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現実の波

15-①

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カイナは変わらず年末年始になっても、忙しく仕事をしていた。

「食堂で予約すれば、お節食べれるっすよ」

それを聞いて予約しようとしたが、量があると助言を受けて彼女のオススメを一緒に頼んでもらった。楽しみだ。

今は、『物、工芸品を送れないか?』の実験を始めた。

スタンがくれた花束は、こちらの世界のサービスを利用している。ゲーム内のお金を換金、花束を送り届けるサービスでカイナの手元に届く。

「あっちの物!劣化版でも良いから、手に入れたい!」
「女研究者は、熱意に燃えていた。」

「お肌の蘇生を目指して!」

「ポーションとか興味あるっす」
仲良し組みが元気だ。加護の力が抜けた後も興味深い品。謎は多いがまずは割れ物で耐久性を見る。ー

『ガラス素材はこちらと同じ物なのか?』
『できるならどれくらいの物のやり取りができるか』

タイムマシンとかこんな感じ!の設備に囲まれてやってくるガラス瓶は、歓迎されるだろう。
「まずは物から、ですもんね!」

映画の印象がそのままイメージになる。実際の実験は失敗しても危険じゃないように、厳重な扱いだ。
場所を新設するらしいと情報が出ていた。

この研究所は中間位置の本をデータ翻訳済み、辞典作りを進める。スピリッツアの物は魔力が抜けると形が保てない。まだ闘技場も調整が必要だ。討伐組みと技術屋さんが話している。

「この時、技が遅れてしまったような?」
「ここの時間の流れがもどかしい」

「動きが速すぎるんだろう。体感がついていってない。」

行き来は最終目標だ。その前段階として増えた交流は、討伐組みの戦闘訓練に白い空間の技術を使って。
神殿と加護の力も使い、冒険者ギルドに設置されている。

地下や闘技場に展開され、見せ物のようになるが経済を回す。

「あちらでも金が動けば人も動く。魅せる闘いなど運営が必要になるが、あちらともうまくやって行く」

そこら辺は上層部にお任せの領域。覇権争いとかになるのかな。

「時間の延長、戦闘後の後のリハビリ中間位置の利用でワンクッションだ。いい線行ってるぞ。」

中間位置の利用は、好調な結果らしい。

『機械がないし、技術用語も通じない。』

そんな中で技術班は形にして、安定的に運用している。

「まァた!壊しやがったかっ」

エラーの通知に技術屋さんが大声を出す。闘技場と呼ばれる戦闘訓練の場、修繕の注文は、多いらしい。その影響から、カプセルから出ている人が増えた。毎日のように「はじめまして」と挨拶するくらい、人がいたんだ。

他の研究所からの派遣もいるそうで、人の行き来が活発になる。
その対応にいっぱいいっぱいな日々を送っていたら、あっという間に日が経っていた。



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