【完結済み】俺たちと番の女のハネムーン[R-18]

BBやっこ

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友の章

バッグの整理

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ロードの部屋で、5つの収納バッグが並べられた。

保存食のバッグはシュルトが回収しているため。悲惨なものはないだろう。
目立った成果、レアな魔物もない。この場合、価値が高いもので珍しいものはあるかもという事。

出した物を見ると、植物の採取は少ないようだ。扱いがなロードよりカナンが預かるらしい。
昔からブレーキかつ仲裁役で大抵、カナンが一緒にいる。
竜人のロードに追いついたり止めるのは力と体力が求められる。
(気力も必要だと体験者として付け加えたい。)

グスタフが植物に詳しく、全体の管理はシュルト。2人のおかげで塩漬けされた品は減少した。
キースが調合に使う分を持って、薬の補給にもなると『竜の翼』で流れが決まっているらしい。

つまり、それ以外がこの収納バッグの中に入っている。

「気になった果物、見分けがつくキノコ。皮の部分ではなくて、牙や角?」
売れる方、素材として使えるものはチームで管理ができている。少し水分が抜けた気もしなくない。

「それは、氷狼の牙、こっちの角…なんのだ?風属性だな。」
「額にある角?兎の魔物かな。」

思い出せたものはタグ付けした。品質が悪くないのは高性能の収納バッグだからか。
「これ、どこのだかわかる?」
「氷のダンジョン、北だな。」

何気に2人の共同作業だ。
セリも冒険者だ。魔物の素材に興味津々。調合に使えるものをつい探してしまう。

「依頼は何だったの?」
「採取をひとつ受けて。暇つぶしだな。」

ダンジョンの話やトラブルの事を聴きながら手を動かした。


『竜の翼』は“ダンジョン専門”と言われることで、指名依頼の拒否をしている。
「うちのメンバーは個人での活動でも目立ってるからな。」

グスタフは本を出すほどの研究結果と、支持を得ている。
研究で食べていくくらいできそうだが、フィールドワーク、冒険者も外さない。

シュルトは王都で服飾の店に関わっているそうだ。奥さんが職人さんで、要望に応えて冒険者活動をしている節があるとか。本人は商人の自負もあるが、冒険者として移動するのが安全。
魔物から盗賊、やっかみの商人も退けられる。


キースは教会に顔を出すらしいが、神職にはつかず研究の方面で結果を出した。教会所属させようとする派閥から
の勧誘をかわしつづけている。立場的に大変らしいけど。


「その点、俺とカナンは暇だな。」
子供の頃から一緒で、冒険者になってからも2人で活動していた。他にパーティに入ったことはないそうだ。

「狼獣人も竜人も、嫌煙されるからな。」

番の問題でよく聞くヤバい種族、一位と二位の結果?
「力がを頼られることもあったんじゃ?」

獣人のパワープレーは頼りになる。暴走気味なのは大変だけど。
「たまにチーム組んだ奴はいたんだが、生活が合わなくてな。」

相性もあるからなかなと思ったら
「煩くって、臭い。」

理由がシンプルだった。

「それは・・鼻が良いから大変だね?」よくある文句だけど直接言いづらい。

そして、心当たりがあった。水魔法と風魔法の混合、“エアウォッシュ”で対策していたセリだった。
生活魔法と言っているが、制御が難しい魔法だ。

それを気軽にできるセリは重宝がられた。
調合の時にも使える能力で、鍛えられている。

「ダンジョン行きたい?」体力さがあるから、ついて行くかは場所によるけど。

「セリがいるからな」
膝にのせられ、ちゅっとこめかみに接吻される。

「しばらくのんびりしようぜ」
その答えに頷くセリ。



「のんびりかあ。ハーブの調合したいかな。」

休みにしていることを呟く。
「ハーブティとかバスソルト類って使う?」


「甘いのとキツい臭いじゃなければ使うな。風呂に使ってるのあるぞ。」


そう言われ結局、風呂になだれ込むことになったのだった。
まだバッグ2つあるのに。
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