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第1章 ID1番と中年
二層へ
しおりを挟む帰るとまたパタパタと美羽が走って来る。
「ただいま、ちゃんと渡してきたよ」
「よかったね、挨拶も出来た?」
「ん?そうだな、したな。なんでだ?」
俺は鬱病と診断されてから極度に他人との接触を嫌っていた、喋るとどもり、汗をかいて、手先が震えて、目がどこを向いていればいいか分からないくらい。
仲間は大丈夫だが長時間は疲れていた、が前回もそんな疲れていない、病院ではいつも通り、だが、チリツカもリンリンも普通に話せていた、握手までしてた。
「ちゃんと挨拶した、握手までした、なんでだ?治った?いや病院はいつも通りだった」
「あんまり気にしないで、よかったじゃないお世話になったんでしょう?」
「あぁ、そうだな、良かった。変なトコ見せなくて。」
良かった、みんな俺と喋ると腫れ物を触るような感じだからな。
「さぁおかえり、玄関でこんなに話すのはおかしいよ?」
と笑って迎えてくれる。
「ただいま、そうだな」
と俺も笑った。
俺は今中級にいる、美羽には内緒で来てみた、敵はスケルトン、骸骨だが剣を持っていて動きが遅い、心臓らへんが微かに光っているが剣を避けて顔を殴る、粉々になるが頭がなくても動いて来る。
また剣を避けて今度は光っている心臓らへんを殴ると消えていった。ドロップは剣と魔石だった。
またいたから今度は解体も使うとほねが一本、どこの骨だ?
倉庫に入ったのを見るとスケルトンの骨としか書いていない。
美羽とはパーティーを組んでから来た、5匹倒して戻る、美羽にステータスを見てもらうとレベルが1上がっていた。
これなら効率的にレベルがあげられるか、でもアイツらそういうのは嫌いだから初期ダンジョンでパーティー組んでアイツラだけに経験値が入るようにすればいいか。
中級は俺がSPボールとか取りに行く時だけ使って、初期ダンジョンクリアしたら皆んなで行くか。
明日はまたアイツらと冒険だな、今日はゆっくりしよう。
玄関、死屍累々、分からんやつらだ。
「おはようございます、兄さん、この前より痛いっす」
「お前らもステータス上がっただろうからな」
「だから僕は止めようって言ったのに!」
「うっさい!兄ちゃん、手加減」
「だからついでに俺をやるな!」
とうるさいのでテレビを指差すと
「おぉ、ようやく解禁?」
「世界で一斉的に?」
「スゲェ人の数だな」
と報道されているのを見ると本当にこんだけ人がいるのかと思うほどの数だ。
「兄さん、俺頑張って練習してスキルレベル上がったんすよ」
とボブ
「みんなそうなんだろ?」
頷く3人
「俺追いつけないじゃん!」
と嘆くボブ、うるさい。
「今日は二層のボス行くんでしょ?」
「そのつもり、とパーティーの組み方が分かったからやるぞ」
とリーダーを俺にして全員パーティーに登録する。
「パーティー名は?」
「兄さんと仲間達!」
「マジックレンジャーズ」
「えーと、えーと、マジプリ!」
「なんの略?」
「マジックプリンス」
「男だけじゃん」
「つか却下、別に要らないし、有名になる気もさらさらない!」
「「「「「えー!」」」」」
なんで美羽まで、
「つか朝飯食ったら行くぞ!」
「「「「うーい」」」」
「考えとかないと・・・」
いや、美羽が乗り気でどうすんだよ、
ステータスを弄ってアイツらに均等に経験値が入るようにして、美羽は昼まで家事をやるって言ってたから、
「お前らあっちな、俺はこっち」
「えー、兄さんも一緒に行きましょうよ」
「一層位自分らだけで行けるようになれよ!死んだら殺すからな!」
「死んだら殺すってコエェよ!」
「モッチー頼むぞ?」
「任せて、コイツらの扱いは慣れてるから死なせたりは絶対しないよ」
「んじゃ行くか、ヤバかったら逃げるぞ」
「「「「うーい!」」」」
俺はステータス全開で走り回る、倒しまくる、ドロップは勝手に拾うから宝箱だけ気にする。戦隊も瞬殺して、ボスだけ残して敵に集中、マップで確認するとアイツらも頑張ってるな。一層のゴブリンを殆ど倒してボス部屋の前で待ってると、
「はやっ!」
「俺らもけっこう急いだんだけど」
「俺は流石にここの道は覚えてるぞ」
「ならしゃーない、ボス行く?」
「行かいでか!」
「んじゃ、お邪魔しまーす」
とこの前のハイゴブリン 、
「お前らいける?」
「大丈夫だよ、あいつ遅いし!」
と賢人が剣を避けて一太刀!モッチーが魔法を撃って、ノセ、ボブが足を攻撃。
5分とかからず倒した、危ないとこも無かったな。
「賢人、カッコつけてももう終わってるし」
「早くドロップと宝箱確認しようよ」
「ってこの前と変わらんし」
本当に同じだった。
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