【完結】ヴィルヘルミーナの白い海賊船 ―自由と冒険を愛する貴方へ― (海賊令嬢シリーズ1&2)

SHOTARO

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第2部 第ニ章 黄金郷を求めて

2-2-24.ボンベイ

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第二部 第二章 黄金郷篇

第二十四話
ボンベイ


 白いガレオン船は、考えていた。

 あぁ、つまらん!
 私の性能を引き出してくれよと。


***


 マダガスカル島からインドへは、四月からの季節風に乗ることになる。
 商人は、いち早くインド入りをして、香辛料を早く買い付けたい。

 しかしである。

 帰りのインドからマダガスカル島への季節風は、11月から吹くことになるのだ。

 まあ、急ぐこともないのでは?
 と思うなかれ、胡椒の収穫時期は3月がメインだ!
 そして、黒胡椒や青胡椒のように完熟前に収穫するものは、この時期から買い付けに走る。

 まあ、先物取引だな。

 ちなみに、白胡椒と赤胡椒は完熟後に収穫するので、やや遅い。

 となると、やはり、四月から六月辺りの季節風に乗って移動するのが商売と言うものだ。


 さて、いよいよ、陸地が見えてきた。
 インド亜大陸だ!

 目指すは、インド最大の港湾都市、ボンベイである。
(現在のムンバイ)

 そこには、当然、あのシュベルツ商会がある。
 いやぁ、エルハルト・シュベルツ殿に息子は、いるのだろうか?

 そして、ワタクシを、気に入ってもらえるだろうか?

 などと考え事をしていると、どことなくギターのメロディが!?

「お気に召していただいたでしょうか?」
「あぁ、アン。ありがとう」


 さて、ボンベイ港と言えば、イギリス東インド会社のイメージがあるが、この時代は、まだポルトガルから貸与されていなかった。
 この時代の主な港はクジャラートにあるスーラト港で、イギリス東インド会社もクジャラートに、商館をおいていた。
 しかし、クジャラートはボンベイ以上に暑いのだ。
 いや、どっちも暑いか!
 本当に……


 ちなみに、東インド会社とは、イギリス(イングランド&スコットランド王国)、オランダ(ネーデルラント連邦共和国)、フランスの三社あるので、便宜上、イギリス東インド会社と言うことにするよ。

 三社で最も古いのが、1600年に設立したイギリス東インド会社だ!

 七人の海賊が作った企業だ!
 いや、商人が作った企業だ(笑)

 一方、オランダはアムステルダムやロッテルダムなどの商業会議所が1602年に合同で、“値崩れ防止策”として、出資した企業だ。
 世界初の株式会社と言われている。

 また、フランスは1604年に王室が中心となり作ったが、王もやる気なく不振が続く。一度、1664年に再建するも、撤退も早く、イギリスとのプラッシーの戦い(1757年)で負けたことが撤退の原因とされる。


 17世紀前半のボンベイには、イギリスの東インド会社と撤退前のポルトガルが、主なヨーロッパ人であった。


 さて、ボンベイ港に入る航路に入った。


「若旦那、あれは!」
「あぁ、また、白いガレオン船のレプリカだ」
「キーナ・コスペル海賊団の名を汚す連中だ」
「許すまじ」
「許すまじ」
「許すまじ」




 次回の女海賊団は、地元の荒くれ者に襲われます。
 この私がキーナ・コスペルだ!
 こいつ、頭がイカれているぞ!
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