【完結済み】運命の相手とベッドの上で体を重ねる<R-18>

近づく男

食後の酒

食後のワインが振る舞われる。
ここまで辿り着いた慰労と王都までよろしく！と他の商人とも混ざっての場だ。

ここからは予定どおりの動きをする。
整備された道と宿をとる関係で、綿密に計画されている。

個人で雇った護衛はオレらだけのようで軽ーく挨拶を交わした。

そんな集まりでは、
仕事の話になるのはご愛嬌だな。
ほんとに仕事しかしないギルド長だぜ。

他の商人も息抜きできているのか。
商売好きが集まっているらしく内容は堅いがどこか楽しそうだ。

それに入れるシュルトが凄いんだ。
商人と少し情報交換と明日もよろしくと軽く挨拶し、

グスタフとキースは紅茶を頼んでいる。
紅茶に酒を入れるようだ。

この2人は単独とセットでは雰囲気が変わる。
護衛と貴族に見えるのはしょうがない。
ガタイの違いと醸し出す雰囲気だろう。

グスタフもきっちり着れば、貴族っぽく？
いや、堅気に見えねえな。

そんな感想を抱きつつ酒を頼み、
オレも呑む。

商人たちを眺めているとシュルトが抜け出して来た。

「明日ゆっくりの出になるらしいわ。ギムナスが
早朝の会議を入れているらしいのヨ。
出発の朝くらい、ゆっくりしないのかしら？」

馬車の確認、護衛で合流して出発になる。
「ごくろーさん」シュルトを労って、酒を注いだ。

各々のんびりした雰囲気だ。
このマイペースさが
いつも通りと言いたいところだが、リーダーのロードが居ない。

セリちゃんもな。

プロポーズ作戦をするらしいが、
どっかでトチらないかなあ。

「風呂で手を出す、な。」とオレが予想を言えば
「着替えについてくでしょ。」とキースが続く。

「ガマンできるんじゃなーい？部屋に帰ったら知らないけど」

ブフっと笑いつつ、ロードを肴に呑む。
最近この手の話題で酒の席の話は、尽きないよな。

あのロードの我慢強さとは？
直行、直感速実行のアイツが？
言ったかと思えば飽きて直ぐに帰ってくる。我慢って言葉をやっと覚えたな。ー


ギムナスが回って来た。ゴクロウサマデス

「ロードとセリは戻ってこないな？
王都まであと少しだが、番金は求めない
十分働いてもらってる。…」

王都までよろしく頼むという話だった。
プロポーズが成功してても失敗しても伝えておきます。
と伝えれば、

「セリのドレスが皺になりそうだな。」と真面目な顔で言う依頼主だ。
普段冗談を言わない人間が言うと、ツボにくる！笑いを堪えたものの

追い討ちで、グスタフが
「虫に刺されるかもな」庭だからありえないわけじゃないが
この場合、
接吻マークのことを言っているのだろう。

ハハハッ
グスタフの呟きがツボに入ってしばらく笑いが止まらなかった。