【完結】おはなしは、ハッピーエンドで終わるのに!

BBやっこ

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宰相の息子

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王子様と公爵令嬢様。
その2人の硬直を解いた方がいた。

王子様の名前を呼び、その方に手を置いて宥める。

「王子として落ち着いて振る舞ってくれ。
そして貴女は、公爵令嬢として振る舞っては?」
その目は、とても鋭く相手を萎縮させるけど、本当は優しいとわたしは知っている。

それをちょっと、気にしているのがカワイイ。
本人に言ったら、照れててもっと可愛かったよ?

思い出して、ちょっとわたしの緊張が解れた。

今は、氷の宰相様と言われるお父さんに似ている状態だから、
気楽に声をかけられない。

それに、わたしが何かを言うタイミングでもないだろう。
とても、舞台の中央に立ってしまっている気がするけど。

場違いな感じをひしひし感じながらも公爵令嬢様の方を見た。
少し、顔色が戻ったかな。倒れる心配はなさそうだけど、その目に闘志が灯ったようだ。


「彼がっ、私が彼のパートナーだったのに!」

叫ぶような声に、そんな声量も出せたのねと感心してしまった。
だって、いつも扇を広げてボソっと言うんだもの。

お喋りが苦手なのねと決めつけていたわ。



「ちゃんと手順を踏んで、お断りしたでしょう?」
王子様は
約束の日にちを決め、対面で断り、お詫びの手紙をつけていた。

その時に一緒に行き、証人として間に入っていた形だ。
ギッとキツくわたしを睨みつける公爵令嬢が、

『貴女のせいでしょう?』と言ってるように強い。

その視線に、怯んでしまう。これだけ強い目力で見られたことはない
特に、数人で囲まれることが多かったから。

あんな視線もできたのね。
本当に、最後の卒業式で新しい公爵令嬢様の事を知れたわ。


「彼女は知らない。」

静かに、再び間に入ってくれた。

これはもう、2人に守られている形だ。


確かに、わたしは今日のエスコートが
皆んな順にしてくれるとは知らなかった。

でも、公爵令嬢様に迷惑かけるつもりもなかった。


なんて言えば良いのかな?

エスコートする人がいないのは、社交界で笑い者にされるとは聞いた。

だから、家族や親戚に頼む。
王子様と親戚で婚約者だから頼んだけど断られた。

それなら、お兄さんとか頼むのが授業で習った正解だ。


公爵令嬢様はそれをしなかったんだから、王子様に物言いするのは
変じゃないの?

そう結論づけたけど、まだお顔の色が良くない公爵令嬢様に
直接聞くわけにもいかず

場の空気が悪くなって行くばかり。

お友達もいないのも気になるし、

ああもうどうすれば良いの??

わたしはワタワタと内心慌てることしかできなかった。

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