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本編
3-状況把握
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なんか。2人から言われた不穏な響きはあったが
この時に問い返すのはやめた。
本当に冒険ギルドに行けなくなる気がする。(危機察知)
そう、なんだか
言い寄られているみたいじゃないか!
・・柄じゃない
とぐるぐる考えがまわるものの
私の方の事情を喋らないと対等じゃないものね
話を切り替えさせてもらう。
情報は故意に隠さない
隠されれば依頼達成に響く
「子爵から“婚約者に”と申し込まれてる」
ロードに握られている両手がギュッと強まり
握られる
断られると思っているのか
不安に瞳が揺れるのが見て取れた。
(最後まで聞いてね?)と黙って聞いていくれる姿勢に
好感を抱きつつ話を続ける。
「逃げたい。
育った孤児院に寄付とか、遠回しにアプローチとか
指名依頼をだしたかと思えば、他の依頼をしないよう圧力や噂話が出て。
子爵だけど、バックに高位貴族の影があるの。
関わりたくなくって、しつこくて。
正直、ムカツク。」
にっこり良い笑顔で言い切る。
ロードの目がキョトンとしているのが、カワイイ。
少し、あざとさを意識して、お願いしてみる。
「連れ出してくれる?」
貴族がらみは厄介だ。
『相手ができたから、さよなら』とは、
まずならない。
やりようからして、追い詰めにくるか
周りに被害をもたらすか
依頼を干されるとか、生活の危機も感じる。
脱出も容易には不可。
今の私にとれる選択肢は極僅か。
下手したら、監禁行方不明になるって未来も?
ほんとに、なりそうで嫌だ。
逃げたい。
そう暗い気持ちになっているとロードに抱きつかれる。
その腕にスポッと入り込んだ私に、
「幸せにする!」と宣言があった。
祝福の鐘でも鳴りそうな声色だ。
(プロポーズかな?)
子爵のところへ行く最悪の結果を回避できるかもしれないし、
ただそれが伸びただけかもしれない。
それでも、この腕の中のが良いなと思うくらいには、
惚れているんだろうか?
よく知らないのに。
「ほいほい、おめでとさんっ。けど、いい加減に
出かけようぜ?」
「そうだね
こんな調子じゃ、日が傾くね。」
ロードが離してくれて、立って進んだところで
カナンから言われた。
「夜の相手も頼むな?」と耳に響く声
「俺が優先だ!」とカナンに念押しするようなロード。
(ん?んん?)
2人のやりとりに違和感を抱きつつ
冒険者ギルドへ出かける
ポーション飲んだら…
中級(初級じゃない!?)
値段(買えるけど、懐に痛い。)
金銭のことも2人に話そうと決めた。
とりあえず、宿代は甘えよう。
私の腰に回された手
わかる!なにが言いたいか。
以前…
冒険者ギルドで
「「サカッてんじゃねえよ!」」
だったよね?鬱陶しい男女ペアに
(あれはできてる!女を取っ替え引っ替えな男と友人が断定)
『ーちゃんと覚えてる。』と目で言い訳した
言い分もある。
イチャつきを見せたいわけじゃないの!
選択肢がね?
①姫抱っこ
②歯形を残す
③腰を抱く
だったのよ?
①はすぐ断ったの。聞いた途端に、いたたまれないヤツだ!!って
察したから。
この歳で、お姫様?
やるなら結婚直後の新婚夫婦が新居に潜るときじゃないの?
②は痛そう?どこに?
首の後ろらしい、獣人の習性で恋人や番にやるんだって。
いや~、ちょっとそれは。
ヤってましたって言うもんだよね。文化の違いだわ。
そこで、③。
自分の文化圏にあって、ロードが自分のものと主張できる
ことをしたいようだったので、これになった。
最初に腰を抱きたいと言わなかった
策士っぷり。
(油断しないようにしないと、流されっぱなしだな)と
もう遅いかもしれない事を思いながら、
個室に案内された3人だった。
この時に問い返すのはやめた。
本当に冒険ギルドに行けなくなる気がする。(危機察知)
そう、なんだか
言い寄られているみたいじゃないか!
・・柄じゃない
とぐるぐる考えがまわるものの
私の方の事情を喋らないと対等じゃないものね
話を切り替えさせてもらう。
情報は故意に隠さない
隠されれば依頼達成に響く
「子爵から“婚約者に”と申し込まれてる」
ロードに握られている両手がギュッと強まり
握られる
断られると思っているのか
不安に瞳が揺れるのが見て取れた。
(最後まで聞いてね?)と黙って聞いていくれる姿勢に
好感を抱きつつ話を続ける。
「逃げたい。
育った孤児院に寄付とか、遠回しにアプローチとか
指名依頼をだしたかと思えば、他の依頼をしないよう圧力や噂話が出て。
子爵だけど、バックに高位貴族の影があるの。
関わりたくなくって、しつこくて。
正直、ムカツク。」
にっこり良い笑顔で言い切る。
ロードの目がキョトンとしているのが、カワイイ。
少し、あざとさを意識して、お願いしてみる。
「連れ出してくれる?」
貴族がらみは厄介だ。
『相手ができたから、さよなら』とは、
まずならない。
やりようからして、追い詰めにくるか
周りに被害をもたらすか
依頼を干されるとか、生活の危機も感じる。
脱出も容易には不可。
今の私にとれる選択肢は極僅か。
下手したら、監禁行方不明になるって未来も?
ほんとに、なりそうで嫌だ。
逃げたい。
そう暗い気持ちになっているとロードに抱きつかれる。
その腕にスポッと入り込んだ私に、
「幸せにする!」と宣言があった。
祝福の鐘でも鳴りそうな声色だ。
(プロポーズかな?)
子爵のところへ行く最悪の結果を回避できるかもしれないし、
ただそれが伸びただけかもしれない。
それでも、この腕の中のが良いなと思うくらいには、
惚れているんだろうか?
よく知らないのに。
「ほいほい、おめでとさんっ。けど、いい加減に
出かけようぜ?」
「そうだね
こんな調子じゃ、日が傾くね。」
ロードが離してくれて、立って進んだところで
カナンから言われた。
「夜の相手も頼むな?」と耳に響く声
「俺が優先だ!」とカナンに念押しするようなロード。
(ん?んん?)
2人のやりとりに違和感を抱きつつ
冒険者ギルドへ出かける
ポーション飲んだら…
中級(初級じゃない!?)
値段(買えるけど、懐に痛い。)
金銭のことも2人に話そうと決めた。
とりあえず、宿代は甘えよう。
私の腰に回された手
わかる!なにが言いたいか。
以前…
冒険者ギルドで
「「サカッてんじゃねえよ!」」
だったよね?鬱陶しい男女ペアに
(あれはできてる!女を取っ替え引っ替えな男と友人が断定)
『ーちゃんと覚えてる。』と目で言い訳した
言い分もある。
イチャつきを見せたいわけじゃないの!
選択肢がね?
①姫抱っこ
②歯形を残す
③腰を抱く
だったのよ?
①はすぐ断ったの。聞いた途端に、いたたまれないヤツだ!!って
察したから。
この歳で、お姫様?
やるなら結婚直後の新婚夫婦が新居に潜るときじゃないの?
②は痛そう?どこに?
首の後ろらしい、獣人の習性で恋人や番にやるんだって。
いや~、ちょっとそれは。
ヤってましたって言うもんだよね。文化の違いだわ。
そこで、③。
自分の文化圏にあって、ロードが自分のものと主張できる
ことをしたいようだったので、これになった。
最初に腰を抱きたいと言わなかった
策士っぷり。
(油断しないようにしないと、流されっぱなしだな)と
もう遅いかもしれない事を思いながら、
個室に案内された3人だった。
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