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造られた想い
第六十二話
しおりを挟む「奥様、旦那様をお呼びした方がよろしいかと。」
「どういう、、、こと?」
「仙台アグノエル子爵のお部屋に隠し扉があり地下の部屋へと続いていたそうです。そこに、、、、、黒魔術と思われる痕跡が。」
「え、、、?」
「これは、、、周りには絶対知られてはならないことです。奥様はもちろん、旦那様も反逆罪で囚われてしまいます。」
静まり返る部屋に窓に当たる雨の音だけが響いていた。
「リアムに、、、、伝えてください。」
「かしこまりました。」
数分後シエルからアグノエル城で発見したことを伝えるとすぐさまローズの部屋を訪れた。
「ローズ!」
「リアム、、、」
「心配するな、直ぐに確認してくる。」
「待って、私も行きます!」
すかさずリアムの袖をギュッと握るとフゥっと息を吐きながら頷いた。
「わかった、すぐ行くぞ。」
アグノエル城に着くとノエルが出迎えた。
「例の部屋に案内しろ」
「かしこまりました、こちらです!」
「ここは、、、お父様の部屋。」
地下室に着くと見たことも無い魔法陣に魔導書と思われる書物、何かの干物、おどろおどろしい雰囲気の部屋にローズとリアムは絶句していた。
「これは、、、」
魔法陣の中心に置かれている書物はなにやら手書きで書かれているらしくそれを拾い上げるとローズの目が見開かれた。
「これは、お母様の字。何故、、なんで、、、、」
動揺しふらつくローズを優しく抱きとめるとリアムは書物をローズから受け取り読み上げる。
「赤き薔薇の呪いを我が娘にかける。」
弱々しくも感情が込められたようなその文はリアムも口に出しながら読んでいて身震いをしたほどだった。
その先にも何やら書かれているが古代の文字が使われていてリアムには読めない。
「お母様だった、、、すべて、、、、」
「ローズ、落ち着け。」
「おかしいと思ったんです!こんな私が愛されるわけが無い!」
「ローズ!俺を見ろ!俺の目を見ろ、落ち着け、、大丈夫。大丈夫だから。」
リアムの言葉にローズは涙で濡れた蒼い瞳をゆっくりとリアムの紅い瞳に合わせる。
「ごめんなさい、、、ごめんなさいリアム。どうか、、どうか、、、許して。」
「お前がやった訳じゃない。安心しろ、この部屋は直ぐに証拠ひとつ残さず消してやる。お前が心配することは無い、大丈夫だ。」
リアムに弱々しく身を寄せるローズを優しく抱きしめるとあやすように頭を撫でる。
すると緊張の糸が切れたのか意識を手放す。
優しく抱き上げ、ノエルに一言指示を残して去っていった。
「この部屋の後始末を任せる、全てを残すな。」
「かしこまりました。旦那様。」
次回に続く!
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