クラッシュゼリー

さほり

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ウィダニー

8.

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「待てって!ほんとに!そこダメ!もう無理だから!」

俺はほとんど生命の危険さえ感じて、必死で本郷を止めた。

パックを握るあいつの手が緩むのを見て、やっと一息つく。

とはいえ飲み口はちんこの先についたままで、尿道には液体とは違う異物感がある。押し込まれたゼリーが、壁の手前で堰き止められている、そんな感覚があった。

「そ、そこ…… さっきの、行き止まり…… 」

「うん。」

見上げた俺と目が合うと、本郷はにっこりと笑った。俺の背筋に、氷水を流したような悪寒が走る。

「あ…… ほ、ほんとに、これ以上は無理だから…… 」

俺は緊張で息が上がった。
崖っぷちに片足で立たされているような心許なさ。
本郷は笑っている。

この顔のとき、こいつはダメだ。
こいつは、やめない。
止まらない。

ごくり、と息を呑んだ。

たぶんこれはホントにヤバいやつだから。

「ダ……っ んぅあぁっ!!」

俺が「その言葉」を発する前に、本郷はゼリー飲料のパックを握りつぶした。

密着した飲み口からなだれ込んだゼリーがところてん式に先に入っていたのを押し……

押し出されたものは、行き止まりの壁を突き破った。

その瞬間。

頭の先まで、電流のように快感が突き抜けた。

「あ……あぁ、は…… 」

快感の余韻で、身体が短く痙攣する。

肩で息する俺のこめかみに、本郷が優しいキスをした。

「な…… なんか、今…… 」

かった?」

素直に認めるのも悔しくて、俺は口を閉じた。

見たこともないから分からないけれど、ゼリーは尿道から膀胱に流れ込んだ…… ような気がする。

そのどこかに、ものすごくイイ、スポットがあって……

「なぁ、先っぽからなんか溢れてっけど、これ、なんの汁?」

にやにや笑いの本郷にそう聞かれても、俺にだって全然わからない。
ただなんか、恥ずかしい…… そう思った。

「まだ残ってるから、とりあえずこれは全部入れちゃおうな。」



「あぁっ、あ、やぁ、あ、は、あぁ、あ…… っ」

奥へ奥へと押されたゼリーがそのスポットをこするたび、全身に甘い快感が走る。

膀胱に溜まっていくゼリーに本能では危機感を覚えるのに、そんなことがどうでもよくなるような快楽に、溺れそうになる。

寸止めの、弾ける手前のじれったいような快感が、ずっと続くみたいな感じだった。
本郷のを後ろに挿れられて、中をゆっくりこすられてるときに近い。でも、それともまた違う。

たぶんこれは、やったやつじゃないとわからない感覚。
どこが気持ちいいのかさえ、もうよく分からない。
本郷の手の中のパックには、ほとんど中身がなくなった。

腰がガクガクと震える。

「は、あぁ…… っ!」

パックが握りつぶされ、最後のゼリーが押し込まれたとき、まとまった量のゼリーが壁を突き破る感覚に、身体がビクッと跳ねた。

「これで、全部かな。どぉ?どんな感じ?」

本郷が飲み口を離すと、鈴口からゼリーがダラダラと垂れた。ヨーグルト味のゼリーは白濁だ。俺の体液じゃないと分かっているのに、見た目が似ていて見るに耐えない。

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