【完結】おはなしは、ハッピーエンドで終わるのに!

BBやっこ

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王子

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卒業式に向かう際、
皆んなが変わる代わるエスコートしてくれた。
馬車に一緒に乗り、次に扉で名前を呼ばれるのを待つ間。

お化粧なおしをして、また交代。

そして迎えに来てくれた王子様。
『私のお姫様』

その手を取って、会場に入る。
後は王様から卒業の言葉を頂き、わたしも皆んなも学園から卒業だ。
今日はいっぱい褒めてもらえた。

『女神のようだ』傅かれ、手にキスをくれた。

『綺麗だ』いつもあまり喋らない貴方の精一杯の言葉が嬉しい。

『美しい貴女を独り占めにしたい』
本気じゃないでしょ?そんなやり取りできるのも今日までよね。

だって卒業するんだから。
感慨深い。

学園での3年間。「入学したての頃は絶対馴染めないと思ったわ」
そう言ったら皆んな笑うんだもの。

「確かに無理だな」はっきり言うのね?
「あの成績ではな」それは確かに
「君が努力したからだよ」

「ううん。皆んなが助けてくれたからだよ!ありがとう」

そう言ってハグをする。信頼の証に。

「本当に皆んながいなかったら、居場所がなかったと思う。
他に頼れる人もいなくて、一人で。

涙が後からどんどん出てくる。

「泣き虫だな」
「泣かないで」

「ほら、これ使って」

「高そうな刺繍のハンカチは使えないよお。」
差し出される物の値段に驚いたり、驚きすぎて怒ったり。

不敬と言われる事をいっぱいしちゃった。
それを皆んなは許してくれた。

「今では淑女として卒業できるのよ?」

貧乏の平民育ちがここまでやれたの。
わたし胸を張れるわ!


元気すぎるという先生の言葉も、
見る目がないと言われた芸術の先生だって


卒業を祝う言葉をもらったわ。

「貴女の元気さは長所よ」
「ちょっと心配ね」

なんてお声をかけてもらったの。

パートナーについては、他の男子学生から誘いもあったけど
断ったわ。

だって皆んながいるんだもの。
わたしのパートナーがいなかったら、協力してね?

って前々から頼んでいた甲斐があったわよ。
皆んなが協力してくれないと一人だから。


女友達は、御令嬢達を怖がってあまり近寄れないし。
学園ではこっそり、昼食を一緒にしたりしてたから寂しくないのよ?


なんか皆んなが目当てって言う子は友達じゃない!って言ってやったら
距離ができたし。あんな子知らないわ。

あら、なんか目立つ位置にきちゃったなあ。
もっと後ろでいいのに。

きっと後ろのが、心穏やかに卒業を迎えられるのよ?

学年の違いで参加できない人もいたけど
この後で祝いたいと言ってくれて会う約束をした。

この装いを見せてお礼を言いたい。


「そこになおりなさい、男爵令嬢ごときが!」

パートナーなしの公爵令嬢、その両隣にいたお友達が
なんかすっごく叫んでいる。


「誰も誘えなかったようだな?」

「ああ、それは可哀想。」


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