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003 報酬の仕組み
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魔物を倒した際に得られる経験値は、自分より格上であるほど多く、格下であるほど少なくなる。
そのためこういった場合、アルトさんはいつも僕に戦闘を任せてくれていた。
皆が万が一の場合に備えてくれている中で、僕は安全にレベルアップできるのだ。
今回も、その例に洩れることはなく――
「――はあっ!」
「ギャウッ!?」
――戦闘開始から約5分後。
僕の振るった短剣がブラック・ファングの胸元を見事に深く切り裂き、それがトドメとなった。
するとその直後、幾つかのシステム音が鳴り響く。
『ダンジョンボスを討伐しました』
『経験値獲得 レベルが1アップしました』
『ダンジョン攻略報酬 SPを10獲得しました』
システム音を聞いた僕は、強く拳を握りしめた。
「やった、レベルアップだ!」
確かな満足感と共に、僕は自分のステータスを確認する。
――――――――――――――
シン 15歳 レベル:31
称号:なし
HP:263/310 MP:89/89
攻撃力:81
防御力:71
知 力:46
敏捷性:61
幸 運:46
SP:15
ユニークスキル:【無限再生】
通常スキル:なし
――――――――――――――
先ほどと比べたら、各パラメータが少しずつ上昇しているのが分かる。
ちなみにだが、レベルが1上がるごとにHPとMPは1~10の中でランダムの値が、攻撃力などの5つのパラメータはそれぞれ1上がることになっている。
そしてそれとは別枠でSPを5獲得できることになっており、HPとMPを除く各パラメータに対して、自由に割り振ることができるのだ。
しかし、どうやら今回は違う様子。
レベルアップによるSP獲得の他に、ダンジョン攻略報酬でも10獲得できたからだ。
そして、その恩恵を受けたのは僕だけじゃなかった。
「ほう、ここの攻略報酬はSPが10か。レベル30のボスにしては望外だな」
後ろではアルトさんを含めた全員が、自分のステータスを見ながら感慨深そうな表情を浮かべていた。
魔物と戦った本人にしか与えられない経験値とは違い、ダンジョン攻略報酬はその場にいるパーティー全員に与えられる。
だからこそ、アルトさんたちも同じ報酬を受け取ることができたのだ。
そして今、彼がレベル30のボスにしては望外と言った件だが、これも少し考えれば察しが付くだろう。
SPが10といえば、単純計算で1レベルアップしたに等しい。
HPとMPに使用できないという欠点はあるものの、その全てを好きなパラメータに振り分けられると考えれば、1レベルアップ以上の価値があると考える人もいるかもしれない。
さて。この話を聞くと、魔物を倒して経験値を稼ぐより、こういった報酬をもらえるダンジョンを何回も攻略した方が効率的に成長できるんじゃないかと思う人もいるだろう。
しかし残念ながら、それは不可能となっている。
というのも――
「しかし、そうなると残念でならないな。同じダンジョンでは、一度しか攻略報酬をもらえないなんて」
――今、アルトさんが言った通りだ。
ダンジョン攻略報酬は、同じダンジョンにつき1回しかもらえない。
どういう原理かまでは判明していないが、高名な学者たちによると、攻略者の魂が情報としてダンジョンに記録されているのではないか――などといった推測がされている。
いずれにせよ、はっきりしていることは一つ。
今回のボスのように、レベル30の魔物を永遠に倒し続けるだけで最強になるというのは、ただの夢物語でしかないのだ。
(結局、一歩一歩前に進んでいくしかないってことだよね)
「じゃあ、そろそろ戻るぞ」
「はい!」
そんな結論を出した後、僕はアルトさんの後を追うのだった。
――――僕たちの前に想定外の光景が飛び込んできたのは、それからわずか1分後のことだった。
そのためこういった場合、アルトさんはいつも僕に戦闘を任せてくれていた。
皆が万が一の場合に備えてくれている中で、僕は安全にレベルアップできるのだ。
今回も、その例に洩れることはなく――
「――はあっ!」
「ギャウッ!?」
――戦闘開始から約5分後。
僕の振るった短剣がブラック・ファングの胸元を見事に深く切り裂き、それがトドメとなった。
するとその直後、幾つかのシステム音が鳴り響く。
『ダンジョンボスを討伐しました』
『経験値獲得 レベルが1アップしました』
『ダンジョン攻略報酬 SPを10獲得しました』
システム音を聞いた僕は、強く拳を握りしめた。
「やった、レベルアップだ!」
確かな満足感と共に、僕は自分のステータスを確認する。
――――――――――――――
シン 15歳 レベル:31
称号:なし
HP:263/310 MP:89/89
攻撃力:81
防御力:71
知 力:46
敏捷性:61
幸 運:46
SP:15
ユニークスキル:【無限再生】
通常スキル:なし
――――――――――――――
先ほどと比べたら、各パラメータが少しずつ上昇しているのが分かる。
ちなみにだが、レベルが1上がるごとにHPとMPは1~10の中でランダムの値が、攻撃力などの5つのパラメータはそれぞれ1上がることになっている。
そしてそれとは別枠でSPを5獲得できることになっており、HPとMPを除く各パラメータに対して、自由に割り振ることができるのだ。
しかし、どうやら今回は違う様子。
レベルアップによるSP獲得の他に、ダンジョン攻略報酬でも10獲得できたからだ。
そして、その恩恵を受けたのは僕だけじゃなかった。
「ほう、ここの攻略報酬はSPが10か。レベル30のボスにしては望外だな」
後ろではアルトさんを含めた全員が、自分のステータスを見ながら感慨深そうな表情を浮かべていた。
魔物と戦った本人にしか与えられない経験値とは違い、ダンジョン攻略報酬はその場にいるパーティー全員に与えられる。
だからこそ、アルトさんたちも同じ報酬を受け取ることができたのだ。
そして今、彼がレベル30のボスにしては望外と言った件だが、これも少し考えれば察しが付くだろう。
SPが10といえば、単純計算で1レベルアップしたに等しい。
HPとMPに使用できないという欠点はあるものの、その全てを好きなパラメータに振り分けられると考えれば、1レベルアップ以上の価値があると考える人もいるかもしれない。
さて。この話を聞くと、魔物を倒して経験値を稼ぐより、こういった報酬をもらえるダンジョンを何回も攻略した方が効率的に成長できるんじゃないかと思う人もいるだろう。
しかし残念ながら、それは不可能となっている。
というのも――
「しかし、そうなると残念でならないな。同じダンジョンでは、一度しか攻略報酬をもらえないなんて」
――今、アルトさんが言った通りだ。
ダンジョン攻略報酬は、同じダンジョンにつき1回しかもらえない。
どういう原理かまでは判明していないが、高名な学者たちによると、攻略者の魂が情報としてダンジョンに記録されているのではないか――などといった推測がされている。
いずれにせよ、はっきりしていることは一つ。
今回のボスのように、レベル30の魔物を永遠に倒し続けるだけで最強になるというのは、ただの夢物語でしかないのだ。
(結局、一歩一歩前に進んでいくしかないってことだよね)
「じゃあ、そろそろ戻るぞ」
「はい!」
そんな結論を出した後、僕はアルトさんの後を追うのだった。
――――僕たちの前に想定外の光景が飛び込んできたのは、それからわずか1分後のことだった。
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