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第三部 バレンタインと元嫁襲来の巻
第二十一話 噂のアレ?
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第二十話と第二十一話は小説家になろうにてトムトムさんが企画された【コンビニスイーツでI Love You】のフレーズや設定などを使わせていただいた関連の作品となります。
++++++++++
「正樹さん! 貴方はまだ私を愛している筈よ!! あんな小娘なんかで貴方が満足できる筈が無いもの!! 貴方を満足させられるのは私だけなんだから!!」
社長や自分の旦那の前で何を言い出すのかと思えば。
「いや。俺は愛海と出会って初めて知った気がするよ、本当の満足がどういうものかってことを」
「社長の前で惚気るなよ」
「惚気てなんかいない、事実を言ったまでだ」
はいはい、御馳走さまと長野が呆れたように笑った。
「西條夫人、そろそろ君は帰った方が良さそうだね。外まで送らせよう」
社長の言葉と同時に部屋に警備員がやってきた。まったく社長は食えない人だ、既に警備員まで連れて来ていたとは。さすが自社を国内で最大規模の企業に育て上げただけのことはある、まったく抜け目が無い。
「なんであんな小娘なのよ!! たいして美人でもない貧相な子じゃないの!! 若いだけで物珍しさに目が眩んでいるだけよ!!」
「さあな。しいて言えば互いに一目惚れだった、そういうことだ。それからな、愛海は美人だし貧相でもない。俺の女を悪く言うな」
これも惚気かと苦笑いしていると、目の前の元妻が何やら訳の分からない悪態をつきながら飛びかかってきた。警備員が慌てて取り押さえようとするが、火事場のなんとやら効果なのかその大柄の警備員を突き飛ばして俺の方に手を伸ばしてくる様は、何と言うか人間離れした顔と言うか。顔に痛みを感じると同時に、元妻は追いすがってきた警備員に取り押さえられた。
「まるで狂暴な妖怪猫だな……大丈夫か、血が出てるぞ」
「ああ、咄嗟に避けたからな」
「……西條君、警察に通報しようと思うが構わないね」
尋ねた形をとってはいるが、それは拒否できない言葉。西條さんはうな垂れ、社長が頷くと同時に部屋の外で電話をかける気配がする。外に秘書が控えていたらしい。
「やれやれ。社内で傷害事件とはそうそう無いことだね」
社長は少しだけ楽しそうに笑った。俺だけではなく警備員の額からも血が出ていたが、それでも暴れる人間をがっちり押さえこんでいるのだから大したものだ。
それから暫くして警察官がやって来た。社長は淡々と事情を説明し、被害届を出すかどうかは弁護士を呼んで検討すると話した。本来ならば痴話喧嘩ぐらいでと警察には相手にしてもらえそうにない事案ではあるが、社員に怪我を負わされて静かに怒りを滲ませている大企業の社長 ―― これは絶対に演技だと思っているんだが ―― に、若い制服警察は何も言えないようだった。
警察署を出たのはそれから数時間後。興奮状態だった西條夫人も少し冷静になった為、担当の警察官から厳重注意を受け夫と共に自宅に戻っていった。こちらが被害届を出すかどうかは後日改めてということで、ようやく俺達も解放された。
「やれやれだな……まさかキャッチコピーが原因でこんなことが起きるとは」
「それだけじゃないと思うぞ。多分あの女にお前のことを逐一報告をしていた知り合いが社内にいる筈だ。愛海ちゃんのことを知っていたのもそのせいだろう」
長野の顔が怖いんだがどうしたものか。
「お前、まさかとは思うがその情報源をあぶり出すつもりか?」
「当たり前だ。俺の部下に手を出すような奴は断じて許さん。忘れているようだが、愛海ちゃんは俺の大事な部下なんだからな。この件に関しては俺がきちんと落とし前をつける。お前は手を出すなよ」
「なんでだ。俺にとって愛海は大事な恋人だぞ」
「だからこそだ。お前は愛海ちゃんを側に置いて守っていればいいんだよ。これもアフターケアの一環だ、任せておけ。そういう調査が得意な部下がいる」
お前の部署は諜報機関かと突っ込んだ。
「ところで長野、気になっていたんだがな」
「なんだ」
「お前が笑いながら言っていた“噂のアレ”って何だ?」
タバコを咥えようとしていた長野が咳込む。
「俺、そんなこと言ったか?」
「ああ。げらげら笑いながら言っていたぞ」
「あー……まあなんだ……ああいう盛大な勘違いするのはあの女だけじゃないってことだ」
分かったような分からないような……。とにかくそういう話が他にもたくさんあるということらしい。俺が言うのも何だが当事者になる人間は気の毒だと思う。ああいう斜め上な思考回路をする人間とは金輪際お近づきにはなりたくないものだ。
「で、お前これからどうする」
「部下には仕事の指示は出しておいたからな。今日はこれで帰宅する」
「そうか。愛海ちゃんをちゃんと慰めろよ」
「分かっている」
+++
「君に会いたい……だから君を想う、か……」
車の中でそのフレーズを口ずさんだ時に浮かんだのは愛海の顔だった。笑ったり怒ったりころころ変わる表情豊かな彼女の顔。俺を満足させられるのは自分しかいないと元妻は言っていたがそんなことはない。今の俺の生活に彩りを与え豊かにしてくれているのは愛海で、性的ものだけではなくあらゆる面で俺を満足させてくれているのは間違いなく彼女なのだから。
愛海が住んでいるマンションに到着し玄関でインターホンを鳴らしたが反応が無い。もしかして瀬能とショッピングにでも出掛けたのかとも思ったが、瀬能からは無事に家に送り届けましたというメールが来ていた筈だ。しばらく考えた末に渡されていた合鍵で入ることにした。
部屋に入る電気も消えていてシンッとしている。これは本当に出掛けているのかもしれないなと思って電話に手をやった時、彼女が寝室として使っている部屋から物音がした。靴を脱いで上がるとそっと部屋を覗き込んだ。愛海はベッドで丸くなって眠っているようだ。
「……布団もかぶらずに風邪をひいても知らんぞ……」
まるで子供だなと苦笑いしてから愛海の下になっている布団と毛布を引っ張り出すと、丸くなっている彼女にかけた。愛海は何かブツブツいいながら更に体を丸める。
「ぶちょおはあたしのですぅ、ふにゃ……」
そんな寝言にさえ愛しさがこみあげてくるのだから、これはかなりの重症だ。コートと上着をいつも用意しておいてくれるハンガーに掛けると、ベッドに座りしばらくその寝顔を眺めた。
「愛してるよ、愛海」
そう囁くと、彼女を腕の中に抱き寄せて目を閉じた。少し休んだら二人で気晴らしに何処か美味いものでも食べに行こうと考えながら。
+++++
「ん? 愛海?」
話を一通り終えたところで彼女の姿が目の前から来ている事に気が付いた。いや、さっきまでそこにいただろう、何処に消えた? そう思って首を傾げた時、テーブルの向こうでクスクスと忍び笑いをする声が聞こえる。
「何してるんだ?」
テーブルの下から覗いてみれば、愛海がお腹を抱えて笑っている。
「どうした、具合でも悪いのか?」
「そうじゃなくて、噂のアレって……ぷっ」
またそこで長野と同じ反応か。
「一体なんたなんだ? 長野といいお前といい……」
「多分、ネットでそういうことがいっぱい書かれているところを長野部長は読まれたんだと思います。で、私も読んだことがあるから、あー同じところを読んでる人っているんだなあって」
「そうなのか」
「はい。そう言う人って本当に存在するんですね。私、全部作り話だと思ってたんですよ、そういうの」
そっかー存在するんだー都市伝説じゃないんだーとクスクス笑いの合間に呟いている。
「でも私の場合は安心ですよね。守ってくれる部長もいるし、社長も職場の人も味方ですし」
「そうだな。俺としては出来ることなら二度と会いたくないんだが」
また同じようなことを繰り返すのは御免だ。弁護士と西條さんがきちんと話し合ってくれるのを期待するしかないな。あとは一日も早く日本を離れてくれれば言うことは無い。
「次からは企画の時のキャッチコピーとか考える時には気をつけないといけませんね。またいきなり突撃されたら困りますもん」
「まあ太平洋の向こう側に行ったらそうそう突撃は出来ないだろうが」
「斜め上の思考を持っている人の行動力は侮れませんよ?」
「縁起でもないことを言うな」
愛海はクスクス笑いながら、部長がガクブルだーとかなんとか訳のわからんことを言っていた。意味不明な発言はともかく、愛海が思っていたよりもショックを受けていないことに安心したのは言うまでもない。それと受付で元妻の攻撃を防いでくれた瀬能にも感謝しなければ。
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「正樹さん! 貴方はまだ私を愛している筈よ!! あんな小娘なんかで貴方が満足できる筈が無いもの!! 貴方を満足させられるのは私だけなんだから!!」
社長や自分の旦那の前で何を言い出すのかと思えば。
「いや。俺は愛海と出会って初めて知った気がするよ、本当の満足がどういうものかってことを」
「社長の前で惚気るなよ」
「惚気てなんかいない、事実を言ったまでだ」
はいはい、御馳走さまと長野が呆れたように笑った。
「西條夫人、そろそろ君は帰った方が良さそうだね。外まで送らせよう」
社長の言葉と同時に部屋に警備員がやってきた。まったく社長は食えない人だ、既に警備員まで連れて来ていたとは。さすが自社を国内で最大規模の企業に育て上げただけのことはある、まったく抜け目が無い。
「なんであんな小娘なのよ!! たいして美人でもない貧相な子じゃないの!! 若いだけで物珍しさに目が眩んでいるだけよ!!」
「さあな。しいて言えば互いに一目惚れだった、そういうことだ。それからな、愛海は美人だし貧相でもない。俺の女を悪く言うな」
これも惚気かと苦笑いしていると、目の前の元妻が何やら訳の分からない悪態をつきながら飛びかかってきた。警備員が慌てて取り押さえようとするが、火事場のなんとやら効果なのかその大柄の警備員を突き飛ばして俺の方に手を伸ばしてくる様は、何と言うか人間離れした顔と言うか。顔に痛みを感じると同時に、元妻は追いすがってきた警備員に取り押さえられた。
「まるで狂暴な妖怪猫だな……大丈夫か、血が出てるぞ」
「ああ、咄嗟に避けたからな」
「……西條君、警察に通報しようと思うが構わないね」
尋ねた形をとってはいるが、それは拒否できない言葉。西條さんはうな垂れ、社長が頷くと同時に部屋の外で電話をかける気配がする。外に秘書が控えていたらしい。
「やれやれ。社内で傷害事件とはそうそう無いことだね」
社長は少しだけ楽しそうに笑った。俺だけではなく警備員の額からも血が出ていたが、それでも暴れる人間をがっちり押さえこんでいるのだから大したものだ。
それから暫くして警察官がやって来た。社長は淡々と事情を説明し、被害届を出すかどうかは弁護士を呼んで検討すると話した。本来ならば痴話喧嘩ぐらいでと警察には相手にしてもらえそうにない事案ではあるが、社員に怪我を負わされて静かに怒りを滲ませている大企業の社長 ―― これは絶対に演技だと思っているんだが ―― に、若い制服警察は何も言えないようだった。
警察署を出たのはそれから数時間後。興奮状態だった西條夫人も少し冷静になった為、担当の警察官から厳重注意を受け夫と共に自宅に戻っていった。こちらが被害届を出すかどうかは後日改めてということで、ようやく俺達も解放された。
「やれやれだな……まさかキャッチコピーが原因でこんなことが起きるとは」
「それだけじゃないと思うぞ。多分あの女にお前のことを逐一報告をしていた知り合いが社内にいる筈だ。愛海ちゃんのことを知っていたのもそのせいだろう」
長野の顔が怖いんだがどうしたものか。
「お前、まさかとは思うがその情報源をあぶり出すつもりか?」
「当たり前だ。俺の部下に手を出すような奴は断じて許さん。忘れているようだが、愛海ちゃんは俺の大事な部下なんだからな。この件に関しては俺がきちんと落とし前をつける。お前は手を出すなよ」
「なんでだ。俺にとって愛海は大事な恋人だぞ」
「だからこそだ。お前は愛海ちゃんを側に置いて守っていればいいんだよ。これもアフターケアの一環だ、任せておけ。そういう調査が得意な部下がいる」
お前の部署は諜報機関かと突っ込んだ。
「ところで長野、気になっていたんだがな」
「なんだ」
「お前が笑いながら言っていた“噂のアレ”って何だ?」
タバコを咥えようとしていた長野が咳込む。
「俺、そんなこと言ったか?」
「ああ。げらげら笑いながら言っていたぞ」
「あー……まあなんだ……ああいう盛大な勘違いするのはあの女だけじゃないってことだ」
分かったような分からないような……。とにかくそういう話が他にもたくさんあるということらしい。俺が言うのも何だが当事者になる人間は気の毒だと思う。ああいう斜め上な思考回路をする人間とは金輪際お近づきにはなりたくないものだ。
「で、お前これからどうする」
「部下には仕事の指示は出しておいたからな。今日はこれで帰宅する」
「そうか。愛海ちゃんをちゃんと慰めろよ」
「分かっている」
+++
「君に会いたい……だから君を想う、か……」
車の中でそのフレーズを口ずさんだ時に浮かんだのは愛海の顔だった。笑ったり怒ったりころころ変わる表情豊かな彼女の顔。俺を満足させられるのは自分しかいないと元妻は言っていたがそんなことはない。今の俺の生活に彩りを与え豊かにしてくれているのは愛海で、性的ものだけではなくあらゆる面で俺を満足させてくれているのは間違いなく彼女なのだから。
愛海が住んでいるマンションに到着し玄関でインターホンを鳴らしたが反応が無い。もしかして瀬能とショッピングにでも出掛けたのかとも思ったが、瀬能からは無事に家に送り届けましたというメールが来ていた筈だ。しばらく考えた末に渡されていた合鍵で入ることにした。
部屋に入る電気も消えていてシンッとしている。これは本当に出掛けているのかもしれないなと思って電話に手をやった時、彼女が寝室として使っている部屋から物音がした。靴を脱いで上がるとそっと部屋を覗き込んだ。愛海はベッドで丸くなって眠っているようだ。
「……布団もかぶらずに風邪をひいても知らんぞ……」
まるで子供だなと苦笑いしてから愛海の下になっている布団と毛布を引っ張り出すと、丸くなっている彼女にかけた。愛海は何かブツブツいいながら更に体を丸める。
「ぶちょおはあたしのですぅ、ふにゃ……」
そんな寝言にさえ愛しさがこみあげてくるのだから、これはかなりの重症だ。コートと上着をいつも用意しておいてくれるハンガーに掛けると、ベッドに座りしばらくその寝顔を眺めた。
「愛してるよ、愛海」
そう囁くと、彼女を腕の中に抱き寄せて目を閉じた。少し休んだら二人で気晴らしに何処か美味いものでも食べに行こうと考えながら。
+++++
「ん? 愛海?」
話を一通り終えたところで彼女の姿が目の前から来ている事に気が付いた。いや、さっきまでそこにいただろう、何処に消えた? そう思って首を傾げた時、テーブルの向こうでクスクスと忍び笑いをする声が聞こえる。
「何してるんだ?」
テーブルの下から覗いてみれば、愛海がお腹を抱えて笑っている。
「どうした、具合でも悪いのか?」
「そうじゃなくて、噂のアレって……ぷっ」
またそこで長野と同じ反応か。
「一体なんたなんだ? 長野といいお前といい……」
「多分、ネットでそういうことがいっぱい書かれているところを長野部長は読まれたんだと思います。で、私も読んだことがあるから、あー同じところを読んでる人っているんだなあって」
「そうなのか」
「はい。そう言う人って本当に存在するんですね。私、全部作り話だと思ってたんですよ、そういうの」
そっかー存在するんだー都市伝説じゃないんだーとクスクス笑いの合間に呟いている。
「でも私の場合は安心ですよね。守ってくれる部長もいるし、社長も職場の人も味方ですし」
「そうだな。俺としては出来ることなら二度と会いたくないんだが」
また同じようなことを繰り返すのは御免だ。弁護士と西條さんがきちんと話し合ってくれるのを期待するしかないな。あとは一日も早く日本を離れてくれれば言うことは無い。
「次からは企画の時のキャッチコピーとか考える時には気をつけないといけませんね。またいきなり突撃されたら困りますもん」
「まあ太平洋の向こう側に行ったらそうそう突撃は出来ないだろうが」
「斜め上の思考を持っている人の行動力は侮れませんよ?」
「縁起でもないことを言うな」
愛海はクスクス笑いながら、部長がガクブルだーとかなんとか訳のわからんことを言っていた。意味不明な発言はともかく、愛海が思っていたよりもショックを受けていないことに安心したのは言うまでもない。それと受付で元妻の攻撃を防いでくれた瀬能にも感謝しなければ。
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