夢じゃなかった!?

Rin’

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エスリアール国 出会い

気分転換は大事4

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ふぅーーー。気持ちいい。木の湯船もぬくもりがあって桧風呂ひのきぶろみたいな風情ふぜいもある。準備は慣れるまで不思議なやり方だけど思うけど、原理は何となくわかるし充分に広い。

「まさかの木の中にお風呂が…。異世界ってすごい。気持ちいい~。」

首まで湯船に浸かりながら、ハーブ袋を揉むと、更に花の香りが充満してうっとりして、お湯を頭からかぶり、満喫まんきつした。

気分もリラックスして、自然とお風呂で歌ってしまう。さっきまで蛍のような光があちらこちらを漂っていたいたのを思いだし、あの童謡を歌っていた。
…ほーたるこい♪~♪~。

迎えに来たエルシオンは普段見ない光景を目にすることになる。

その原因が何の自覚もなくただ歌っただけと知りまた綾子に対し、心配の種が増えるのだった。

 
「お風呂、気持ち良かったー。シオンさんはもう、来るかな?もう、いたりして。」

支度を整え終わった頃、声がかかる。

「綾子、終わったかい?」

「はい!今出ます。」

ドアを開けて外の空気が涼しくてちょうどいい。シオンさんを見ると、やたらフヨフヨさっきの蛍火みたいなのや、丸いのやら光が浮 いていた。

?照明増やしたのかな?

「綾子、話は後にして、帰りは魔法で帰るから。掴まって。」

「へ?」
わっ。お姫様抱っこ再び!?


フワリ浮いて、飛んでいる。落ちないよう、シワになるかもしれないが、少し怖かったので服に掴ませてもらいました。

湯冷めする暇もなく帰宅。
帰りも別に手を繋ぎたいわけじゃないけど、木の上の夜の散歩したかったな。何で急いだんだろう?

エルシオンは、自分の入浴を早めに済まし、綾子が入っているツリーのドアごしに待つのではなく、少し上の枝振りで待機していた。ツリーには窓はないが、幹の中の音はエルフには耳を澄まさなくても聞こえてしまう。わざと聞いたわけではなかった。


一人入浴を満喫した様子に安心していると、不意にどこか懐かしい響きの歌が聞こえてきた。
♪~♪~♪♪~。
綾子の澄んだ伸びやかな声が心地よい。すると不規則に漂っていた者たちが綾子のツリーの回りに集まりだしてしまった。

精霊たちが興味を持ったのか?綾子の歌に惹かれている?心なしか動きにリズム感があり、まるで歌に合わせて踊るようにも見えた。

どんどん集まりだし、回りが明るく浮き出す。収集がつかなくなる前に移動しないければ。妙な騒ぎになったら面倒だ。

綾子が支度を終えた頃を見計らって、今居合わせたばかりのように声をかけ、急いで帰ったのだった。

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