31 / 70
王都での挨拶
竜の巣の中<準備中>
しおりを挟む
竜の巣
と言っても普通の部屋だ。カナンも引っ張ってこられていた。
ロードの監視というか、シュルトがセリちゃんと対面している時間だけでも作るためだ。
部屋の整理で、時間は稼げる。
カナンは窓を開けた。掃除が入っているが、空気は入れ替えた方が良いだろう。
(今夜から何日間、開けられないか知らないが。)
番が自分の領域に来るのだ。
確実にヤる。
男ならそうだ。しかも、番だ。待ちに待った、巡り会った“運命”だ。
最初に自室に招いたらスルだろ。
顔には出ていないロードだが、目は爛々で尻尾振ってそうなくらいにご機嫌だ。
まあ、尻尾があるのはオレだけど。
狼獣人と竜人の番への執着は物語の時代から言い伝えられている。
可哀想だが、逃げられるもんではない。
ロードの使う部屋は、主賓室にあたるため広いが、荷物も置いてあるためごちゃっとしている。
今、片っ端から仕舞い込んでいる。
武器が置いてあるのって見た目が悪いもんな。ムードも何もないわ。
そんな片付けというか、仕舞い込みの手伝いも粗方終わる。
入れたマジックボックスは置いとくから、適当に整理しろよ?シュルトが怒るぞお。
“セリちゃんが気にいる物があるかも”って言ったらやるかな。
まあ、体力が回復したらで良いから言ってみよう。
部屋の次は扉を隔てて、風呂が入っているところに移動した。
ここでもヤる気か。
ロードの趣味で浴槽が入って改造されているこの部分は元は部屋の一部。
風呂に浸かりたいという希望で、お湯を沸かすのは魔法でも可能だが、
高価な魔導具が設置されている。
超高級品にあたるが、
オレらの懐はこの程度の物で痛まない。維持も含めて。
たまに借りて入っているが湯に浸かるっていうには気持ちいよな!
浴びるだけじゃなく、たまにはいいもんだ。
ここで致すのってどんなもんなんだ?
・・まあ姿勢がキツいのかな。
話はズレたが、ロードは念入りにベッドメイキングしている。
欲望がダダ漏れだな!
いそいそとする様子は、ガキか?!
お前そんなキャラだったのか?
と突っ込みたくなるが、本人は大真面目なので一応付き合ってやる。
番を連れ込むのにソワソワした様子は
からかいたくなるが、我慢だ。
オレは救援物資を配備した。ポーションやローション、
軽く食える携帯食。うまいやつな。お湯はロードが出せるから
(生き残ってくれ、セリちゃん。)
マジに命がけかも知れん。
“裸で竜に挑む”
そんな阿呆がいるか!とある本に書かれた文章は、
比喩でもあり真実。
それを支援することしかできないオレらを許してくれな?
その元凶に目線を移すと、
毛皮を出し
「黒?いや白の方が…」とぶつぶつ言う姿があった。
と言っても普通の部屋だ。カナンも引っ張ってこられていた。
ロードの監視というか、シュルトがセリちゃんと対面している時間だけでも作るためだ。
部屋の整理で、時間は稼げる。
カナンは窓を開けた。掃除が入っているが、空気は入れ替えた方が良いだろう。
(今夜から何日間、開けられないか知らないが。)
番が自分の領域に来るのだ。
確実にヤる。
男ならそうだ。しかも、番だ。待ちに待った、巡り会った“運命”だ。
最初に自室に招いたらスルだろ。
顔には出ていないロードだが、目は爛々で尻尾振ってそうなくらいにご機嫌だ。
まあ、尻尾があるのはオレだけど。
狼獣人と竜人の番への執着は物語の時代から言い伝えられている。
可哀想だが、逃げられるもんではない。
ロードの使う部屋は、主賓室にあたるため広いが、荷物も置いてあるためごちゃっとしている。
今、片っ端から仕舞い込んでいる。
武器が置いてあるのって見た目が悪いもんな。ムードも何もないわ。
そんな片付けというか、仕舞い込みの手伝いも粗方終わる。
入れたマジックボックスは置いとくから、適当に整理しろよ?シュルトが怒るぞお。
“セリちゃんが気にいる物があるかも”って言ったらやるかな。
まあ、体力が回復したらで良いから言ってみよう。
部屋の次は扉を隔てて、風呂が入っているところに移動した。
ここでもヤる気か。
ロードの趣味で浴槽が入って改造されているこの部分は元は部屋の一部。
風呂に浸かりたいという希望で、お湯を沸かすのは魔法でも可能だが、
高価な魔導具が設置されている。
超高級品にあたるが、
オレらの懐はこの程度の物で痛まない。維持も含めて。
たまに借りて入っているが湯に浸かるっていうには気持ちいよな!
浴びるだけじゃなく、たまにはいいもんだ。
ここで致すのってどんなもんなんだ?
・・まあ姿勢がキツいのかな。
話はズレたが、ロードは念入りにベッドメイキングしている。
欲望がダダ漏れだな!
いそいそとする様子は、ガキか?!
お前そんなキャラだったのか?
と突っ込みたくなるが、本人は大真面目なので一応付き合ってやる。
番を連れ込むのにソワソワした様子は
からかいたくなるが、我慢だ。
オレは救援物資を配備した。ポーションやローション、
軽く食える携帯食。うまいやつな。お湯はロードが出せるから
(生き残ってくれ、セリちゃん。)
マジに命がけかも知れん。
“裸で竜に挑む”
そんな阿呆がいるか!とある本に書かれた文章は、
比喩でもあり真実。
それを支援することしかできないオレらを許してくれな?
その元凶に目線を移すと、
毛皮を出し
「黒?いや白の方が…」とぶつぶつ言う姿があった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる