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望まれない結婚
第四十九話
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リアムの帰りを待っていると、玄関が騒がしく様子を見に行ったシエルが慌ただしくローズの部屋に戻ってきた。
「お、奥様!そのウエディングドレスのデザイナーの方がドレスを届けに参りました。」
「へ?」
するとシエルの後ろからメイドがドレスや装飾品を持って部屋に入ってきた。
「奥様、公爵様からお聞き致しました。結婚式の日取りが決まったようですわね!早速ドレスを合わせてみましょう!」
「奥様、こちらおふたつの装飾品どちらに致しますか?」
「奥様、ご覧下さい!奥様の名に相応しい飾りでございます。公爵様自らお選びになられたとか!」
「ほんに奥様は公爵様に愛されております!」
言われるがままにドレスや装飾品を付けていく。
するとデザイナーの一人が溜息をつきながら自分の頬に手を当てる。
「本当に急でしたわ、先程ご連絡が来ましたの。」
「さっき?」
「えぇ、取り急ぎって感じでしたわね?」
その言葉にローズは少し考えた。
暫くするとリアムが城に戻ってきた。
すぐさまローズの部屋を訪れると優しく彼女を抱きしめる。
「ローズ、結婚式を早めよう。」
「リアム?何かありましたか?」
抱きしめられながらリアムの顔を見上げると眉を悲しげに寄せ、困惑の表情のリアムに気が付く。
「、、、」
何かを言うことに躊躇っているのか眉間のシワがさらに寄る。
「言えるときで良いのです、リアム。きっと私たちを思ってのことでしょうから。」
リアムは少し考えると意を決したようにローズと向き直す。
「ローズ、俺はシエルたちに爵位を与えようと思う。」
「あの子たちに?」
「そうすればそこら辺のテキトーな奴らからシエルたちも、お前も嘲笑の対象にはならん。それなりの爵位があるからな。」
リアムの意見にローズは少し渋る。
「しっかりしているとはいえまだ子供です。早くはないでしょうか?」
「ノエルはまだ慣れるのに時間がかかるだろう、だがレオがしっかりと教育をしている。シエルに至っては生まれた時から子爵の子供として育てられてきた。問題は無いだろう。」
皇帝の言葉を聞いて自分が居ない時にローズを守れる存在、それも爵位のあるものが守らなければ意味が無いと考えたのだ。
アベル子爵の血を引いている子供であるため爵位を与えることに多少の反対があっても強行するほどの反発はないだろうとリアムは考えていた。
「守られなければならないほど私たちの結婚は望まれてないのですね。」
悲しげに目を伏せるローズの頬を優しくリアムは撫でる。
「ほんのひと握りだ。お前もサロンで感じただろう?皇室が望むまいとお前を受け入れている者たちも多い。領民だけではない、国民もこの婚約を大いに喜んだ。」
ローズの額に自分の額を合わせると優しく手を握る。
「たとえ世界が望むまいと、俺はお前との結婚を望む。」
ローズは優しく微笑むとリアムの胸に身を寄せた。
次回に続く!
「お、奥様!そのウエディングドレスのデザイナーの方がドレスを届けに参りました。」
「へ?」
するとシエルの後ろからメイドがドレスや装飾品を持って部屋に入ってきた。
「奥様、公爵様からお聞き致しました。結婚式の日取りが決まったようですわね!早速ドレスを合わせてみましょう!」
「奥様、こちらおふたつの装飾品どちらに致しますか?」
「奥様、ご覧下さい!奥様の名に相応しい飾りでございます。公爵様自らお選びになられたとか!」
「ほんに奥様は公爵様に愛されております!」
言われるがままにドレスや装飾品を付けていく。
するとデザイナーの一人が溜息をつきながら自分の頬に手を当てる。
「本当に急でしたわ、先程ご連絡が来ましたの。」
「さっき?」
「えぇ、取り急ぎって感じでしたわね?」
その言葉にローズは少し考えた。
暫くするとリアムが城に戻ってきた。
すぐさまローズの部屋を訪れると優しく彼女を抱きしめる。
「ローズ、結婚式を早めよう。」
「リアム?何かありましたか?」
抱きしめられながらリアムの顔を見上げると眉を悲しげに寄せ、困惑の表情のリアムに気が付く。
「、、、」
何かを言うことに躊躇っているのか眉間のシワがさらに寄る。
「言えるときで良いのです、リアム。きっと私たちを思ってのことでしょうから。」
リアムは少し考えると意を決したようにローズと向き直す。
「ローズ、俺はシエルたちに爵位を与えようと思う。」
「あの子たちに?」
「そうすればそこら辺のテキトーな奴らからシエルたちも、お前も嘲笑の対象にはならん。それなりの爵位があるからな。」
リアムの意見にローズは少し渋る。
「しっかりしているとはいえまだ子供です。早くはないでしょうか?」
「ノエルはまだ慣れるのに時間がかかるだろう、だがレオがしっかりと教育をしている。シエルに至っては生まれた時から子爵の子供として育てられてきた。問題は無いだろう。」
皇帝の言葉を聞いて自分が居ない時にローズを守れる存在、それも爵位のあるものが守らなければ意味が無いと考えたのだ。
アベル子爵の血を引いている子供であるため爵位を与えることに多少の反対があっても強行するほどの反発はないだろうとリアムは考えていた。
「守られなければならないほど私たちの結婚は望まれてないのですね。」
悲しげに目を伏せるローズの頬を優しくリアムは撫でる。
「ほんのひと握りだ。お前もサロンで感じただろう?皇室が望むまいとお前を受け入れている者たちも多い。領民だけではない、国民もこの婚約を大いに喜んだ。」
ローズの額に自分の額を合わせると優しく手を握る。
「たとえ世界が望むまいと、俺はお前との結婚を望む。」
ローズは優しく微笑むとリアムの胸に身を寄せた。
次回に続く!
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