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ゲーム異世界

⑥-3

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泉のような場所だけど、神殿の中だ。
貯められている清らかな水と、白苦きめ細かい石でできた建築物。天井は高い。

視界はクリア、手を握った感覚も感じられるけど少し強張るかな?

「カイナ、かな?案内人のスタンだ」
冒険者の男性に声をかけられ、振り向けば微笑み。ひとまず友好的な態度。容姿も素敵だと思うけど、私の本心は俺様じゃなくて良かったという感想だ。

あの手のタイプは煽てないとやってくれなくて、ほんと指導係としてはシンドかった。相性の問題で、一概に彼が悪いというわけじゃ無いんだ。そう言う組織の中での付き合いが、少し誤魔化せるところが社風として助かっていた。

そんな関係とは違った道になるんだな。とにかく、挨拶を交わして白い神殿の中を歩く。
たまにステンドグラスがあってステキ。

カイナの服装は、冒険者仕様のローブで露出はない。
ビキニアーマーのプレイヤーはいたけど、

案内人
世界の名前ってのはないんだが。創造神の名前だな。

発音できない


それか。<スピリッツア>そっちの世界の人間が精神世界という意味でつけている。

単純だけど、精神だけで来るのならまあ、的を射た名前なのかな?


ちゃんと案内してくれるらしい。


神殿で

カイナは



メル友w




「カイナは、神殿に保護後ろ盾を得ているから。だいたいのところは入れる。」

突然のフリーダム許可。

「創世神の加護を受けているから、異世界からの招き人とはそういう扱い。」

頷く。把握しているけど権利はしっかりあるらしい。外交官特権みたいな?こちらで犯罪行為が行われた場合、戻ってからの罰、最悪は出禁になるらしい。体を著しく損傷した場合もあり得ると書いてあった。

討伐で無茶をして、こちらに渡ることができなくなった人もいると資料の内容を思い出す。


「世界から来た連中は、討伐が楽しいらしい。危険だが体は、神の奇跡でできている」

神様が近いところいらっしゃるんだな。

この世界に来れるようにしてくれたのは、電脳神だったな。
さすが八百万の神がいるって思うのは、日本人だからかな?私、“異世界からの召喚者”になった。じんわり感動している。

移動先で、神殿の偉い人に挨拶。海外の教会をイメージさせる石造りの内装。花が飾られてあって、冷たい印象はない。歓迎の意と祝福をしてもらって、2日後またお世話になる事を確認。鷹揚に了承してもらった。

去り際に、スタンがお布施を渡しているのをみた。なので、お金のことを聞いたのだけど、
「財布は俺持ち」

人の財布で飲み食いコースが決まる。貨幣制度を聞き、カードの存在とクレジット機能があることが分かった。その辺は地球からの構想したらしい?いや国のものより、ゲームの方かも。

馬車は普通だ。馬の2頭立てでスタンと2人で乗りこんだ。乗り込む前に少し躓いたので恥ずかしい。手を貸してもらった。スタンが車内をトントンと音を立てて合図を送れば、ゆっくり動き出した。
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