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異世界ダイブ
11-③
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<中間位置の許可とポータルの利用権利>
カイナの端末に来た書類、その注意事項の文章の上にはそう書かれている。
「何故ポータルも?」
「行ってみればわかる」
チームに所属、顔馴染みにまで慣れた技術屋さんが近くに居た。最近、結構な古株らしいと知る。
若手研究者さんは、違う仕事場のようで姿は見当たらない。
「アイツなら、仕事しろって連れてかれたぞ。」
同チームの仕事が残っていたらしく、今日はそちらに行くようだ。
2人とカプセルの管理人さんとで準備をした。
「ダイブの準備は良いか?」
「はい」
仮想空間、白い空間の利用は感覚オフモードなので、VRゲームと同じようなものだ。それと比べると、あの世界は食事も感覚もリアルだった。
(夢見心地はあったけど)
蓋が閉じられ、目を瞑った。機会の駆動音を聞きながら待つ。
『カイナ、入室を許可します。』
音声ガイドで目を開けると…。
「スタン!」
スピリッツアでの案内人が待っていた。
「元気そうだ」
微笑みと共に迎え入れられ、中間位置で再会した。
座って、近況の報告をする。机には飲み物があるが、飲めない飾りだ。
「うん、デザインの仕事。企画も通ったし、他の職業の人達とも仲良くなったの。」
「へえ、仲良く?」
スタンが意味深に繰り返したのは気にしていなかった。
考えていたデザインの再現が楽しみでしょうがなく、でも最初にやっておく事はある。
「下着の生産から!」
カイナが生産を試す、スタンが相談役と補佐の配置で進んだ。
作業は触れる感覚はない、VRゲームの空間のように空中で作業する。
「ここではあちらの世界への通信はできるのか?」
「会話できるよ、情報の共有もね。」
端末は空中に浮く形式だけど、機能は全部使える。スタンと雑談をしながら手を動かした。
「冒険者ギルドって行ったことないんだけど、定番な絡まれるがあるの?」
「(定番?)全然ないな。」
「お客になりそうな人へ絡まないって聞いたんだけど、喧嘩も盛られた話?」
理由はスタンだった。イケメンは絡まれそうという独断と偏見だ。
彼は“敵に回してはいけない男”として有名であるため、表向き友好的な冒険者のが多い。
カイナは楽しそうにスタンに今の仕事場について話している。
「男が多そうだな。」
“邪魔な”とついているのに、カイナに気づかせるわけはない。
2人はそれぞれの専門分野の事を考えていたせいか。鈍いかもしれない。
「どんな下着を作るんです?」
「普段着ているものをタイプ別で」
ちらりとスタンを見つめる。
「見せても良いんですが、同じタイプですね。」
カイナは、さらりと自身がセクハラしたのが気になって“見せても良い”をスルーした。
「そっちは、詳しく聞ける人に頼もうかと。」
カイナは、下着の入力をして自身で試す。ブラジャーの設定で展開する。
格好は魔導師のフードだったが、その下は…。ブラと下着のとんだ変態になってしまった。
一瞬、服が消えた事に固まったが出来上がりをチェックする。
(サイズ、デザイン、うんオッケー)
「ジャンプ!」
その場で飛び上がるとズレない、採寸でやわらかとかで微調整も可能だった。
スタンがカイナの挙動を微笑みながら見ているのに、オッケーを出しサンプル作成を続ける。
このデータを基にアンダーシャツと下着がデータ調整される。素材の変化を試すために、最強のビキニアーマーまで作られているのをカイナが知るのは、もっと後だった。
カイナの端末に来た書類、その注意事項の文章の上にはそう書かれている。
「何故ポータルも?」
「行ってみればわかる」
チームに所属、顔馴染みにまで慣れた技術屋さんが近くに居た。最近、結構な古株らしいと知る。
若手研究者さんは、違う仕事場のようで姿は見当たらない。
「アイツなら、仕事しろって連れてかれたぞ。」
同チームの仕事が残っていたらしく、今日はそちらに行くようだ。
2人とカプセルの管理人さんとで準備をした。
「ダイブの準備は良いか?」
「はい」
仮想空間、白い空間の利用は感覚オフモードなので、VRゲームと同じようなものだ。それと比べると、あの世界は食事も感覚もリアルだった。
(夢見心地はあったけど)
蓋が閉じられ、目を瞑った。機会の駆動音を聞きながら待つ。
『カイナ、入室を許可します。』
音声ガイドで目を開けると…。
「スタン!」
スピリッツアでの案内人が待っていた。
「元気そうだ」
微笑みと共に迎え入れられ、中間位置で再会した。
座って、近況の報告をする。机には飲み物があるが、飲めない飾りだ。
「うん、デザインの仕事。企画も通ったし、他の職業の人達とも仲良くなったの。」
「へえ、仲良く?」
スタンが意味深に繰り返したのは気にしていなかった。
考えていたデザインの再現が楽しみでしょうがなく、でも最初にやっておく事はある。
「下着の生産から!」
カイナが生産を試す、スタンが相談役と補佐の配置で進んだ。
作業は触れる感覚はない、VRゲームの空間のように空中で作業する。
「ここではあちらの世界への通信はできるのか?」
「会話できるよ、情報の共有もね。」
端末は空中に浮く形式だけど、機能は全部使える。スタンと雑談をしながら手を動かした。
「冒険者ギルドって行ったことないんだけど、定番な絡まれるがあるの?」
「(定番?)全然ないな。」
「お客になりそうな人へ絡まないって聞いたんだけど、喧嘩も盛られた話?」
理由はスタンだった。イケメンは絡まれそうという独断と偏見だ。
彼は“敵に回してはいけない男”として有名であるため、表向き友好的な冒険者のが多い。
カイナは楽しそうにスタンに今の仕事場について話している。
「男が多そうだな。」
“邪魔な”とついているのに、カイナに気づかせるわけはない。
2人はそれぞれの専門分野の事を考えていたせいか。鈍いかもしれない。
「どんな下着を作るんです?」
「普段着ているものをタイプ別で」
ちらりとスタンを見つめる。
「見せても良いんですが、同じタイプですね。」
カイナは、さらりと自身がセクハラしたのが気になって“見せても良い”をスルーした。
「そっちは、詳しく聞ける人に頼もうかと。」
カイナは、下着の入力をして自身で試す。ブラジャーの設定で展開する。
格好は魔導師のフードだったが、その下は…。ブラと下着のとんだ変態になってしまった。
一瞬、服が消えた事に固まったが出来上がりをチェックする。
(サイズ、デザイン、うんオッケー)
「ジャンプ!」
その場で飛び上がるとズレない、採寸でやわらかとかで微調整も可能だった。
スタンがカイナの挙動を微笑みながら見ているのに、オッケーを出しサンプル作成を続ける。
このデータを基にアンダーシャツと下着がデータ調整される。素材の変化を試すために、最強のビキニアーマーまで作られているのをカイナが知るのは、もっと後だった。
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