外れスキル【無限再生】が覚醒して世界最強になった ~最強の力を手にした俺は、敵対するその全てを蹂躙する~

八又ナガト

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052 レベル測定

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「……ここか」

 冒険者ギルドに辿り着いた俺は、さっそく扉を開けて中に入っていく。

 すると、その直後。
 ギルド内から一斉に、幾つもの視線が飛んできた。


「おい、誰だアイツ……?」
「さあ、見覚えはないな」
「見た目的に冒険者歴は長くなさそうだが……」
「ここがどんなギルドか理解してるのか?」


 ……ふむ。

 中にいる冒険者たちが、こちらを見ながら小声でボソボソと話し合っている。
 俺には聞こえないよう心掛けているみたいだが……残念ながら筒抜けだ。

 周囲を見渡してみると、そのほとんどが30歳は超えているであろう冒険者ばかりだった。一番低くても20代の半ばを超えている。
 話している内容と併せて考えれば、おおよその状況を理解するのは容易だった。

 ここは迷宮都市。
 Aランク――500レベル超えが当たり前な、まさに冒険者たちの最前線。
 その高みに至るまで、通常なら冒険者を始めてから10年以上はかかるはずだ。
 そんな中、俺のような20歳にも満たない若者がいることに、違和感を覚えるのも無理はないだろう。

 もっとも、俺からすればそんなことどうでもいい。
 ひとまずこの場では、冒険者登録だけを済ませたい。

 俺は視線を無視し、受付まで歩を進めて。
 受付嬢が、笑みを浮かべて対応してくれる。

「いらっしゃいませ。本日はどういったご用件でしょうか?」
「冒険者登録がしたい」

 もともと持っていた冒険者カードは、二年前のあの日、荷物袋をアルトに渡した時に紛失した(カードも荷物袋の中に入れていた)。
 ちょうどいいタイミングだし、ここは一から作り直した方がいいだろう。

 そう思っての発言だったのだが、受付嬢は困ったように眉をひそめた。

「冒険者登録、ですか……お言葉ですが、本ギルドで取り扱っている依頼は上級者向けのものが多く、未経験の方が達成できるようなものは置かれておらず……」

 ……なるほど。
 要するに今から冒険者登録をするような初心者は求めていない、というわけか。
 
 とはいえ、ここで冒険者カードを紛失した事情を話すのも面倒だ。
 何か理由をつけて説得する方がまだ楽だろう。

「いや、これまでも魔物との戦闘や、ダンジョン攻略自体はしたことがある。実力的にも、ここで活動できる最低限はあると思う」
「そ、そうですか……でしたら、分かりました」

 戸惑いながらも、受付嬢は了承してくれる。
 何とかなりそうだと思っていると、彼女はテーブルの下から何かを取り出した。
 これは……マジックアイテムか?

「それでは登録時の参考にさせてもらうため、こちらのマジックアイテム――【能力測定機】に手を置いてください」

 それは初めて聞く単語だった。

「能力測定機?」
「はい。見るのは初めてですか? こちらのギルドでのみ特例で、新規登録者の能力を調べることになっているんです」
「……なるほど」

 昔、トレードヘブンで冒険者登録をした時は、ただ自分の名前を伝えただけで登録が終了したんだが……ここでは高難易度のクエストを取り扱う関係上、より詳細なデータを参考にしたいということだろう。

 しかしこれは少々面倒なことになった。
 俺は、現在の自分のステータスを確認する。


 ――――――――――――――

 シン 17歳 レベル:44
 称号:なし
 HP:440/440 MP:130/130
 攻撃力:34000
 防御力:30780
 知 力:10500
 敏捷性:30800
 幸 運:10500
 SP:0

 ユニークスキル:【無限再生】
 エクストラスキル:【自傷の契約】・【痛縛の強制】・【毒質反転】・【飢餓の忘心】
 通常スキル:【毒耐性】・【睡眠強化】・【武具生成】

 ――――――――――――――


 レベル500はおろか、10000すら大きく上回るパラメータたち。
 いったいどんな結果が出るか想像もつかない。
 できれば俺の実力については、周囲に広めたくなかったんだが……(下手に注目されたら、調査の邪魔になりそうだから)

 ……まあ、絶対というわけではないか。

「分かった、ここに手を置けばいいんだな?」

 俺が測定器に手を伸ばそうとすると、突然周囲が慌ただしくなる。


「おい、今から登録するみたいだぞ」
「あれだけ言うってことは、相当実力に自信があるのか?」
「どんなもんか見せてもらおうぜ」


 周囲の視線が一斉に集まる。
 できれば見せたくはないが……
 新規登録者の実力を確かめるのはこのギルドの通例なのか、受付嬢も特に止めようとはしない。

 ……仕方ない。
 俺は一つため息を吐いた後、測定器に手を置いた。

「これでいいのか?」
「はい。そうすると自動的に、この機器が対象者の能力《レベル》を表示してくれます」
「……レベル?」

 その言葉に、違和感を覚えた直後。
 突如として、マジックアイテムが眩く光る。


「っ!? なんだ、この明るさは……!」
「こんなの、これまで見たことないぞ!」
「いったいどれだけの能力を持ってるんだ!?」


 周囲のざわめきが、一層強くなる。
 しかし数秒後、光が収まった時――マジックアイテムの上には『レベル:44』という数字だけが浮かんでいるのだった。
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