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001 最高のパーティー【黎明の守護者】
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新規ダンジョン【黒きアビス】の最深部。
そこには現在、注意深く周囲を警戒しながら探索する5人の冒険者パーティーがいた。
名を【黎明の守護者】
僕――シンが所属している、最高のパーティーだ。
「シン。そろそろボス部屋だが、休息はいるか?」
「いえ、大丈夫です、アルトさん!」
先頭を歩く、整った顔立ちに少し長めの金髪が特徴的な青年――パーティーリーダーであるアルトさんからの問いに、僕は力強くそう返した。
この中で最も実力の劣る僕は、荷物持ちとして探索に参加している。
魔物との戦いを免除されている身分で、弱音など零すわけにはいかない。
「そうか? それならいいが、本当に疲れた時はすぐに言えよ。お前は大切な仲間なんだから」
「はい!」
僕の意気込みを理解してくれたのか、アルトさんは嫌な顔一つ見せることなく、優しく僕を気遣ってくれる。
そんなアルトさんに感謝しつつも、このまま足手まといで居続けるわけにはいかないなと思った。
「……早く戦力になれるよう、強くなりたいな」
そう呟きながら、僕は自分が【黎明の守護者】に入るきっかけとなったあの出来事を思い出していた。
あれは、ほんの一年前のこと。
僕が暮らしていた故郷の村に、ある強力な魔物が襲いかかってきた。
その魔物はBランクに指定される竜種で、田舎の村が保有する戦力では抵抗することすらできなかった。
結果として、村人は僕を除いて全滅。
家族も、友人も、恩人も、その全てを一瞬で失った。
――だけど、それと同時に得たものもあった。
それが【黎明の守護者】の皆だ。
僕が気絶から目を覚ました時、そこには竜の死体が転がっており、その前には武器を構えるアルトさんたちがいた。
そう、僕にとって仇である魔物を、アルトさんたちが倒してくれたのだ。
その後、唯一の生き残りである僕を見つけたアルトさんは言った。
『俺たちの仲間にならないか』――と。
寄る辺を失った僕には、そう告げるアルトさんが輝いて見え――気が付いた時にはその手を取っていた。
その判断が間違いではなかったと、今では自信を持って断言できる。
だからこそ、より強く思うのだ。
アルトさんたちに恩を返したい。
早く戦力になれるよう、強くなりたいな――と。
その呟きが聞こえたのだろうか。
アルトさん以外の3人が、タイミングを合わせたように僕へと近づいてきた。
「なんだよシン、またそんなこと言ってんのか……まっ、その考え方自体は嫌いじゃねえけどな! 男たるもの、一番大切なのは意思の強さだ! どんだけ実力が劣っていようと、戦う意志さえありゃ問題ねえよ!」
「あらあら、これだから脳筋は……シン、頭の中で色々と考え込むのは構いませんが、それを表に出してはいきません。どんな時でも気高く、優雅に、美しく。それが最も重要なことです」
「2人とも、何を言っているんですか? 何より必要なものは知性と誇りです。シンさん、いついかなる時でも、思考することだけはやめてはいけませんよ」
筋骨隆々の肉体に、茶色の短髪が似合う男性――戦士ガレン。
魅力的なプロポーションに、透き通るような輝く桃色の長髪と、すれ違った者全ての目を引くほどの美貌を持った少女――聖女シエラ。
黄緑色の髪に、モノクルをつけた知性的な男性――賢者セドリック。
パーティーに入ってから何回目か分からない、三者三様の主張を聞いた僕はくすりと笑った。
アルトさんだけじゃない。【黎明の守護者】にいる全員が、僕にとって掛け替えのない存在であることを再認識する。
「はい、頑張ります!」
だからこそ僕はいつものように、全力でそう頷いた。
そこには現在、注意深く周囲を警戒しながら探索する5人の冒険者パーティーがいた。
名を【黎明の守護者】
僕――シンが所属している、最高のパーティーだ。
「シン。そろそろボス部屋だが、休息はいるか?」
「いえ、大丈夫です、アルトさん!」
先頭を歩く、整った顔立ちに少し長めの金髪が特徴的な青年――パーティーリーダーであるアルトさんからの問いに、僕は力強くそう返した。
この中で最も実力の劣る僕は、荷物持ちとして探索に参加している。
魔物との戦いを免除されている身分で、弱音など零すわけにはいかない。
「そうか? それならいいが、本当に疲れた時はすぐに言えよ。お前は大切な仲間なんだから」
「はい!」
僕の意気込みを理解してくれたのか、アルトさんは嫌な顔一つ見せることなく、優しく僕を気遣ってくれる。
そんなアルトさんに感謝しつつも、このまま足手まといで居続けるわけにはいかないなと思った。
「……早く戦力になれるよう、強くなりたいな」
そう呟きながら、僕は自分が【黎明の守護者】に入るきっかけとなったあの出来事を思い出していた。
あれは、ほんの一年前のこと。
僕が暮らしていた故郷の村に、ある強力な魔物が襲いかかってきた。
その魔物はBランクに指定される竜種で、田舎の村が保有する戦力では抵抗することすらできなかった。
結果として、村人は僕を除いて全滅。
家族も、友人も、恩人も、その全てを一瞬で失った。
――だけど、それと同時に得たものもあった。
それが【黎明の守護者】の皆だ。
僕が気絶から目を覚ました時、そこには竜の死体が転がっており、その前には武器を構えるアルトさんたちがいた。
そう、僕にとって仇である魔物を、アルトさんたちが倒してくれたのだ。
その後、唯一の生き残りである僕を見つけたアルトさんは言った。
『俺たちの仲間にならないか』――と。
寄る辺を失った僕には、そう告げるアルトさんが輝いて見え――気が付いた時にはその手を取っていた。
その判断が間違いではなかったと、今では自信を持って断言できる。
だからこそ、より強く思うのだ。
アルトさんたちに恩を返したい。
早く戦力になれるよう、強くなりたいな――と。
その呟きが聞こえたのだろうか。
アルトさん以外の3人が、タイミングを合わせたように僕へと近づいてきた。
「なんだよシン、またそんなこと言ってんのか……まっ、その考え方自体は嫌いじゃねえけどな! 男たるもの、一番大切なのは意思の強さだ! どんだけ実力が劣っていようと、戦う意志さえありゃ問題ねえよ!」
「あらあら、これだから脳筋は……シン、頭の中で色々と考え込むのは構いませんが、それを表に出してはいきません。どんな時でも気高く、優雅に、美しく。それが最も重要なことです」
「2人とも、何を言っているんですか? 何より必要なものは知性と誇りです。シンさん、いついかなる時でも、思考することだけはやめてはいけませんよ」
筋骨隆々の肉体に、茶色の短髪が似合う男性――戦士ガレン。
魅力的なプロポーションに、透き通るような輝く桃色の長髪と、すれ違った者全ての目を引くほどの美貌を持った少女――聖女シエラ。
黄緑色の髪に、モノクルをつけた知性的な男性――賢者セドリック。
パーティーに入ってから何回目か分からない、三者三様の主張を聞いた僕はくすりと笑った。
アルトさんだけじゃない。【黎明の守護者】にいる全員が、僕にとって掛け替えのない存在であることを再認識する。
「はい、頑張ります!」
だからこそ僕はいつものように、全力でそう頷いた。
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