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第3章 ダンジョンとおっさん
昔の夢
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眠れないなぁとリビングに降りてコーヒーを淹れる
外に出て風にあたりながらコーヒーを飲む
左肩が少し熱くて見てみると痣みたいなのが出来ている
何処かにぶつけたんだろう
これからお父さんたちは二層に住むことになった
家に帰れるのはいつになるかわからないがチリツカが動いてるから少しは安心できるな
それから色んなことを考えていた
嫁の美羽のこと
お父さん達みんなのこと
賢人やボブなどの仲間のこと
リンリンやキョウ、チリツカのこと
雪菜やセツやダンジョンのこと
落ち着いてきたから休もうかと思ったら
もう朝日が
「数人?どーしたの?」
ん?
「コーヒー飲んで朝日をみてたんだよ」
「寝れてないんでしょ、あとで少し休みなよ」
「そーだな、今日はゆっくりしたいかな」
「たまにはね、最近頑張り過ぎだしちょーどいいよ」
そーだな、ちょっとだけ休もう
静かな場所・・・海か
三層に降りてきて浜辺に座り海を見てると
昔を思い出す、きつかった、辛かった
暗い海の底みたいに
貝みたいに守ってれば大丈夫だって
なんとかなるって
二十三年前 千社家
目の前は真っ赤な色で息が出来ない程に熱くて気付いたら爺ちゃんが俺と賢人を抱えて外にいた
「ゴホッ・・・ゲッゴホッゴホッ!」
倒れる俺をゆっくり寝かせると頭を優しく撫でてくれる爺ちゃん
「すまんかったの!しょーもないこんな事の為にこんなに苦しい思いをさせて。もうすぐ助けが来る!ここにいれば安全じゃから!安心して休んでおいで。」
と走って行った爺ちゃんは亡くなった。
最後に爺ちゃんが守りたかったものは
毎日同じ時間に爺ちゃんの膝の上で読んでいた先祖代々受け継がれるお経の巻物。
いつもと違う爺ちゃんの声に耳が震えて満ち足りた気分になるその時間が大好きだった。
そんな大好きな爺ちゃんが亡くなった。
父も母も亡くなった。
残っているのは十三歳になった俺と三歳の賢人、どうやって生きていけばいいのかも分からず神社は親戚の叔父さんが継ぐ事になってそこで引き取って貰えた。
四畳半の部屋を与えられご飯は最低限
賢人が夜泣くから怒られないように背負って外に出て泣き止むまであやしていた。
学校があるので保育園に連れて行ってからの学校までの長い道を走って登校する。
終われば走って迎えに行かないと行けない。
朝は新聞配達をして賢人が起きる前に帰ってくる。
そうしなければ賢人に辛い思いをさせてしまうから、大丈夫。
中学を卒業したら仕事をしてお金を稼ぐが力仕事しかない、家に帰ると賢人が遊んで欲しがるから頑張る
賢人は小学生になるのでお金がかかるがそこまでお金に余裕が無い、叔父さんからお金を借りて叔父さんの子供のお古のボロボロになってしまったランドセルを譲ってもらいなんとかした、賢人には悪いがこれで我慢して欲しい、なんとかなった
大丈夫。
十八歳になると早く出て行ってくれと言われアパートの保証人になって貰い二人で暮らした
休みの日は勉強を見てあげたりデパートのヒーローショーに連れて行くと喜んでくれる
大丈夫。
まともな給料が入り出すと叔父さんから催促がくるようになるがギリギリの生活をしていたので返せるだけしか返していけない
アルバイトをしてなんとか貯めたお金で賢人は中学・高校まで行ってくれた
大丈夫。
二人で賢人が就職する県に別々に住んで俺は工場で派遣社員をして、賢人は小さいがちゃんとした会社に就職出来た
が話が違っていた。
給料の手取りが安くボーナスも五万だった。
賢人は俺を楽させる為に一番高い給料の所を選んだらしく、そんな上手い話は無いのに
俺のせいで辞めさせてしまった
賢人も派遣社員の仕事を始めて楽になったと笑っていた、ごめんな賢人。俺の手取りも少ないが助けるから守るから
大丈夫。
やっと社員になれた、グループ会社の大きな所だが俺が配属された工場は小さく忙しい、けどこれから先はなんかあっても助けてやれる!好きな人も出来て俺の居場所になってくれるような人だ
大丈夫。
俺を認めてくれて社員にまでしてくれた藤波さんが定年退職した。最後まで心配してくれた。それから配属が変わり別の工場へ、俺は管理職に上がった。昼の勤務のみになり給料も少なくなって上司は前の工場で一緒だった鹿嶋だがなんとかやっている
大丈夫。
最近眠れない、疲れてるから寝ないといけないのに、食欲もないが食べないと仕事にならない、仕事が終わらない、今日は夜中の一時にカードをきって少し残っていたが別の上司が帰れと言ってくれて帰れたまだ頑張れる
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫
大丈・・・嫁から病院に行けと言われた
大・・・丈夫じゃないらしい、まだ働けるよ
美羽を、賢人を、守らなきゃ
大丈夫。
・・・日差しが
・・・寝てたのか、嫌な夢だ
外に出て風にあたりながらコーヒーを飲む
左肩が少し熱くて見てみると痣みたいなのが出来ている
何処かにぶつけたんだろう
これからお父さんたちは二層に住むことになった
家に帰れるのはいつになるかわからないがチリツカが動いてるから少しは安心できるな
それから色んなことを考えていた
嫁の美羽のこと
お父さん達みんなのこと
賢人やボブなどの仲間のこと
リンリンやキョウ、チリツカのこと
雪菜やセツやダンジョンのこと
落ち着いてきたから休もうかと思ったら
もう朝日が
「数人?どーしたの?」
ん?
「コーヒー飲んで朝日をみてたんだよ」
「寝れてないんでしょ、あとで少し休みなよ」
「そーだな、今日はゆっくりしたいかな」
「たまにはね、最近頑張り過ぎだしちょーどいいよ」
そーだな、ちょっとだけ休もう
静かな場所・・・海か
三層に降りてきて浜辺に座り海を見てると
昔を思い出す、きつかった、辛かった
暗い海の底みたいに
貝みたいに守ってれば大丈夫だって
なんとかなるって
二十三年前 千社家
目の前は真っ赤な色で息が出来ない程に熱くて気付いたら爺ちゃんが俺と賢人を抱えて外にいた
「ゴホッ・・・ゲッゴホッゴホッ!」
倒れる俺をゆっくり寝かせると頭を優しく撫でてくれる爺ちゃん
「すまんかったの!しょーもないこんな事の為にこんなに苦しい思いをさせて。もうすぐ助けが来る!ここにいれば安全じゃから!安心して休んでおいで。」
と走って行った爺ちゃんは亡くなった。
最後に爺ちゃんが守りたかったものは
毎日同じ時間に爺ちゃんの膝の上で読んでいた先祖代々受け継がれるお経の巻物。
いつもと違う爺ちゃんの声に耳が震えて満ち足りた気分になるその時間が大好きだった。
そんな大好きな爺ちゃんが亡くなった。
父も母も亡くなった。
残っているのは十三歳になった俺と三歳の賢人、どうやって生きていけばいいのかも分からず神社は親戚の叔父さんが継ぐ事になってそこで引き取って貰えた。
四畳半の部屋を与えられご飯は最低限
賢人が夜泣くから怒られないように背負って外に出て泣き止むまであやしていた。
学校があるので保育園に連れて行ってからの学校までの長い道を走って登校する。
終われば走って迎えに行かないと行けない。
朝は新聞配達をして賢人が起きる前に帰ってくる。
そうしなければ賢人に辛い思いをさせてしまうから、大丈夫。
中学を卒業したら仕事をしてお金を稼ぐが力仕事しかない、家に帰ると賢人が遊んで欲しがるから頑張る
賢人は小学生になるのでお金がかかるがそこまでお金に余裕が無い、叔父さんからお金を借りて叔父さんの子供のお古のボロボロになってしまったランドセルを譲ってもらいなんとかした、賢人には悪いがこれで我慢して欲しい、なんとかなった
大丈夫。
十八歳になると早く出て行ってくれと言われアパートの保証人になって貰い二人で暮らした
休みの日は勉強を見てあげたりデパートのヒーローショーに連れて行くと喜んでくれる
大丈夫。
まともな給料が入り出すと叔父さんから催促がくるようになるがギリギリの生活をしていたので返せるだけしか返していけない
アルバイトをしてなんとか貯めたお金で賢人は中学・高校まで行ってくれた
大丈夫。
二人で賢人が就職する県に別々に住んで俺は工場で派遣社員をして、賢人は小さいがちゃんとした会社に就職出来た
が話が違っていた。
給料の手取りが安くボーナスも五万だった。
賢人は俺を楽させる為に一番高い給料の所を選んだらしく、そんな上手い話は無いのに
俺のせいで辞めさせてしまった
賢人も派遣社員の仕事を始めて楽になったと笑っていた、ごめんな賢人。俺の手取りも少ないが助けるから守るから
大丈夫。
やっと社員になれた、グループ会社の大きな所だが俺が配属された工場は小さく忙しい、けどこれから先はなんかあっても助けてやれる!好きな人も出来て俺の居場所になってくれるような人だ
大丈夫。
俺を認めてくれて社員にまでしてくれた藤波さんが定年退職した。最後まで心配してくれた。それから配属が変わり別の工場へ、俺は管理職に上がった。昼の勤務のみになり給料も少なくなって上司は前の工場で一緒だった鹿嶋だがなんとかやっている
大丈夫。
最近眠れない、疲れてるから寝ないといけないのに、食欲もないが食べないと仕事にならない、仕事が終わらない、今日は夜中の一時にカードをきって少し残っていたが別の上司が帰れと言ってくれて帰れたまだ頑張れる
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫
大丈・・・嫁から病院に行けと言われた
大・・・丈夫じゃないらしい、まだ働けるよ
美羽を、賢人を、守らなきゃ
大丈夫。
・・・日差しが
・・・寝てたのか、嫌な夢だ
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