【完結済み】俺たちと番の女のハネムーン[R-18]

BBやっこ

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王都での挨拶

12-食事

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夕食は歓迎ムードで温かい。
もっと修羅場か、針の筵を覚悟してたんだけどなあ。これからかな?

「おいしい!」新鮮なサラダ、具のしっかり入ったスープ、ふんわりなパン
ワインも少し飲んだ。

「遠慮せず食べてねって獣人2人以上ってのは無理よね?つられて食べると後がしんどいわよ?」

シュルトさんに言われ2人を見ると、皿から違う。
それがいつの間にか減っているけど、食べ方は綺麗だ。

向かいのキースさんはマナーのお手本みたいに綺麗で上品。

普段より気をつけながら食べた。
貴族と一緒になる時用に身についたのかなあ。

私は一応、貴族の基本知識は教育されてたので。
その後、食事会に参加できるくらいには鍛えられたけど。商業ギルド関連でね。

会話も楽しみながら食事が進んだ。

歓迎されて嬉しい。
話題は私の今後の動き、どうしたいか?という話に。

「相手方の様子を見ながら、薬師の仕事で稼ぐつもりです。」

少し驚いた顔をされた。
薬師に見えなかったかな?


シュルトもカナンも、ロードの稼ぎで十分、楽ができる番のポジションで
“稼ぐ”生活を自分でするという言葉に驚いた。

キースは内心を悟らせることはしない。
共通して『へえ、大丈夫そうな性格だ』とセリの好感度が上がる。

実質、試験のようになると思っていたセリだが、やんわりとした聞き方にありがたく思う。
(関係者が増えるのは厄介だよねえ。)

パーティのリーダーに“相手ができると”、パーティの解散の危機が訪れると言われる。
“メンバーに女を入れると”
“薬師を入れると”

何かもあるが。

男女間のトラブル、
体力のないメンバーのフォロー


の強い冒険者に、女がトラブル扱いされるのもままある事だった。
絶対数、男が多いもんなあ。

ギルド職員はそうでもないけど。
高ランクなら、余計に変な女に過敏になりそう。


“高ランカー喰いの女”とか。
懐を狙って寄って来て、散々振り回して、パーティ内が瓦解するっていう。


そんな噂話を思い出しながら聞かれたことに素直に答えた。
損にならないよう、努めると伝われば良いけど。


後ろ盾の貴族への挨拶もさせてもらえるようで


「問い合わせておくよ。」キースの関係者貴族だろうなあ。
話てるうちに皆、呼び捨てでオッケーとなった。

テストはひとまず合格、受け入れられたと思われる。

私は『竜の翼』臨時の加入扱いになる。

問題が来ても私を守るために口が出せるポジションだ。
貴族子息のこともあるので助けてもらえるところは頼もう。妥当だね。

(食べ過ぎたかも。)

まあしょうがない。調理も技術や香辛料の使い方が良く、大満足。
貴族的な高級ではなく、美味しい庶民の高級料理?



食後のお茶をしながら話をしていると
ロードがソワソワしている

夕食の時間までに、ロードから妙に風呂を勧められたけど、断れた。「食後にね。」
と言ってたからか。

「寝よっか」

と言い終わる前に、
持ち上げられ、二階に跳んで行った。


(私そこそこ体重あるのにな)と思いながら。


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