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「Kさん、私ばっかり一方的に話してますけど大丈夫ですか?」
「いえいえ、とても面白いですよ。Iさん説明お上手ですね。」
「えへへ。まぁ私たちは一般の科学雑誌に論文発表したり講演する機会はあまりないんですけど、それなりに内部や外部に研究内容や結果の報告とかしますし。」
「公益社団法人の研究者って、なんか大変ですね。」
「いや、うちが特殊ってだけでしょうね。」
Iさんと話しの大筋とは関係ない話しをいくつかして、彼女は話しの続きをしてくれた。それにしても彼女は何故こんなにも丁寧に語ってくれるのだろうか?そんな考えが頭を過った。
――――――――――――――
6つめは男性性の減少と交配ベースの繁殖からクローンによる繁殖への移行だった。
内容は初めの方に説明されたとおりだったが、交配による繁殖能力の低下は人口減少につながり一部の独裁国家では国力維持のためにクローンによる人口維持が行われるようになった。
クローンでは人口を維持できても個体の持つ細胞年齢をリセットができないため、男性性の減少を食い止めることができず、人口における女性の割合が確実に増えていった。
後に管理型民主国家になる国ではアンドロイドを利用した生活が広まりつつあり、アンドロイドと自我を共有することで肉体が寿命で亡くなってもクローニングで再生できるため、個体や寿命の概念に変化が起きた。
また性別は仮想空間でもアンドロイドでも選択できる環境だったため、すでに性別は個性の一つとなった。
クローンの発展は、高額だが維持管理が低コストなアンドロイドと低額で量産しやすいが維持管理費用が掛かり続けるクローン体という状況を生み出すことになり、のちにグレイタイプの宇宙人と言われる人型のクローン体へと繋がることになった。
円盤をサポートするクローン体は、手や目の延長として交換を想定した利用だったため肉体的な健康を維持する必要がなく、クローン体間の言語を通したコミュニケーションは必要ないため結果としてグレイタイプと呼ばれる独特な容姿へと変わっていくことになった。
7つめはコミュニティの変遷だった。
ここまでくると今を生きる私には、全く何を言っているのか分からない内容だった。
経済的に豊かになった管理型民主国家に独裁政権国家から人の移出が続き、独裁政権国家は縮小や分裂し、小規模の王政国家や共産体制の小規模コミュニティなどが多数発生した。
特に民主性を高めた共産主義を目指したコミュニティは管理型民主国家の導入することもあり、様々なタイプのコミュニティが発生した。
一方、管理型民主国家間でのエネルギー獲得競争が激化、現実・仮想空間ともに争いが起こった。
仮想空間内にばら撒かれたいくつかのコンピューターウイルスは現実のウイルスと同じように変異しながら拡大し、いくつかの国家が危機的状況に陥るまで広がり、仮想空間で生きる人々を長期的に苦しめる原因となる。
管理型民主国家のシステムをさらに推し進めたコミュニティのいくつかに、「思考や自我を肉体から切り離す」という選択をしたコミュニティがいて、円盤形の未来人はこのあたりの時代から来ているそうだ。
―――――――――――――――――――――
「というのが、あの円盤型人類に至るまでの流れと言われていますね。」
「ありがとうございます。もはや後半は意味はわかるけど、理解できないみたいな感じでした。あれ?でもタイムトラベルに関することは何もなかったですけど・・・。」
「そっちは専門じゃないんですよね。今日会ったITっていたじゃないですか。彼女の方が詳しいかな。といっても時間移動に関しては、もっぱら研究中ですし、言えないこともあるでしょうけどね。」
Iさんは、「ITさんが都合が合えば言っても良い内容までは教えてもらえるかもしれない。」といってITさんに連絡をとろうとしていた。
私はさすがにご迷惑だからと断ろうと思ったが、「聞くだけ聞けばいいんですよ。嫌だったら断るでしょうし。」といって電話をかけ始めた。
Iさんがコールしているのを眺めながら、今までの内容を思い返していた。さして強い関心のもとに尋ねたわけではなかったが、想像以上に複雑で奇怪な内容だった。
奇怪ではあるけど、今の時間の流れた先にあの宇宙人と呼ばれていたものたちの世界があると思えるだけのリアリティがあった。
ゆえに不気味だった。
もうすぐ5時になろうかという時間だったが、ITさんは手を離せないのか、電話に出ることはなかった。
その後また少し話しをして、ITさんからの折り返しがないからお開きになった。私は今日のお礼に食事に誘ったが、明日が早いのとことで断られた。
「ITには聞いときますよ。」とIさんは言って、その日は分かれた。
「いえいえ、とても面白いですよ。Iさん説明お上手ですね。」
「えへへ。まぁ私たちは一般の科学雑誌に論文発表したり講演する機会はあまりないんですけど、それなりに内部や外部に研究内容や結果の報告とかしますし。」
「公益社団法人の研究者って、なんか大変ですね。」
「いや、うちが特殊ってだけでしょうね。」
Iさんと話しの大筋とは関係ない話しをいくつかして、彼女は話しの続きをしてくれた。それにしても彼女は何故こんなにも丁寧に語ってくれるのだろうか?そんな考えが頭を過った。
――――――――――――――
6つめは男性性の減少と交配ベースの繁殖からクローンによる繁殖への移行だった。
内容は初めの方に説明されたとおりだったが、交配による繁殖能力の低下は人口減少につながり一部の独裁国家では国力維持のためにクローンによる人口維持が行われるようになった。
クローンでは人口を維持できても個体の持つ細胞年齢をリセットができないため、男性性の減少を食い止めることができず、人口における女性の割合が確実に増えていった。
後に管理型民主国家になる国ではアンドロイドを利用した生活が広まりつつあり、アンドロイドと自我を共有することで肉体が寿命で亡くなってもクローニングで再生できるため、個体や寿命の概念に変化が起きた。
また性別は仮想空間でもアンドロイドでも選択できる環境だったため、すでに性別は個性の一つとなった。
クローンの発展は、高額だが維持管理が低コストなアンドロイドと低額で量産しやすいが維持管理費用が掛かり続けるクローン体という状況を生み出すことになり、のちにグレイタイプの宇宙人と言われる人型のクローン体へと繋がることになった。
円盤をサポートするクローン体は、手や目の延長として交換を想定した利用だったため肉体的な健康を維持する必要がなく、クローン体間の言語を通したコミュニケーションは必要ないため結果としてグレイタイプと呼ばれる独特な容姿へと変わっていくことになった。
7つめはコミュニティの変遷だった。
ここまでくると今を生きる私には、全く何を言っているのか分からない内容だった。
経済的に豊かになった管理型民主国家に独裁政権国家から人の移出が続き、独裁政権国家は縮小や分裂し、小規模の王政国家や共産体制の小規模コミュニティなどが多数発生した。
特に民主性を高めた共産主義を目指したコミュニティは管理型民主国家の導入することもあり、様々なタイプのコミュニティが発生した。
一方、管理型民主国家間でのエネルギー獲得競争が激化、現実・仮想空間ともに争いが起こった。
仮想空間内にばら撒かれたいくつかのコンピューターウイルスは現実のウイルスと同じように変異しながら拡大し、いくつかの国家が危機的状況に陥るまで広がり、仮想空間で生きる人々を長期的に苦しめる原因となる。
管理型民主国家のシステムをさらに推し進めたコミュニティのいくつかに、「思考や自我を肉体から切り離す」という選択をしたコミュニティがいて、円盤形の未来人はこのあたりの時代から来ているそうだ。
―――――――――――――――――――――
「というのが、あの円盤型人類に至るまでの流れと言われていますね。」
「ありがとうございます。もはや後半は意味はわかるけど、理解できないみたいな感じでした。あれ?でもタイムトラベルに関することは何もなかったですけど・・・。」
「そっちは専門じゃないんですよね。今日会ったITっていたじゃないですか。彼女の方が詳しいかな。といっても時間移動に関しては、もっぱら研究中ですし、言えないこともあるでしょうけどね。」
Iさんは、「ITさんが都合が合えば言っても良い内容までは教えてもらえるかもしれない。」といってITさんに連絡をとろうとしていた。
私はさすがにご迷惑だからと断ろうと思ったが、「聞くだけ聞けばいいんですよ。嫌だったら断るでしょうし。」といって電話をかけ始めた。
Iさんがコールしているのを眺めながら、今までの内容を思い返していた。さして強い関心のもとに尋ねたわけではなかったが、想像以上に複雑で奇怪な内容だった。
奇怪ではあるけど、今の時間の流れた先にあの宇宙人と呼ばれていたものたちの世界があると思えるだけのリアリティがあった。
ゆえに不気味だった。
もうすぐ5時になろうかという時間だったが、ITさんは手を離せないのか、電話に出ることはなかった。
その後また少し話しをして、ITさんからの折り返しがないからお開きになった。私は今日のお礼に食事に誘ったが、明日が早いのとことで断られた。
「ITには聞いときますよ。」とIさんは言って、その日は分かれた。
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