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おまけ
本郷の気持ち
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「ネネ、水。……ネネ?」
本郷が冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取って戻ってみると、寧々はスース―と穏やかな寝息を立てて眠っていた。
「……疲れたんだな」
寝顔を見て微笑みながら、本郷は『せっかく持ってきたんだから』とペットボトルのフタを開け、ゴクゴク飲んだ。
「はー、俺も渇いてたんだな」
一気に半分以上飲み干していることに苦笑しながら、眠っている寧々の顔を見る。
「……つくづく、美人だな……」
入社式の時から、寧々は目立った存在だった。
背中の中ほどまである真っすぐな黒髪に、少しきつめの整った顔。ハキハキと臆する事なく発言するし、面倒見も良い。それに、
「笹原さんって、すっげースタイルいいよな」
「あ、俺もそう思った。上着着ている時は気が付かなかったけど、今日研修室の空調の効きが悪くてみんなで上着脱いだじゃん。めっちゃ胸でかいのな!」
「彼氏とか、いるのかなー」
「いるだろ、当然!」
「でもさあ、卒業して就職して、別れて心機一転、ってこともあるんじゃねぇ?」
「じゃあ、そうだとしたら、お前チャレンジするのか?」
「あー……そう言われると……ちょっと厳しそうだよな」
「笹原さんって、思ってる事ズバッと言いそうだもんな」
「エッチのとき『ヘタクソ』とか言われそうじゃねぇ?」
「あー言われそう。となると、中村さんとか山本さんとかの方が、チャンスありそうじゃね?」
「俺は伊藤さんが可愛いと思う。純情そうだし」
好き勝手にそんなことを言っていた新人研修時代を思い出し、本郷は苦笑した。
『伊藤は同期で一番最初に結婚したし、山本は結構彼氏替えてたよなぁ。で、経験豊富でこれまでの男と比較されて『ヘタクソ』って言いそうだと嫌厭されていた寧々が、この齢まで処女だったんだから……』
そっと寧々の頬に触れると、思わず笑みがこぼれる。
『髪を短くして、モノトーンの服を着て、男に混じって意見を言って、色んな事言われてもめげずに頑張って来たんだよな……恋愛もせず……可愛いな……』
隣に横になり、寝顔を見ていると、嬉しさがこみあげてくる。
『ああ俺、ネネの彼氏になったんだ……みんな、ネネがこんなに可愛いって知らないんだよな、可哀そうに。そう思うと俺は、本当に運が良かった。だって俺だって、ネネの事誤解していたし。まあ、自分の事だって、よくわかってないんだから仕方ないか』
最初のうち、本郷の寧々に対する印象は、あまり良くななかった。
『て、いうか、ライバル視してたんだよな。仕事できて、意見もガンガンぶつけてきてさぁ』
二人は競うように仕事をして、同期では本郷が一番、寧々が二番、という感じになっていた。
しかしある時、本郷が仕事でミスをした。
上司は『お前を信じたのが間違いだった』と言ったし、同僚は『そういう事もあるさ。しょうがない、しょうがない。気にするな』と無責任な事を言った。
そんな中、寧々だけが『さっさと対策考えるよ!』と言ってくれた。
そして、それまで自分が培ってきた知識だとか、コネだとか、売っていた恩とかフルに使って助けてくれた。
『困った時はお互い様でしょ? 同じ会社で働いてるんだから、助けるのは当たり前よ!』
そんな事があってから、本郷は寧々の事を意識し、好きになっていった。
『助けてもらったから好きになるなんて、現金で単純だけどな。でも、それからちゃんと見るようにしたら、彼女はキツイ事も言うけど、面倒見が良くて、諦めなくて、本当に凄いヤツだったんだ』
そして今回、気づいた事がある。それは、『俺って結構ヤバいヤツだったかもしれない』という事。
『ネネが可愛くてしょうがない。ネネに執着してしまってる』
寧々の初めての出血を見て、舐めとってやりたくなったときには、さすがにギョッとして慌ててバスタオルで包んで見ないようにした。
『あんな事思ったの、初めてだった。まあ、実は、処女の子とするのって、寧々が初めてだったかもしれないんだけど』
付き合ってそういう事をする時に『初めて?』なんて聞いたりしないから、はっきりはわからないけれど。
『俺の初めては、大学の先輩だった。彼女は慣れててリードしてくれたから、もちろん処女じゃなかっただろう? で、次に付き合った同級生も、その前に先輩と付き合ってたから、違うと。で、後輩のあの子は……』
一番最近、といっても、すでに別れて数年経つ、会社の後輩の事を思い出す。
『可愛くて純情そうで、男達はみんな、あの子は処女だろう、なんて言ってて俺もそう思っていたけど……最初の時、ちょっと辛そうにしてたけど、ネネの時の事思うと、初めてじゃなかっただろうなって気がする。血も、出てなかったと思うし。……彼女、いきなり『結婚する事にしたので別れて下さい』って言ってきたんだよな。新しく配属された先の先輩が、アメリカに転勤が決まったから結婚して付いてきて欲しいって言うからそうすることにしたって。あれ、いつから二股かけられてたんだ? 全然気が付かなかったぜ』
プライド保持の為『へー、じゃあいいよ』とゴネずにすんなり別れたが、結構ショックだった。
『全然、純情なんかじゃないってーの。男達の勘なんて、全然当たらないよな』
でも、そのおかげで今こうして寧々の寝顔を見ていられるのだから、良かったと思える。
『ネネのお陰で、知らなかった自分を知ることができた。その事に戸惑ってもいるけど、嬉しいとも感じてる』
初めての経験で、我慢と無理をするであろう寧々を労わりたくて、甘やかしたくて、たいして料理もしないくせにフレンチトーストの作り方を調べたりしてしまった。
『可愛くて仕方がない。めちゃくちゃ甘やかしてやりたいんだよな』
そんな事を思いながら見つめていると、不意に寧々がパッと目を開けた。
「うわ、寝てた」
「ちょっとな。ほら、水……って、俺飲んじゃったんだ」
「いいよ、それで」
飲みかけのミネラルウォーターを受け取り、何の抵抗もなくコクコク飲む寧々の姿に、無性に嬉しくなる。
「……はーぁ、ありがとう、マ、サカズ」
「っ……かーわいいなぁ、ネネはーぁ」
照れを隠すようにぶっきらぼうに名前を呼んだ寧々を抱きしめ、キスをし、脚を絡めた。
「ちょっ……本郷君、ちょっと待って!」
「マサカズって呼べよー」
「ま、まだ慣れてないから、咄嗟だと出てこないのよ! それに、会社で間違って名前で呼ばないように、やっぱり苗字の方がいいんじゃないかって思うんだけど」
「お前は仕事とプライベート、ちゃーんと分けられるヤツだって信じてるぜ」
「それは……ああっ、ちょっとそれより、何してるのよ!」
「何って……そりゃあ……イイコト、だよ。水飲んだし、休憩したから大丈夫だろう?」
「大丈夫じゃないわよ! もう駄目、動けない」
「まあまあ」
本郷は、ジタバタする寧々の背中を宥めるように撫でた。
「考えてみるとさあ、出会った頃からお前の事は美人だなーって思っていたのに、気後れしちゃって告白できずに、10年もったいない事しちゃったよ。だから、その分取り戻すためにも頑張らないと、って思って」
笑いながら、でも本気で本郷は言ったが、寧々は少し考えるように目を伏せ……本郷の頬を撫でて言った。
「10年経っての今だから、うまくいったんじゃない? 20代前半だったら、お互い反発してうまくいかなかったかもしれないじゃない」
「……そう言われると……そうかもな」
今なら料理しないとか気にならないが、若い頃の自分は『女性は料理できて当たり前』とか言ってたような気がする。
「……無駄じゃなかったのかもな……」
「そうよ、無駄なんてないの」
寧々はにっこりと微笑み、
「じゃあ、おやすみなさい」
と目を閉じた。
「……なんか、うまく丸め込まれたような気がするんだが……」
「そんなつもりはないけど……本当に無理! もう……限界超えてたから! ……わたしがどれだけ気持ち良すぎておかしくなりそうだったか、本郷君にもわかればいいのに……これ以上は、耐えられない! だから今日はおしまい」
「ウッ……そう、いうことなら……わかった」
『なんだよ……そんなこと言われたら、俺の方がおかしくなるだろうが……』
そう思いながらも本郷は、寧々を抱きしめるだけで我慢する事にした。
『今だからうまくいった……確かにそうかもしれないな。辛い思いとか苦しい思いをして、成長して、だから相手を認められるのかもな』
寧々の滑らかな肌を擦り『ネネは甘いの好きだから、明日、ホットケーキにメイプルシロップとホイップクリームたっぷりのっけてやろう』などと考えながら、本郷は満ち足りた気分で、眠りについた。
本郷が冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取って戻ってみると、寧々はスース―と穏やかな寝息を立てて眠っていた。
「……疲れたんだな」
寝顔を見て微笑みながら、本郷は『せっかく持ってきたんだから』とペットボトルのフタを開け、ゴクゴク飲んだ。
「はー、俺も渇いてたんだな」
一気に半分以上飲み干していることに苦笑しながら、眠っている寧々の顔を見る。
「……つくづく、美人だな……」
入社式の時から、寧々は目立った存在だった。
背中の中ほどまである真っすぐな黒髪に、少しきつめの整った顔。ハキハキと臆する事なく発言するし、面倒見も良い。それに、
「笹原さんって、すっげースタイルいいよな」
「あ、俺もそう思った。上着着ている時は気が付かなかったけど、今日研修室の空調の効きが悪くてみんなで上着脱いだじゃん。めっちゃ胸でかいのな!」
「彼氏とか、いるのかなー」
「いるだろ、当然!」
「でもさあ、卒業して就職して、別れて心機一転、ってこともあるんじゃねぇ?」
「じゃあ、そうだとしたら、お前チャレンジするのか?」
「あー……そう言われると……ちょっと厳しそうだよな」
「笹原さんって、思ってる事ズバッと言いそうだもんな」
「エッチのとき『ヘタクソ』とか言われそうじゃねぇ?」
「あー言われそう。となると、中村さんとか山本さんとかの方が、チャンスありそうじゃね?」
「俺は伊藤さんが可愛いと思う。純情そうだし」
好き勝手にそんなことを言っていた新人研修時代を思い出し、本郷は苦笑した。
『伊藤は同期で一番最初に結婚したし、山本は結構彼氏替えてたよなぁ。で、経験豊富でこれまでの男と比較されて『ヘタクソ』って言いそうだと嫌厭されていた寧々が、この齢まで処女だったんだから……』
そっと寧々の頬に触れると、思わず笑みがこぼれる。
『髪を短くして、モノトーンの服を着て、男に混じって意見を言って、色んな事言われてもめげずに頑張って来たんだよな……恋愛もせず……可愛いな……』
隣に横になり、寝顔を見ていると、嬉しさがこみあげてくる。
『ああ俺、ネネの彼氏になったんだ……みんな、ネネがこんなに可愛いって知らないんだよな、可哀そうに。そう思うと俺は、本当に運が良かった。だって俺だって、ネネの事誤解していたし。まあ、自分の事だって、よくわかってないんだから仕方ないか』
最初のうち、本郷の寧々に対する印象は、あまり良くななかった。
『て、いうか、ライバル視してたんだよな。仕事できて、意見もガンガンぶつけてきてさぁ』
二人は競うように仕事をして、同期では本郷が一番、寧々が二番、という感じになっていた。
しかしある時、本郷が仕事でミスをした。
上司は『お前を信じたのが間違いだった』と言ったし、同僚は『そういう事もあるさ。しょうがない、しょうがない。気にするな』と無責任な事を言った。
そんな中、寧々だけが『さっさと対策考えるよ!』と言ってくれた。
そして、それまで自分が培ってきた知識だとか、コネだとか、売っていた恩とかフルに使って助けてくれた。
『困った時はお互い様でしょ? 同じ会社で働いてるんだから、助けるのは当たり前よ!』
そんな事があってから、本郷は寧々の事を意識し、好きになっていった。
『助けてもらったから好きになるなんて、現金で単純だけどな。でも、それからちゃんと見るようにしたら、彼女はキツイ事も言うけど、面倒見が良くて、諦めなくて、本当に凄いヤツだったんだ』
そして今回、気づいた事がある。それは、『俺って結構ヤバいヤツだったかもしれない』という事。
『ネネが可愛くてしょうがない。ネネに執着してしまってる』
寧々の初めての出血を見て、舐めとってやりたくなったときには、さすがにギョッとして慌ててバスタオルで包んで見ないようにした。
『あんな事思ったの、初めてだった。まあ、実は、処女の子とするのって、寧々が初めてだったかもしれないんだけど』
付き合ってそういう事をする時に『初めて?』なんて聞いたりしないから、はっきりはわからないけれど。
『俺の初めては、大学の先輩だった。彼女は慣れててリードしてくれたから、もちろん処女じゃなかっただろう? で、次に付き合った同級生も、その前に先輩と付き合ってたから、違うと。で、後輩のあの子は……』
一番最近、といっても、すでに別れて数年経つ、会社の後輩の事を思い出す。
『可愛くて純情そうで、男達はみんな、あの子は処女だろう、なんて言ってて俺もそう思っていたけど……最初の時、ちょっと辛そうにしてたけど、ネネの時の事思うと、初めてじゃなかっただろうなって気がする。血も、出てなかったと思うし。……彼女、いきなり『結婚する事にしたので別れて下さい』って言ってきたんだよな。新しく配属された先の先輩が、アメリカに転勤が決まったから結婚して付いてきて欲しいって言うからそうすることにしたって。あれ、いつから二股かけられてたんだ? 全然気が付かなかったぜ』
プライド保持の為『へー、じゃあいいよ』とゴネずにすんなり別れたが、結構ショックだった。
『全然、純情なんかじゃないってーの。男達の勘なんて、全然当たらないよな』
でも、そのおかげで今こうして寧々の寝顔を見ていられるのだから、良かったと思える。
『ネネのお陰で、知らなかった自分を知ることができた。その事に戸惑ってもいるけど、嬉しいとも感じてる』
初めての経験で、我慢と無理をするであろう寧々を労わりたくて、甘やかしたくて、たいして料理もしないくせにフレンチトーストの作り方を調べたりしてしまった。
『可愛くて仕方がない。めちゃくちゃ甘やかしてやりたいんだよな』
そんな事を思いながら見つめていると、不意に寧々がパッと目を開けた。
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「ちょっとな。ほら、水……って、俺飲んじゃったんだ」
「いいよ、それで」
飲みかけのミネラルウォーターを受け取り、何の抵抗もなくコクコク飲む寧々の姿に、無性に嬉しくなる。
「……はーぁ、ありがとう、マ、サカズ」
「っ……かーわいいなぁ、ネネはーぁ」
照れを隠すようにぶっきらぼうに名前を呼んだ寧々を抱きしめ、キスをし、脚を絡めた。
「ちょっ……本郷君、ちょっと待って!」
「マサカズって呼べよー」
「ま、まだ慣れてないから、咄嗟だと出てこないのよ! それに、会社で間違って名前で呼ばないように、やっぱり苗字の方がいいんじゃないかって思うんだけど」
「お前は仕事とプライベート、ちゃーんと分けられるヤツだって信じてるぜ」
「それは……ああっ、ちょっとそれより、何してるのよ!」
「何って……そりゃあ……イイコト、だよ。水飲んだし、休憩したから大丈夫だろう?」
「大丈夫じゃないわよ! もう駄目、動けない」
「まあまあ」
本郷は、ジタバタする寧々の背中を宥めるように撫でた。
「考えてみるとさあ、出会った頃からお前の事は美人だなーって思っていたのに、気後れしちゃって告白できずに、10年もったいない事しちゃったよ。だから、その分取り戻すためにも頑張らないと、って思って」
笑いながら、でも本気で本郷は言ったが、寧々は少し考えるように目を伏せ……本郷の頬を撫でて言った。
「10年経っての今だから、うまくいったんじゃない? 20代前半だったら、お互い反発してうまくいかなかったかもしれないじゃない」
「……そう言われると……そうかもな」
今なら料理しないとか気にならないが、若い頃の自分は『女性は料理できて当たり前』とか言ってたような気がする。
「……無駄じゃなかったのかもな……」
「そうよ、無駄なんてないの」
寧々はにっこりと微笑み、
「じゃあ、おやすみなさい」
と目を閉じた。
「……なんか、うまく丸め込まれたような気がするんだが……」
「そんなつもりはないけど……本当に無理! もう……限界超えてたから! ……わたしがどれだけ気持ち良すぎておかしくなりそうだったか、本郷君にもわかればいいのに……これ以上は、耐えられない! だから今日はおしまい」
「ウッ……そう、いうことなら……わかった」
『なんだよ……そんなこと言われたら、俺の方がおかしくなるだろうが……』
そう思いながらも本郷は、寧々を抱きしめるだけで我慢する事にした。
『今だからうまくいった……確かにそうかもしれないな。辛い思いとか苦しい思いをして、成長して、だから相手を認められるのかもな』
寧々の滑らかな肌を擦り『ネネは甘いの好きだから、明日、ホットケーキにメイプルシロップとホイップクリームたっぷりのっけてやろう』などと考えながら、本郷は満ち足りた気分で、眠りについた。
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