【完結】おはなしは、ハッピーエンドで終わるのに!

BBやっこ

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公爵令嬢

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王子様とは、従兄妹の関係らしい。

王様の命令で結婚すると聞くが、
「あっちのわがままなんだ。父上はあの令嬢に甘い。」

そんな話を王子様から聞いている。


いつもお友達を侍らせて、お声を聞くことも少ない。

「雲の上の方ってそう言うものだと思ってた。」

そう、皆んなと肩肘張らずに話せるようになったとき言ったら
皆んな苦笑していた。
御令嬢は特にそうなるのが、美徳だとか。


「何がどう美徳なの?言いたいことは自分で言えば良いじゃない。

何も言えない人が、偉い人になったら庶民が大変よね。」


そうだなって皆んな賛成してくれた。
事あるごとに、両隣のお友達が進言というのをしてきたけど。

その度にわたしも、
「用があるなら、用がある人が話したらどうでしょう」

「あまり遠いと、何を言ってるのかわかりません。」

「その庶民に言ってやっているっていう態度、どうにかならないんですか?」


と、御令嬢達が激するのに応えて行ってしまった。
そうなれば、パターンは2つ

さらに声が大きくなるか、ひそひそ話しながら帰って行くか。

大きくなった場合に大変だったのは、持っている扇子で叩いてきた事だ。
その様子がもう、

「旦那の浮気に怒った奥さんみたいだった」

って助けてもらった後に話したら、大笑いされたっけ。
いや、王子様はわかっていなかった反応だった。

王子様には、“見たことがない世界”ってやつなのかな。

そういう世界があるとしたら、
わたしが違う世界に入り込んでしまったんだ。


学園生活はそんな世界で、今わたしがその舞台の中央にいるなんて
もっとおかしな事だよ。


わたしの前には王子様。
公爵令嬢様から守るように立っている。

そんな状況になるなんて、どうして思うことがあるのだろう?

「私は君との婚約の破棄を希望する。」


お芝居のセリフにしては、変なの。

そうわたしの耳には、現実感などなくて
ただ、王子様がどんな表情をしているのかな?と思ってた。


後ろにいるから、顔が見えない。
ふと視線を感じてか、その方向を見ると


公爵令嬢様のお顔。
(ああ、凄くお顔が真っ青だ。)

豪勢な金色のドレスも、そのお顔を明るく照らしてはくれない。
贅を尽くした、ヒラっヒラのヒダがあるとドレス捌きも一段と大変そう。

首飾りは重そうで、わたしじゃ着こなせないし動けないわ。
淑女の授業をおまけで切り抜けたわたしだもの。


倒れちゃうんじゃないかと心配になる。

いつものお友達がそばにいないから、支えてくれる人がいないんじゃないか?
その心配で、会話が再開されないのに気づかず

ただ、現実味のない時間だと感じていた。



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