冷血公爵は呪われし美女を溺愛する

ナナスケ

文字の大きさ
63 / 66
造られた想い

第六十二話

しおりを挟む

「奥様、旦那様をお呼びした方がよろしいかと。」

「どういう、、、こと?」

「仙台アグノエル子爵のお部屋に隠し扉があり地下の部屋へと続いていたそうです。そこに、、、、、黒魔術と思われる痕跡が。」

「え、、、?」

「これは、、、周りには絶対知られてはならないことです。奥様はもちろん、旦那様も反逆罪で囚われてしまいます。」

静まり返る部屋に窓に当たる雨の音だけが響いていた。

「リアムに、、、、伝えてください。」

「かしこまりました。」




数分後シエルからアグノエル城で発見したことを伝えるとすぐさまローズの部屋を訪れた。

「ローズ!」

「リアム、、、」

「心配するな、直ぐに確認してくる。」

「待って、私も行きます!」

すかさずリアムの袖をギュッと握るとフゥっと息を吐きながら頷いた。

「わかった、すぐ行くぞ。」


アグノエル城に着くとノエルが出迎えた。

「例の部屋に案内しろ」

「かしこまりました、こちらです!」

「ここは、、、お父様の部屋。」

地下室に着くと見たことも無い魔法陣に魔導書と思われる書物、何かの干物、おどろおどろしい雰囲気の部屋にローズとリアムは絶句していた。

「これは、、、」

魔法陣の中心に置かれている書物はなにやら手書きで書かれているらしくそれを拾い上げるとローズの目が見開かれた。

「これは、お母様の字。何故、、なんで、、、、」

動揺しふらつくローズを優しく抱きとめるとリアムは書物をローズから受け取り読み上げる。

「赤き薔薇の呪いを我が娘にかける。」

弱々しくも感情が込められたようなその文はリアムも口に出しながら読んでいて身震いをしたほどだった。
その先にも何やら書かれているが古代の文字が使われていてリアムには読めない。

「お母様だった、、、すべて、、、、」

「ローズ、落ち着け。」

「おかしいと思ったんです!こんな私が愛されるわけが無い!」

「ローズ!俺を見ろ!俺の目を見ろ、落ち着け、、大丈夫。大丈夫だから。」

リアムの言葉にローズは涙で濡れた蒼い瞳をゆっくりとリアムの紅い瞳に合わせる。

「ごめんなさい、、、ごめんなさいリアム。どうか、、どうか、、、許して。」

「お前がやった訳じゃない。安心しろ、この部屋は直ぐに証拠ひとつ残さず消してやる。お前が心配することは無い、大丈夫だ。」

リアムに弱々しく身を寄せるローズを優しく抱きしめるとあやすように頭を撫でる。
すると緊張の糸が切れたのか意識を手放す。
優しく抱き上げ、ノエルに一言指示を残して去っていった。

「この部屋の後始末を任せる、全てを残すな。」

「かしこまりました。旦那様。」






次回に続く!
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。

亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。 しかし皆は知らないのだ ティファが、ロードサファルの王女だとは。 そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します

みゅー
恋愛
乙女ゲームに、転生してしまった瑛子は自分の前世を思い出し、前世で培った処世術をフル活用しながら過ごしているうちに何故か、全く興味のない攻略対象に好かれてしまい、全力で逃げようとするが…… 余談ですが、小説家になろうの方で題名が既に国語力無さすぎて読むきにもなれない、教師相手だと淫行と言う意見あり。 皆さんも、作者の国語力のなさや教師と生徒カップル無理な人はプラウザバック宜しくです。 作者に国語力ないのは周知の事実ですので、指摘なくても大丈夫です✨ あと『追われてしまった』と言う言葉がおかしいとの指摘も既にいただいております。 やらかしちゃったと言うニュアンスで使用していますので、ご了承下さいませ。 この説明書いていて、海外の商品は訴えられるから、説明書が長くなるって話を思いだしました。

イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在 唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話 中山加恋(20歳) 二十歳でトオルの妻になる 何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛 中山トオル(32歳) 17歳の加恋に一目ぼれ 加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する 加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる 会社では群を抜くほどの超エリートが、 愛してやまない加恋ちゃんに 振り回されたり落ち込まされたり… そんなイケメンエリートの ちょっと切なくて笑えるお話

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

処理中です...