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旅の支度
どこかに
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「まぁ~。拠点に引き篭もってりゃ良いんじゃねーの?」
カナンの出した結論だった。
高ランクの冒険者の制約がありそうなものだが。セリのようにソロで活動していても
繋がりだったり、顔を立ててというような付き合いがあったものだが。
「顔出さなきゃいけないトコロがあるんじゃないの?」
「いや。ロードを動かさない方が良い!」
カナンの決意は、副ギルド長にまけないっくらい鬱憤が溜まる。
いや、溜まるのを防ぎたい。
“素直なロードは!後が怖い。”
高ランク冒険者として、顔を出した先々で起こる散々な事は、カナンが後始末する。
貴族方面では、偽の品を見ぬいたり虚飾を暴く。
本人はさらっと無害な顔してやる。
ムカつく相手には悪感情がのって、相当派手な結果になる。
商人の場合は、謎の嗅覚を発揮して、悪事やお見せできないモノを見つける。
「マジかよ…。」と何回オレが言ったものか!
獣人の嗅覚で嗅ぎつけたというものじゃない。
「なんとなく。」「気になった」で当たり、手にしていたりする。
ロードの感の良さは、命を救ってもらったし、『竜の翼』で一攫千金にも繋がってる。
けど、普段発揮しなくて良い能力だ。
実にトラブルメイカーだった。
そんなロードに付き合ってたら休息もおちおち休まらない。
主に、オレのハートが。
「ロードは、何の話だ?とか言って忘れてるんだぜ?
良い性格だよ、まったく。」
「へえ」とロードを見つめるセリに、ロードが柔らかく微笑む?!
セリに甲斐甲斐しい姿は、感慨深い。
同時にオマエそんなだったか?!
と何回心の中で叫んだか。
番との出会いってのは、一生ものだな。
自分が番に会うのは、まだ先で良いと思ってる。
そんなやらかしを思い出しているカナン
(良い娘で良かったなあ。ロード。)
セリの態度が。変わらないのが一安心だ。
ここには、権力者の血縁がいて金の回りも良い。
突然の大きな力には、拒絶や擦り寄りがあるものだ。
流行の先端を行く服道具が手に入る人脈
学術的な権威に繋がりと権力。
異端の獣が近くにいる恐怖はないのか?
それに無反応に近い、セリの様子。
ロードに振り回されてるせいか?
しかし、それらは魅力だろう。
目の前に見せられて、全く反応がないなら
やはり興味がないんだろうか。
この点はまだ観察中だ。
そもそもロードの力もぶっ飛んでる。
竜人の逸話に違わず、色々あるが。
大きな権力、一攫千金に繋がる知識、
最先端が手に入る工房
そのどれにも深く突っ込んでこないセリというソロ冒険者。
何を望むのか?は、人柄がわかると言うものだ。
(失望させないでくれよ?)
「じゃ、オレ寝るわ。夜は出かけるからな。」
力を発散させなければ、狼の姿でいることになる。その解消だ。
(狼の姿で拠点の生活は面倒だ。)
「触れる?」
キラキラとしたセリの瞳。
わきわきと動く指
あの指が毛に覆われた自身の身体を滑る…。
(エロい。)
セリの直球な欲求を示した姿に
(オレの方が負けそうだな。)
率直な反応に苦笑した。
カナンの出した結論だった。
高ランクの冒険者の制約がありそうなものだが。セリのようにソロで活動していても
繋がりだったり、顔を立ててというような付き合いがあったものだが。
「顔出さなきゃいけないトコロがあるんじゃないの?」
「いや。ロードを動かさない方が良い!」
カナンの決意は、副ギルド長にまけないっくらい鬱憤が溜まる。
いや、溜まるのを防ぎたい。
“素直なロードは!後が怖い。”
高ランク冒険者として、顔を出した先々で起こる散々な事は、カナンが後始末する。
貴族方面では、偽の品を見ぬいたり虚飾を暴く。
本人はさらっと無害な顔してやる。
ムカつく相手には悪感情がのって、相当派手な結果になる。
商人の場合は、謎の嗅覚を発揮して、悪事やお見せできないモノを見つける。
「マジかよ…。」と何回オレが言ったものか!
獣人の嗅覚で嗅ぎつけたというものじゃない。
「なんとなく。」「気になった」で当たり、手にしていたりする。
ロードの感の良さは、命を救ってもらったし、『竜の翼』で一攫千金にも繋がってる。
けど、普段発揮しなくて良い能力だ。
実にトラブルメイカーだった。
そんなロードに付き合ってたら休息もおちおち休まらない。
主に、オレのハートが。
「ロードは、何の話だ?とか言って忘れてるんだぜ?
良い性格だよ、まったく。」
「へえ」とロードを見つめるセリに、ロードが柔らかく微笑む?!
セリに甲斐甲斐しい姿は、感慨深い。
同時にオマエそんなだったか?!
と何回心の中で叫んだか。
番との出会いってのは、一生ものだな。
自分が番に会うのは、まだ先で良いと思ってる。
そんなやらかしを思い出しているカナン
(良い娘で良かったなあ。ロード。)
セリの態度が。変わらないのが一安心だ。
ここには、権力者の血縁がいて金の回りも良い。
突然の大きな力には、拒絶や擦り寄りがあるものだ。
流行の先端を行く服道具が手に入る人脈
学術的な権威に繋がりと権力。
異端の獣が近くにいる恐怖はないのか?
それに無反応に近い、セリの様子。
ロードに振り回されてるせいか?
しかし、それらは魅力だろう。
目の前に見せられて、全く反応がないなら
やはり興味がないんだろうか。
この点はまだ観察中だ。
そもそもロードの力もぶっ飛んでる。
竜人の逸話に違わず、色々あるが。
大きな権力、一攫千金に繋がる知識、
最先端が手に入る工房
そのどれにも深く突っ込んでこないセリというソロ冒険者。
何を望むのか?は、人柄がわかると言うものだ。
(失望させないでくれよ?)
「じゃ、オレ寝るわ。夜は出かけるからな。」
力を発散させなければ、狼の姿でいることになる。その解消だ。
(狼の姿で拠点の生活は面倒だ。)
「触れる?」
キラキラとしたセリの瞳。
わきわきと動く指
あの指が毛に覆われた自身の身体を滑る…。
(エロい。)
セリの直球な欲求を示した姿に
(オレの方が負けそうだな。)
率直な反応に苦笑した。
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