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消えていく日々
(もと)婚約者が学園から消えた日
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見慣れた学園の前。少しばかり、本当はかなり緊張して馬車を降りる。
学園を休んで二週間ほど。昨晩は家族の励ましがあってしっかり眠れた。ボロボロだった頃に比べたら休み前のコンディションに戻っている。少なくとも、外見的には。
「ニーナ様!」
一歩を踏み出すのを戸惑う背中から、凛と澄んだ声が響いた。
「マドリーン様」
タイミングが良すぎる。もしかして、もしかしなくても、私が登校して来るのを待っていてくれたのだろうか。
ツンと澄ました表情が、今ではただかわいいものとしか見えない。セイジ侯爵令嬢、マドリーン・セラドーン。
「ありがとうございます、マドリーン様」
温かな気持ちのまま微笑んでお礼をすると、マドリーンがつり気味の目をぱちりと丸くした。かわいい。
「ニーナ様が傷付くことは無いですわ。相手は羽虫ですもの」
「はむし」
照れ隠しのように顔を背けて、マドリーン様が言う。やはり口が悪い。デューク兄さまと気が合いそう……だけど一緒にしてはいけない気もする。
◆
「あの……! ウィスタリア様……!」
マドリーン様と並んで廊下を歩いていると、唐突に、一人の女生徒が飛び出してきた。祈るように手を胸元で組み合わせ、うるうると泣きそうに潤んだ目を向けてくる。
記憶にない生徒だが、どこかで知り合ったのだろうか? はて、と首を捻るとさらりと銀糸が肩に流れた。ゆっくり休んだおかげで髪の艶も戻っている。マドリーン様の知り合いかしらと隣を見れば、威嚇する猫のようにキュッと目を吊り上げて女生徒を睨んでいる。
「ごきげんよう?」
とりあえず、場を和ませた方が良いのかしらと、ふわりと微笑んで挨拶をしてみる。と、なぜか隣のマドリーン様も、向かいの女生徒も、周囲にいた生徒たちまでがポカンと口を開けて時を止めた。
ザワザワとただならぬ気配に、ますます首を傾げる。何だろう、この空気。
「えっと……? では、その、失礼しますわね?」
唖然としたまま微妙に斜めになった姿勢で固まる女生徒の隣を、ペコリと会釈して通り過ぎる。何かしら。彼女、すごい不思議な体勢だわ。体幹強いなあ。
「やるわね! ニーナ様!」
後ろから追いついてきたマドリーン様が興奮気味に言う。
「何のこと?」
「うふふ、ちょっとスッキリしたわ」
「あら、それは良かった」
何のことかはわからないが、マドリーン様が楽しそうなのでまあ良いかと流すことにした。
無事に教室に着いて、ざわめくクラスメイトに軽く挨拶をしながら席に着く。好奇の目に晒されるのは承知の上だ。バーニーに会わずに済んだだけでも良しとしよう。どうせその内、嫌でも見掛けることになるだろうけれど。
この時の私は、ただかつての婚約者と顔を合わせずに済んだことに感謝していた。しかし。
◆
「ねえ、マドリーン様」
「なんですの?」
「バーニー、いえ、スプルース様はもしかして学園を辞めたのかしら」
「は?」
私が学園に復帰して早一週間。あまりにも元婚約者の顔を見ないので、ランチタイムに思い切ってマドリーン様に訊ねてみたのだが。
彼女は淑女らしからぬ顔を晒してポカンと口を開けたまま静止してしまった。珍しい顔が見れたわ。
はっと気を取り直したマドリーン様は私の顔をまじまじと眺め、それからゆっくり、少し離れたテーブルを見た。
そこには女生徒が一人。そしてなぜか二人分のランチプレート。連れの方が離席しているのか、それとも華奢に見えて意外と食べるタイプなのか。
「マドリーン様? あの方が何か……あ」
そして気付いた。あの時の。婚約解消以来初めて登校した日に話しかけてきた女生徒だ。
「やっぱりマドリーン様のお知り合いですの? 彼女」
今度こそ、マドリーン様の目は驚愕に見開かれた。そんなにおかしなことを聞いた覚えはないのだが、信じられないとでも言いたげなその視線に居心地が悪くなる。
「ニーナ様、あなた……」
マドリーン様が何かを言いかけたタイミングで、女生徒が急にこちらを振り向いた。
「バーニー! 良いの、私は大丈夫!」
そしてなぜか、やけに芝居掛かった口調で虚空を見つめて声を上げる。バーニーと呼んだのが引っ掛かる。かつての婚約者の名前だ。
彼女は何かを追うような仕草でこちらのテーブルにやってきた。反射的にびくりと背を逸らしてしまう。困惑しきってマドリーン様を見れば、例のおっかない顔をしていて驚く。そんなにこの女生徒とは仲が悪いのだろうか。それならこんな風にやたら絡まれているのは気の毒な気がする。
「あの」
私は思い切って女生徒に声を掛けた。
「失礼ながら、あなたのことを存じ上げなくて。お名前を伺っても?」
何だか挙動のあやしい彼女を刺激しないように、微笑みを浮かべ出来るだけ優しく訊ねる。彼女は目を丸くして息を飲んだ。え? やっぱり私がおかしいの? でも知り合いではないわよね?
「いえ、その、先日から何か私に御用があるのかしらと……特に言いたいことが無いのなら、無理に聞く気は無いのだけど」
害意は無いと伝わるかしら? 周囲の反応が理解できなすぎて、自分の発言に全く自信が持てなくなる。マドリーン様のためにも穏便に引いて欲しいだけなのだ。
困り果てた挙句、私は固まってしまった彼女の背に手を添えて、ゆっくりともといたテーブルへ誘導した。
「とりあえず、お食事の続きをどうぞ? 」
それから自分のいたテーブルへと戻り、食べかけの食事が乗ったトレイを持ち上げた。
「席を移りましょう? マドリーン様」
マドリーン様は慌てて自分のトレイを手に、後から着いてきた。やはり、例の女生徒と絡むのは嫌だったのだろう。
食堂はやけに静まり返っていた。そしてなぜかとても注目されている。
なぜバーニーが学園に居ないのか。なぜバーニーの名を呼ぶ女生徒が絡んでくるのか。なぜそのことを聞いたマドリーン様が驚くのか。この、よくわからないやり取りを、周囲がやたら気にしているのはなぜなのか。
何もかも、疑問だらけだった。
学園を休んで二週間ほど。昨晩は家族の励ましがあってしっかり眠れた。ボロボロだった頃に比べたら休み前のコンディションに戻っている。少なくとも、外見的には。
「ニーナ様!」
一歩を踏み出すのを戸惑う背中から、凛と澄んだ声が響いた。
「マドリーン様」
タイミングが良すぎる。もしかして、もしかしなくても、私が登校して来るのを待っていてくれたのだろうか。
ツンと澄ました表情が、今ではただかわいいものとしか見えない。セイジ侯爵令嬢、マドリーン・セラドーン。
「ありがとうございます、マドリーン様」
温かな気持ちのまま微笑んでお礼をすると、マドリーンがつり気味の目をぱちりと丸くした。かわいい。
「ニーナ様が傷付くことは無いですわ。相手は羽虫ですもの」
「はむし」
照れ隠しのように顔を背けて、マドリーン様が言う。やはり口が悪い。デューク兄さまと気が合いそう……だけど一緒にしてはいけない気もする。
◆
「あの……! ウィスタリア様……!」
マドリーン様と並んで廊下を歩いていると、唐突に、一人の女生徒が飛び出してきた。祈るように手を胸元で組み合わせ、うるうると泣きそうに潤んだ目を向けてくる。
記憶にない生徒だが、どこかで知り合ったのだろうか? はて、と首を捻るとさらりと銀糸が肩に流れた。ゆっくり休んだおかげで髪の艶も戻っている。マドリーン様の知り合いかしらと隣を見れば、威嚇する猫のようにキュッと目を吊り上げて女生徒を睨んでいる。
「ごきげんよう?」
とりあえず、場を和ませた方が良いのかしらと、ふわりと微笑んで挨拶をしてみる。と、なぜか隣のマドリーン様も、向かいの女生徒も、周囲にいた生徒たちまでがポカンと口を開けて時を止めた。
ザワザワとただならぬ気配に、ますます首を傾げる。何だろう、この空気。
「えっと……? では、その、失礼しますわね?」
唖然としたまま微妙に斜めになった姿勢で固まる女生徒の隣を、ペコリと会釈して通り過ぎる。何かしら。彼女、すごい不思議な体勢だわ。体幹強いなあ。
「やるわね! ニーナ様!」
後ろから追いついてきたマドリーン様が興奮気味に言う。
「何のこと?」
「うふふ、ちょっとスッキリしたわ」
「あら、それは良かった」
何のことかはわからないが、マドリーン様が楽しそうなのでまあ良いかと流すことにした。
無事に教室に着いて、ざわめくクラスメイトに軽く挨拶をしながら席に着く。好奇の目に晒されるのは承知の上だ。バーニーに会わずに済んだだけでも良しとしよう。どうせその内、嫌でも見掛けることになるだろうけれど。
この時の私は、ただかつての婚約者と顔を合わせずに済んだことに感謝していた。しかし。
◆
「ねえ、マドリーン様」
「なんですの?」
「バーニー、いえ、スプルース様はもしかして学園を辞めたのかしら」
「は?」
私が学園に復帰して早一週間。あまりにも元婚約者の顔を見ないので、ランチタイムに思い切ってマドリーン様に訊ねてみたのだが。
彼女は淑女らしからぬ顔を晒してポカンと口を開けたまま静止してしまった。珍しい顔が見れたわ。
はっと気を取り直したマドリーン様は私の顔をまじまじと眺め、それからゆっくり、少し離れたテーブルを見た。
そこには女生徒が一人。そしてなぜか二人分のランチプレート。連れの方が離席しているのか、それとも華奢に見えて意外と食べるタイプなのか。
「マドリーン様? あの方が何か……あ」
そして気付いた。あの時の。婚約解消以来初めて登校した日に話しかけてきた女生徒だ。
「やっぱりマドリーン様のお知り合いですの? 彼女」
今度こそ、マドリーン様の目は驚愕に見開かれた。そんなにおかしなことを聞いた覚えはないのだが、信じられないとでも言いたげなその視線に居心地が悪くなる。
「ニーナ様、あなた……」
マドリーン様が何かを言いかけたタイミングで、女生徒が急にこちらを振り向いた。
「バーニー! 良いの、私は大丈夫!」
そしてなぜか、やけに芝居掛かった口調で虚空を見つめて声を上げる。バーニーと呼んだのが引っ掛かる。かつての婚約者の名前だ。
彼女は何かを追うような仕草でこちらのテーブルにやってきた。反射的にびくりと背を逸らしてしまう。困惑しきってマドリーン様を見れば、例のおっかない顔をしていて驚く。そんなにこの女生徒とは仲が悪いのだろうか。それならこんな風にやたら絡まれているのは気の毒な気がする。
「あの」
私は思い切って女生徒に声を掛けた。
「失礼ながら、あなたのことを存じ上げなくて。お名前を伺っても?」
何だか挙動のあやしい彼女を刺激しないように、微笑みを浮かべ出来るだけ優しく訊ねる。彼女は目を丸くして息を飲んだ。え? やっぱり私がおかしいの? でも知り合いではないわよね?
「いえ、その、先日から何か私に御用があるのかしらと……特に言いたいことが無いのなら、無理に聞く気は無いのだけど」
害意は無いと伝わるかしら? 周囲の反応が理解できなすぎて、自分の発言に全く自信が持てなくなる。マドリーン様のためにも穏便に引いて欲しいだけなのだ。
困り果てた挙句、私は固まってしまった彼女の背に手を添えて、ゆっくりともといたテーブルへ誘導した。
「とりあえず、お食事の続きをどうぞ? 」
それから自分のいたテーブルへと戻り、食べかけの食事が乗ったトレイを持ち上げた。
「席を移りましょう? マドリーン様」
マドリーン様は慌てて自分のトレイを手に、後から着いてきた。やはり、例の女生徒と絡むのは嫌だったのだろう。
食堂はやけに静まり返っていた。そしてなぜかとても注目されている。
なぜバーニーが学園に居ないのか。なぜバーニーの名を呼ぶ女生徒が絡んでくるのか。なぜそのことを聞いたマドリーン様が驚くのか。この、よくわからないやり取りを、周囲がやたら気にしているのはなぜなのか。
何もかも、疑問だらけだった。
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