なよ竹と呼ぶには眩しすぎた

奏穏朔良

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翠竹の月

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一月ひづきにとって、母は月だった。

一月が一月となる前。
化け物が見える一月の事を家族は大層気味悪がった。

まあ、それもそのはず。一月の生まれたのは貧困に喘ぐ農村の隅。陰陽寮では重宝されるその霊力も、農村では何の役にもたたなかったのだ。

ある時不作が続き、とうとう一月は口減らしとして山に捨てられた。

まあ、そんな気はしていたし、一月は家族の愛などを期待するには絶望しすぎてしまっていた。

飢えに苦しんで長い時間をかけて野垂れ死ぬのは嫌だな。
ならばいっそ、景色のいいところで首でも括ろうと、山の高いところを目指し一月は歩き始めた。

しかし、運悪く先にいたのは山賊で、小さな一月は簡単に捕まってしまった。

「男だが、まあ、見目は悪くねぇ。ちっと俺らの憂さ晴らしに付き合えや。」

と、乱暴に服を暴かれた時、一月はそれはもう必死に暴れた。欲にまみれた獣のような男の目がとにかく怖くて必死に逃れようともがく。

しかし、細く小さい一月の体など簡単に抑え込まれ、臭い口が一月の身体をねぶろうとしたその時

「知ってっかぁ!?この世には児童ポっていう法律があるんだぜぇ!?大体千年ぐらい先の未来だけどなぁ!!」

竹だ。竹が勢いよく目の前を横切った。
一本の青々とした竹が男の身体の横っ面に叩きつけられ、男の身体はそれはもう見事な程に吹っ飛んで地面に弾んだ。

「おーし、ナイスショット。」

と、振り回した竹を肩に担ぎ直した女性。

稲穂のような金の靡く髪に、夏の森のような緑の輝く瞳を持つ女性だった。

「お、鬼女だー!!!」
「ヒィィィ呪い殺される!!!」

なんて引け腰で逃げていく山賊共に「ハンッ、一昨日来やがれってんだ。」と鼻で笑った女性は、次に一月を見て

「お前行くとこあるの?無いならうちの子にでもなる?」

と、その手を差し出したのだ。


それが、後に父となる三ツ目鬼も知らない、母との出会いだった。


****


母は不思議なことを言う人だった。

口癖は「竹は萬のことに使えるって竹取の翁も言ってたから。」で、竹取の翁とは誰なのかと問えば、かぐや姫の養父なのだと母は言った。

ならばかぐや姫とは誰なのかと問えば、月に住まう姫なのだと母は答えた。

(……じゃあ母さんも月に住んでたのかな。)

何故なら母は時折、ここでは無い何処かの話をするのだ。あと筍を見つけるのがとても上手いし、竹があれば母は大抵の事は何でも解決してみせる。

他にも押せば火の出るからくり?だとか、常に冷たい箱が欲しいとか言っては「あれの便利さ知ってるとやっぱきついよねぇ。」と何処か遠くを眺めて笑うのだ。

レイワ、という言葉もよく聞くのできっと母は月にあるレイワという町に住んでいたのだ。

そしてそんな母と同じく、父も不思議な人だった。
最初はとにかく怖かったが、三つ目があるだけの不器用な人だった。

一月にしか見えないはずの化け物を払い、それらの霊術を惜しみなく教え、鍛えてくれた。

いつか自分と殺し合いをさせるためだなんだとか言う癖に、その瞳が自分の知る実父とはかけ離れた温かさを持つことを、きっと父本人も気がついていない。

そうして、次第に二月につき四月しづきと家族が増え、数ヶ月前まで家族に絶望していたはずの一月は、それはもう幸せだったのだ。


幸せだったのに。

「お、おやじ……!か、かあさんの魂の繋がり切れた……!」

父と京を訪れた日のことだった。
酷く寒い冬を越え、春の芽吹きが山を覆う季節。

そんな晴れやかな日に、ふっと蜘蛛の糸が切れてしまうように、母の魂と自分の魂を繋ぐ縁が切れた。

初めて見る焦りに歪む表情をした父に抱えられ、母のいる山へと急く。

四月の魂も弱くなっている事も感じて、一月はただただ恐怖に身を震えさせた。
消えてしまう。
あの暖かな家族という炎が揺らぎ、消えてしまう。

今にも泣きそうな二月が一月の手を掴んだ。お互いの震えを隠すように、二人はギュッとその手に力を込めた。

いつも通り見慣れた竹林。
騒がしい鳥も虫も今日は酷く静かで、揺らす風すらありやしない。

その静まり返った竹林を抜けた先、目の前の静かな家の戸が酷く恐ろしいものに思えた。

父が、ゆっくりとその戸を開ける。
むせ返る命の匂いが、一層濃く鼻についた。

「母さん!四月!」
「母さん!」

そこに、母の魂はなかった。
母は四月を守るように抱え、息絶えていた。

消えてしまった。消えてしまったのだ!
自分の、自分の『はは』の、大切なあの眩い魂が!

あ゛あ゛あ゛と、醜い獣の声が聞こえた。
喉が酷く痛くて、目の前が歪んでいて、隣から同じような声を上げる二月が見えて、ようやく一月は、その獣の叫び声が自分の喉から出ているのだと気がついた。

嫌だ。
認めたくない。

幸せだったんだ。
ずっと疎まれ蔑まれてきた自分たちを『家族』にしてくれたんだ。

なのに、なのに!

「……おい、何故死んでいる。」

ふと、父の声が落とされた。

父は不器用な人だった。
いつもぶっきらぼうな態度で母に荒い言葉を吐いていた。

それと同時にとても強い人だった。

凶悪な妖ですら簡単に殺してしまう父。

それなのに、

「何故勝手に死んでいる。」

母の体に手を当てて、そう言葉を落とす父の背中が、何故かとても小さく感じた。

(……親父も、人だったんだ。)

何故かその時、一月はふとそう思った。
多分、一月も無意識にその強大な霊力に何処か父を人と違うように思っていたのだ。

正しく、父を人として見ていたのは、母だけだった。

そしてまた、父を『人』として繋ぎ止めていたのも母だったのだ。

(……あ、駄目だ。)

ぐちゃりと、父の魂が歪んだ。
霊力が、怨念とかき混ぜられ、歪んでいく。

「二月!四月!」

禍々しい、到底人とは思えない霊力が弾けた。
咄嗟に抱え込んだ弟二人を守れたのは、同じく咄嗟に結界を貼った二月のおかげだった。

「三ツ目鬼だァー!!三ツ目鬼おにが本性を表したぞぉー!!!」

何処からか湧き出る陰陽師達に「違う!!あれは鬼じゃない!俺たちの父だ!」と二月が噛み付くように歯茎を出して叫ぶ。

しかし、そこからは鬼となった父の蹂躙劇だった。

弾けた霊力に山がえぐれ、結界の脆い弱い陰陽師は簡単に散る。
一度ひとたび腕を震えば、その爪に引き裂かれた屍が数多と転がり、足を踏み出せば地面が割れた。

二月は鬼じゃないと言ったが、その様は正しく鬼だった。

(……だ、駄目だ……!母さんが、母さんが遺した物が皆無くなってしまう……!)

母は人であれと願った。だから三ツ目の鬼は人であれた。

母は家族であれと願った。だから自分たち捨てられた忌み子も家族になれた。

「……止めなきゃ……!」

多分、このまま何も知らない子供の振りをして、陰陽師達に守ってもらうが賢い生き方だ。

それでも、自分は長男だから。

母と父の息子だから。

「二月は四月を連れて逃げろ。巻き込まれた子供を装えば陰陽師どもが守ってくれる。」

そう二月の肩を軽く叩けば、二月の細い目が極限まで見開かれる。
そして小さく「一緒に、」と落とされた消えそうな呟きに、一月はわざとらしく肩を竦めて見せた。

「大体さぁ、家まで吹っ飛ばすなんて親父暴れすぎ。母さんとの思い出も全部吹き飛んじゃったじゃん。一発入れなきゃ俺の気が済まないね。」

と、おどけて見せる一月。せめて、弟たちには生きていて欲しい。そんな想いからの言葉だったが、一月の気持ちとは裏腹に「嫌だ!」と二月はキッとその目を鋭くさせた。

「ぜぇぇぇぇったい嫌だ!俺も親父に一発入れてやるんだ!」

なんて足を踏み鳴らして怒る二月に、一月は面食らった。
二月は口の悪さの割に面倒見の良い性格だ。四月末っ子を任されれば、泣きそうになりながらも言う通りにすると思っていたのだ。

「兄弟だろ!俺たちの父親だろ!止めるのも死ぬのも一緒だろ!!」

と、足をだんだんと踏み鳴らすのを辞めず、喚くようにして、見たことない駄々のこね方をする二月に一月はくしゃりと笑う。

そうだよなぁ。
家族だもんなぁ。

そう、こんな継ぎ接ぎだらけでも、自分達は確かに家族なんだ。


そこからはただ、必死だった。
けれど、ずっと父に稽古をつけられていたのだ。父の癖や父の霊術は知っていたし、理性のない分直情的で、普段の父よりも動きが分かりやすかった。

二月の結界術を基軸に、父の霊力を封じる。

駄目だ。父の溢れ出る禍々しい霊力が結界を二月ごと弾け飛ばした。
二月の左目が潰れた。

ならばと一月の霊術と霊視を基軸に霊符による霊力の封印を試みる。

駄目だ。父の禍々しい霊力に霊符が耐えきれず燃えてしまった。
霊符を突き出していた一月の右腕が飛ぶ。

ならば四月の繊細な霊力の編み込みを鎖状に兄二人の霊力で更に覆い、封じるのではなく動きを止め、鈍らせる方へと。父の膨大な霊力を押し込めるのではなく、散らせ形にできないように手段を変える。
それでも父の動きを止めるまでに四月の額が割れた。

そこまでしてようやく。ようやく、父の瞳に正気が戻ったのだ。
真っ直ぐと合う父の目を見てようやく一月は息を吐けた気がした。

「母さんとの思い出の家まで吹き飛ばすなよ!キレるなら京のど真ん中でやれよ馬鹿親父!!」

「そうだよ!どれが母さんの仇かわかんなくなっちゃったじゃんか!親父が全部ぐちゃぐちゃにするから!!」

「僕が母さん守れなかったからぁぁあ……!ごめんなさいぃ……!怒らないでぇ……!」

そして正気に戻った父親に三人は次から次へと口を開き言葉を父親へと投げつける。

ホッとしたのだ。
もう、大丈夫だと。父の力で陰陽師共から逃げ切って、母の思い出を抱いて家族として過ごせると。

「……フフフ……ハハッ……アーッハハハハーッ!」

そんな子供たちの思いを知ってか知らずかいきなり笑い出す父、三ツ目鬼に「え、なんかめっちゃ親父笑いだした……怖っ……」と一月は顔をしかめる。

しかし、その次に父がこぼした言葉に、

「他の有象無象がどうなろうが知ったことねぇが、お前らだけは駄目だよなぁ……」

一月はヒュッと息を飲んだ。

「親父……?」

と不安げにこぼされたその言葉。
だがそれをかき消すように「子供が押さえ込んでいる!今のうちに討て!!」「あの悪鬼を討つんだ!」と、陰陽師どもの増援や失っていた気を取り戻した者達が、どんどんと父に向かって札や術を向け始める。

それに「ま、待てよ!元はと言えばお前らが母さんを……!」と二月が声を上げたところで、父は

「あぁあ!まさか天下の悪鬼この三ツ目鬼がこのような陰陽師の餓鬼にやられるとはなぁ!」

そう、わざと大声を張り上げ二月の言葉をかき消した。

ああ、駄目だ。
駄目だよ親父。
一緒に帰ろうよ。

一月がはくりと口を動かすもそれは音にならなかった。

「しかし!京に名を馳せたこの悪鬼!餓鬼にやられようなぞ我慢ならん!!」

父のしたいことを一月にはわかってしまった。

だって、自分たちを見るその目は

「ならば、潔く散ってみせようぞ。」

あまりにも穏やかで、母と同じ、愛おしいと言わんばかりの温度があった。

「やだ、やだよぉ……!とぉちゃん……!」

縋るように四月が手を伸ばす。
二月もふるりと顔を振る。嫌だとその顔を歪める。

一月は、何も言えなかった。

わかっている。父は世間では悪で、人を殺していて、滅されるべき悪鬼だって。

でも、でも、それでも。
捨てられ飢えて、行く宛てのなかった自分たちを受け入れて家族になってくれた。

歪んでいても、継ぎ接ぎだからけでも、偽物でも。
確かに俺たちは家族だった。

行かないで。
死なないで。
置いてかないで。

四月のように縋りたい。二月のように嫌だって言いたい。

でもそれが出来なかったのは、一月が長男だからだ。

父が選んだ最善。
自分たちを生かすために、あの傍若無人の父が選んだ末路。

それを、その覚悟を否定することは、一月には出来なかった。

「お前たちは人として生きろ。」

ああ、嗚呼!なんて残酷な事を願う父だろうか!

鬼の父を持つ自分たちに人として生きろだなんて!

恨み言ひとつくらいぶつけてやろうか、と思ったが、あまりにも穏やかな眦でそんなことを言うもんだから一月はまた、言葉を飲み込んだ。

「あぁ!こんな子供にやられるとは口惜しい!!」

父の霊力が膨らむ。
外ではなく、内に向かって膨らんだそれが父の身体を弾けさせる。

飛んで転がって弾んだ父の頭は、鬼と呼ぶにはあまりにも穏やかな顔をしていた。

泣いてうずくまる弟達を横目に一月はその首へと足を進める。
そしてそっと優しく抱き上げ、まるで宝を掲げるかのように高く持ち上げた。

「鬼は討ち取られた!しかし、鬼の恨みはそうは消えないだろう!また復活せぬようやしろに祀り鎮魂を願いましょうぞ!」

と声をはりあげる一月に二月はぎょっと目を向いた。

笑え。
笑うんだ一月。

陰陽師どもに悟られるな。泣く弟たちに目を向けさせるな。

父の首を守り、母の骸をこれ以上蹂躙されぬ、唯一の方法。
弟たちと共に生き延び父の願いを叶える方法。

次は、自分なのだ。自分が家族を守る番なのだ。

「我々はこの霊山にあった社を守ってきた一族です。しかしこの度社も吹き飛ばされ、母も父も死にました。」

ああ、口惜しい。
ああ、恨めしい。

両親を殺した、陰陽師どもに片膝を着いて頭を垂れるなど。
それでも嘘と真を混ぜて騙しきれ。

父の首を、母の骸を、やつらになど渡してたまるものか。


陰陽師どもは子供の言葉をあっさり信じた。
社を立て、そしてそこに父と母の骸を祀り鎮魂を願った。

社の守人には二月と四月が。
一月は民間の陰陽師として陰陽寮に属さず、少しずつ市井に溶け込み、噂を流し、長い年月をかけてその社への人々の認識を変えていった。

凶悪な鬼を封じる社から、安寧と鎮魂を願う社へ。

荒ぶる鬼の鎮魂を願う社から、鬼神を祀り敬う社へ。

鬼神を祀るただの社から、夫婦神のご利益のある社へ。

少しずつ、少しずつ、人々の認識をずらし、変え、移ろわせる。


ああ、ざまぁみろ、愚かな人々め!
お前らの詣り崇めるそれらが恐ろしい鬼のモノとも知らないで!


社が残る限り、後世に継がれる限り叶う我ら三兄弟の呪い。愚かな人々を嘲笑う呪い。

せいぜい見下し排斥してきた異形の鬼を神と謳って崇めてしまえ!


そう嗤って、一月はその長い人生に幕を閉じた。


****


緋月ひづきがそれを思い出したのは、目の前で自分を見上げる、くりくりとした大きな目を持つ幼女が、妖を竹で叩き消したのを見た時だった。

現代において、陰陽師など創作上の存在に成り果てたが、密かに残り、未だに現世うつしよに蔓延る妖を倒しす神社の家系。それが緋月の家だった。

油断していた訳では無いが、不意をつかれあわや腕1本ダメにする所だった緋月の元へ、颯爽と現れたその幼女。
同じ一族だが末席で、両親が事故で死んだために本家に引き取られた緋月の義理の妹だ。


金の稲穂のような髪に、新緑を押し込めたような緑の瞳。

そして何より竹。
目の前でバットを素振りするかのようにブンブン振り回している竹。

間違いない。これはもう間違いようがない。
所謂、前世の記憶を思い出した緋月は、

「母さんが義妹になってるぅーーー!!!?」

と、白目を向いて倒れた。


その後、同じように記憶を取り戻した弟たち、丹月につき紫月しづきによる「父親も転生してるのでは!?大捜索」が行われたが、見つからず、母であった幼女も記憶が無いようで、3人して地面に膝を着くことになった。

残念だが、この幼女。18になった時にただでさえ少ない霊力を全て使い尽くして霊具の誤作動を起こし、それによって平安時代に飛ばされるので、3人がどう頑張っても記憶を取り戻すことは無いし、そもそも思い出す記憶そのものが無い。

まあ、それに気がつくのは、母であった少女が、平安時代で殺されたことにより現代に戻ってきた時だが。




【なよ竹と呼ぶには眩しすぎた・完】




**(後書きという名の補足)**

自分で書いてながらヤベェ家族書いちまったなって思いました、まる。

・三ツ目鬼

1人だけ業が深すぎて転生時期が遅くなり、かつての妻よりも15歳年下に生まれる。多分今頑張って奥さん探してる。再会の話は多分書かない。すまん。

再会できたらできたで、40歳過ぎた緋月達に「父さん」と呼ばれる中学生の図が生まれる。シュール。

転生したら名前が翠月みつきでちょっと口もごもごさせた。嫁の呼び方に嫁の目の色で嬉しくなっちゃったんだね。

今度こそ、末子の名前を伝えたいのに、その前にかつての妻を口説き落とさなきゃいけない事態になって頭を抱えている。

・母(竹の申し子)

察してる方もいるかもしれないが名前は赫夜かぐや。特に困らないので本編では出てこなかった。

ただでさえ竹信者の兄たちに育てられ、平安時代に飛ばされた時には竹だけで生き残ってきたので立派な竹信者となった。
竹があれば何でもできる…!

子供たち3人を拾ったのも、漢字変えただけの同じ名前を与えたのも兄たちに似ていたから。まあ、それ本人(前世)だったけど。

1人だけ転生していない。
再会した三ツ目鬼(翠月)が15歳年下で、事案になりたくねぇなと告白されてもあっさり振るので三ツ目鬼(翠月)は頑張ってくれ。


・一月(緋月)、二月(丹月)、四月(紫月)

マザコン、ファザコン、ブラコンのごった煮三兄弟。
平安時代には、陰陽師だけじゃなく、一般市民にも「こいつら何も知らずに崇めてやがらァ!!」と見下し忌み嫌った者父の首を神仏として拝んでる様子に高笑いして手を叩いていたやべぇやつら。
ま、鬼の子供なんでね。

母が義妹になってしまったため、「母の腹から生まれ直してぇー」って思っている。言っておくがお前ら前世も血が繋がってないから赫夜の腹から生まれたことは無いぞ。




ここまで読んでくださりありがとうございました!!!(2025/08/05)
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