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寧々ちゃんまだまだ寵愛中
ネネねネコ2
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居候生活って、もっとこう朝から晩まで働かされるのかと思っていたのに、現実は違った。
私は主にタツミの膝の上で本を読んでもらって字を教えてもらったり数字を教えてもらったり、ちょっとお家のお手伝いするくらいだった。
ケンカ……? みたいのもあまりなくて…………ああ、怒られちゃうことはあるよ?
家の真ん中の大きな柱でバリバリ爪砥いで、歯がムズムズするから噛んでたらダメって首根っこ引っ張られてしまった。
そんなのが何度もあって、いけないって分かってるけどあそこが一番お爪と牙にフィットするんだもんってじっと見詰めたら、じゃあ歯固めと爪とぎボード買いに行こうって肩に乗せてお買い物に連れて行ってくれた。
タツミは優しい。
何だか私ばっかり良くしてもらってて申し訳ないなって、もっとお手伝い増やす!! ってしたら毎朝鶏さんの卵採りに行く係だって!
楽勝楽勝! ネネ頑張るって小屋に入れば……あ、やだぁ鶏さん達思ってたよりおっきいよお。
入った瞬間、ギロッて睨まれて追いかけ回されちゃって、転んだ所を突つかれて思わず泣いてしまった。
私の新しいお仕事って張り切ってたのに、大丈夫? ってタツミが来るまで隅っに隠れてた。
抱っこでよしよしされて卵採りはもう少し大きくなってからにしようか、って言われたけどここで止めたら、全世界にいる黒猫が使えないレッテルを貼られてしまうのでは!?
と自分を奮い立たせた、が、翌日も翌日もタツミが来るまで私は涙目になって隅っこで震えていた。
それでいじめられた拍子に頬に傷を作ってしまったある日の事だ、タツミが暖炉の薪を切る用の鉈を片手にフラっと部屋を出て行ったので、後ろを追い掛けたら、鶏小屋に着いた。
「う? 小屋直すの?」
どこも壊れてるようには見えないけれど? そうしたら低い声で。
「屠殺」
「トサ……? って? ん?」
「夕飯」
「え」
鶏さん食べちゃうの!!!!? って慌てて扉の前に立ってイヤイヤ首もげそうになるくらい振ったら、タツミはエメラルドの目を光らせて。
「どいて?」
「イ、イヤ! この鶏さんは食べちゃダメ!」
「だって? よかったね君達」
「??」
バンソーコーが貼ってある私の頬にキスをしながら背後の小屋に向かってタツミが瞳を細めていた。
それで、なんでだろう? 翌日から鶏さん達が大人しく卵くれるようになった、なんならスリスリしてくれるようになったよ、何だ何だ? 私大きくなったのかな!
人型ってコミュニケ―ションが取りやすいし、生活がぐーんと楽になるから成長するにつれ皆この姿で固定しちゃうんだ。洋服の問題もあるし今時なんだって人がやりやすいように世の中できてる。
でも私は猫のままの姿でもなんの不自由も感じないし、この方がいっぱいタツミにじゃれあえて好きなんだよね。
言葉なんていらないんだよ、まあおっきくなっても小さくなっても私はこの、特等席の位置から変わらないのである。
あ、でも夜寝る時はいつもおっきくされてしまうけどね。
「という続編どうですか辰巳さん」
「Excellent」
私は主にタツミの膝の上で本を読んでもらって字を教えてもらったり数字を教えてもらったり、ちょっとお家のお手伝いするくらいだった。
ケンカ……? みたいのもあまりなくて…………ああ、怒られちゃうことはあるよ?
家の真ん中の大きな柱でバリバリ爪砥いで、歯がムズムズするから噛んでたらダメって首根っこ引っ張られてしまった。
そんなのが何度もあって、いけないって分かってるけどあそこが一番お爪と牙にフィットするんだもんってじっと見詰めたら、じゃあ歯固めと爪とぎボード買いに行こうって肩に乗せてお買い物に連れて行ってくれた。
タツミは優しい。
何だか私ばっかり良くしてもらってて申し訳ないなって、もっとお手伝い増やす!! ってしたら毎朝鶏さんの卵採りに行く係だって!
楽勝楽勝! ネネ頑張るって小屋に入れば……あ、やだぁ鶏さん達思ってたよりおっきいよお。
入った瞬間、ギロッて睨まれて追いかけ回されちゃって、転んだ所を突つかれて思わず泣いてしまった。
私の新しいお仕事って張り切ってたのに、大丈夫? ってタツミが来るまで隅っに隠れてた。
抱っこでよしよしされて卵採りはもう少し大きくなってからにしようか、って言われたけどここで止めたら、全世界にいる黒猫が使えないレッテルを貼られてしまうのでは!?
と自分を奮い立たせた、が、翌日も翌日もタツミが来るまで私は涙目になって隅っこで震えていた。
それでいじめられた拍子に頬に傷を作ってしまったある日の事だ、タツミが暖炉の薪を切る用の鉈を片手にフラっと部屋を出て行ったので、後ろを追い掛けたら、鶏小屋に着いた。
「う? 小屋直すの?」
どこも壊れてるようには見えないけれど? そうしたら低い声で。
「屠殺」
「トサ……? って? ん?」
「夕飯」
「え」
鶏さん食べちゃうの!!!!? って慌てて扉の前に立ってイヤイヤ首もげそうになるくらい振ったら、タツミはエメラルドの目を光らせて。
「どいて?」
「イ、イヤ! この鶏さんは食べちゃダメ!」
「だって? よかったね君達」
「??」
バンソーコーが貼ってある私の頬にキスをしながら背後の小屋に向かってタツミが瞳を細めていた。
それで、なんでだろう? 翌日から鶏さん達が大人しく卵くれるようになった、なんならスリスリしてくれるようになったよ、何だ何だ? 私大きくなったのかな!
人型ってコミュニケ―ションが取りやすいし、生活がぐーんと楽になるから成長するにつれ皆この姿で固定しちゃうんだ。洋服の問題もあるし今時なんだって人がやりやすいように世の中できてる。
でも私は猫のままの姿でもなんの不自由も感じないし、この方がいっぱいタツミにじゃれあえて好きなんだよね。
言葉なんていらないんだよ、まあおっきくなっても小さくなっても私はこの、特等席の位置から変わらないのである。
あ、でも夜寝る時はいつもおっきくされてしまうけどね。
「という続編どうですか辰巳さん」
「Excellent」
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