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3. 《手島side》 そう、あのとき……。
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《手島side》
「夏の北海道もいいな……」
「そうですね」
涼しい風か吹き抜けるホテルの窓辺で、弘和さんと私は北海道の壮大な大地が広がる景色を眺めていた。
弘和さんが私の後ろから腕を回し、そのままシャツの上から乳首を摘む。
「あっ………」
私は仰け反り、声を漏らした。
「弘和さん、夏斗君を認めてやってくださってありがとうございます」
いつか言おうと思った言葉。
しかし、そのタイミングは間違ったようだ。
弘和さんはふん!と鼻息荒く私に背を向けると、どかっと部屋の中央にある大きなソファーに腰を下ろし、タバコを咥えた。
「そんなこと、なぜお前から言われなきゃならないんだ!
それでなくても、隼人から耳にタコが出来るほど言われたわ!!」
私はすかさず、ライターでタバコに火を点けた。
「それに……、私はお前らのために夏斗を認めたわけじゃない。
……ああいう奴が、キャッスルプレス4代目社長の隼人には必要だと感じた。
……ただ、それだけだ」
そう、あのとき……。
病院で弘和さんが目を覚まし、自分を蘇生させたのは多分浜崎夏斗だと言ったとき。
『ナツが?!なぜ!!』
隼人さんには夏斗君がどこで働いているかなどは岩手での出来事の時も一切言わなかったし、隼人さん自身詮索しなかったので、今回の件はすごく驚いていた。
偶然……にしては奇跡に近いこの事実にあっけに取られているようだった。
弘和さんは、すぐ横のサイドテーブルに置いていたスーツの胸ポケットから一枚の名刺を取り出した。
『しかしなんだ!
今のあいつがついている富士城興産の社長とやらは……』
『どうかしたんですか?』
ピンッと手にした名刺を指ではじき捨てると、私のほうをじっと眺め考え深げに言った。
『浜崎夏斗は、秘書としては優秀だとお前は言ったな』
『はい、保証します』
『だが、どうだ……。あんな無能な者についていて、蔑まれても何も言わない
言いなりの犬のようでは優秀な秘書とは言えんな』
この人は、どこまで冷静に人を分析しているんだろうか。
自分の命の恩人であっても容赦は無い。
弘和さんはそう言い放つと、右手で顎を摩りながら口元の口角を上げ、ふっと笑った。
『……そうだな、あいつが今のあのぼんくら社長をぶん殴りでもして見限ったら、
認めてやってもいいかもな…』
……そんなこと、秘書としてするはずがない。
隼人さんも、冗談にもほどがあるといった素振りで呆れている様子だった。
コンコン
その時パーティー会場に行かせていた秘書の一人が病室へと入ってきた。
『失礼します。パーティー主催者様へのお詫びなど、滞りなく済ませてまいりました』
『ご苦労だった…その後の混乱などは無かったんだな』
社長がそう答えた時
『…そういえば、一階のロビーでパーティーの主催者や議員様方に社長の状況などをご説明させていただいていたところ、富士城興産の社長が現れまして、何やら大きな声で話し出したかと思ったら…
突然あの若い秘書がその社長を殴ったんです……びっくりしましたよ~』
『なんだって!!??』
ふふっとその時の事を思い出し笑いが込み上げてきて、大きなソファーに腰掛けタバコをふかす弘和さんの膝下に寄りかかった。
弘和さんは私の髪を大きな手で撫で、指に絡める。
そして、急に激しく掴むと、私の顔を自分の股間にあてがった。
「他のやつの事なんか、もう考えるな!!」
きゅん……。
私は弘和さんのベルトを外しズボンのファスナーを下ろすと、大きな弘和さんのモノを取り出し、愛おしそうに口に含んだ。
「夏の北海道もいいな……」
「そうですね」
涼しい風か吹き抜けるホテルの窓辺で、弘和さんと私は北海道の壮大な大地が広がる景色を眺めていた。
弘和さんが私の後ろから腕を回し、そのままシャツの上から乳首を摘む。
「あっ………」
私は仰け反り、声を漏らした。
「弘和さん、夏斗君を認めてやってくださってありがとうございます」
いつか言おうと思った言葉。
しかし、そのタイミングは間違ったようだ。
弘和さんはふん!と鼻息荒く私に背を向けると、どかっと部屋の中央にある大きなソファーに腰を下ろし、タバコを咥えた。
「そんなこと、なぜお前から言われなきゃならないんだ!
それでなくても、隼人から耳にタコが出来るほど言われたわ!!」
私はすかさず、ライターでタバコに火を点けた。
「それに……、私はお前らのために夏斗を認めたわけじゃない。
……ああいう奴が、キャッスルプレス4代目社長の隼人には必要だと感じた。
……ただ、それだけだ」
そう、あのとき……。
病院で弘和さんが目を覚まし、自分を蘇生させたのは多分浜崎夏斗だと言ったとき。
『ナツが?!なぜ!!』
隼人さんには夏斗君がどこで働いているかなどは岩手での出来事の時も一切言わなかったし、隼人さん自身詮索しなかったので、今回の件はすごく驚いていた。
偶然……にしては奇跡に近いこの事実にあっけに取られているようだった。
弘和さんは、すぐ横のサイドテーブルに置いていたスーツの胸ポケットから一枚の名刺を取り出した。
『しかしなんだ!
今のあいつがついている富士城興産の社長とやらは……』
『どうかしたんですか?』
ピンッと手にした名刺を指ではじき捨てると、私のほうをじっと眺め考え深げに言った。
『浜崎夏斗は、秘書としては優秀だとお前は言ったな』
『はい、保証します』
『だが、どうだ……。あんな無能な者についていて、蔑まれても何も言わない
言いなりの犬のようでは優秀な秘書とは言えんな』
この人は、どこまで冷静に人を分析しているんだろうか。
自分の命の恩人であっても容赦は無い。
弘和さんはそう言い放つと、右手で顎を摩りながら口元の口角を上げ、ふっと笑った。
『……そうだな、あいつが今のあのぼんくら社長をぶん殴りでもして見限ったら、
認めてやってもいいかもな…』
……そんなこと、秘書としてするはずがない。
隼人さんも、冗談にもほどがあるといった素振りで呆れている様子だった。
コンコン
その時パーティー会場に行かせていた秘書の一人が病室へと入ってきた。
『失礼します。パーティー主催者様へのお詫びなど、滞りなく済ませてまいりました』
『ご苦労だった…その後の混乱などは無かったんだな』
社長がそう答えた時
『…そういえば、一階のロビーでパーティーの主催者や議員様方に社長の状況などをご説明させていただいていたところ、富士城興産の社長が現れまして、何やら大きな声で話し出したかと思ったら…
突然あの若い秘書がその社長を殴ったんです……びっくりしましたよ~』
『なんだって!!??』
ふふっとその時の事を思い出し笑いが込み上げてきて、大きなソファーに腰掛けタバコをふかす弘和さんの膝下に寄りかかった。
弘和さんは私の髪を大きな手で撫で、指に絡める。
そして、急に激しく掴むと、私の顔を自分の股間にあてがった。
「他のやつの事なんか、もう考えるな!!」
きゅん……。
私は弘和さんのベルトを外しズボンのファスナーを下ろすと、大きな弘和さんのモノを取り出し、愛おしそうに口に含んだ。
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