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整理と準備

14-①

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「指名が来ましてね。神殿から、となっています。」

2人の男がコーヒーを飲んでいた。研究者のトップのクラーク、技術屋さんと呼ばれる技術部門でトップ同士だ。滅多に顔を突き合わせて話す事はないが、今は大掛かりなプロジェクトの話をしていた。

中間位置の有用性をスピリッツアにも売り込み、技術的に可能にできる。後は進めるだけ。

「変だな。」
「ええ。意図がよくわかりません。」

内容は研究課題でも技術的な問題でもない。
「カイナを取り込みにかかっている、ととるべきだろうか。」

討伐組みにもあったことだがその辺の調整はできている。問題は出ていない。

「案内人に聞いたらどうだ?」
「スタンにですか。」

「意図くらいわかるだろ」

交流戦のテストケースを依頼した男。カイナの案内人として向こうの代表格だ。そこまで権力があるのかは謎だが。

「ダイブの時間を調整しなければならないね」

彼女の過失はないが、危険から守る義務がこちらにはある。

「できるだけ調査をする」
「討伐の連中にも頼んどけ」



そんなカイナは、予定通り戻ってきた。

「スッキリさせて帰ってきた。ここ会社だけど。」

まだあった漫画とかは、兄に押し付けたとも言う。重かったし。地元のお土産を少しばかり、食堂でご自由にどうぞの画像と伝言板のように通達した。そして宣言した。

「仕事がしたいです。」

メンタルクリニックの受診、簡易の健康診断を受けてダイブへ。中間位置まで。

「あの場所での疲労度の測定をしているっす。カイナが元気なのは、『中間位置までのダイブだからではないか?』って話が出て」研究者さんの実験データになっている。

カイナは違う見解を出す。

「仕事が楽しいからかも?」
「それでも、良い結果が出ているんでこのまま観察っすね。このデータを踏まえて、あの空間で休んだ方が身体的に楽なんじゃないかって言う仮説を検証するチームが出てるっす。」

「技術屋さんも忙しいそうですね。」
「中間位置の技術、設定の総責任者っすからねー」

今、すごく偉い人に話を聞いてもらったと知った。いきなりチーム編成がうまくいったの、そのせい?
社風も後押ししたらしい。そして呼ばれた先に行くと…。「危険手当っぽいものもある。保険も高めにかけている。」
クラークから説明を受けた。討伐組みよりは下がるって、十分ですけど?

「お給料。」

危険手当っぽいものもある。保険も高めにかけている。
色々買おうかなーと、算段するけど今の状況で必要かな?昼食に来ていた討伐組みの人達に意見を聞いてみた。

「課金」
「貯まっていくよー」
「使い所がゲームっていう」

「通販狂いもいるじゃん」
「まあ、トレーニングルームでお試しオッケーとかってなって溜まってる」

「なにそれ、気になる。」今度行ってみようとカイナは決めた。
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