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旅の行き先

美肌の寝衣 ②

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風呂上がりの素肌に、バスローブを羽織った男女が1組。


「次はこれか。」

大きい箱に入った贈り物には植物の柄で、ピンクや紫、黄など混ざった色。
その色合いでありながら、包装はシンプルだ。

「どこか、有名なブランドの物?」
女が気づいた通り、貴族御用達の品だった。

見慣れないサイズ、その見た目に、中身が想像できない。
「高さはないが、嵩張る物なのか?」

「風呂の後っていう指定で食べ物はないよね。お酒?」
「いいや、それほど重くない。」

取り出した時に重さもなく、割れ物注意というのもない。
「美術品なんてオチではないと思うが。」

ちょっと部屋に絵画でもと気軽に有名画家の絵を渡してきそうな
キースを想像できてしまう。

「そっかー。開けるね!」
考えるのを放棄そて、女が箱を開ける。

白色で透けた服?と下着の上下。

メッセージカードに書かれているのは、
『肌に良いナイトドレス』


「わぁお」スケスケの部分がセクシィな夜用の紅い上下に、羽織り物は
手で触ると肌触りが良く、お高そう。

「『肌をすべすべにする、保湿ケア成分配合。』だそうだ。」


他の男のプレゼントということに引っかかるが…。
まあ、盛り上げる要素になるな。
「着てみるか?」

(和服)というらしい羽織り物
着物スリーブと呼ばれるラインが魅力らしい。

バスローブよりは、身体のラインを拾うので期待を込めて…んんっ
とりあえず勧めてみた。


「着てみる!」
乗り気で女が答え、くるっと後ろを向き、下着を付ける。
夜着を羽織るのを男が手伝った。


透ける白色着物の下は、紅色の下着が上下揃っている。


肩、首がのぞくも、全体の肌の露出は控えめだ。
なのに

ぐっと
夜の雰囲気だ。

「うん。素敵♡」

女は気に入ったようで、くるっと回って確かめている。

透けてるわけでもないが、身体の曲線が浮かんでエロい。
動けば、スラリと足が見えて、おいしい。


(なかなかの物だな。)男も気に入ったようだ。


肌をきめ細やかにすると、貴族に愛用者が多い異国の品。
希少性、品質の高さ、値段もとてもお高い。


ちなみに、流行り物という括りでナニか?他意はない。

シュルトの販路ではなかなか手に入らない品で、
使えそうな物。

ロードが喜び、セリにも使いようのある品で
話題になっている夜着を導き出したキースの選択。

遊び心の結果だ。


卑猥まではいかない、エロさが別角度に男心ロードに刺さっていた。

同時に
“他の男からの下着”は気に入らないので、早く脱がすか
汚してしまおうと決める。

白濁に、愛液とで他の男の匂いなんて消えるだろう?


前がはだければ、すんなり下着と形の良い胸が見えるのもイイ。
胸に触れると、スルッと落ちる衣擦れの音が

特別な夜を予感させた。




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