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Lesson.4 ヒロイン封じと学園改革
48.長い一日の終わりに1
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リーリウムが王宮から、フレエシアが学園から帰宅すると、すぐに夕食の時間となった。
学園初日からハードスケジュールをこなしたリーリウムは、くたくたに疲れていたが、就寝前に姉妹会議が行われることになっている。
今日の議題は主に三つ。
ヴィオラがユニカ様の日記を読んで見つけたこと、アイリとマリーの件、そして、アンドレアスの問題だ。
特にアンドレアスについては、リーリウムもフレエシアも考えるだけで気が重い。
思わず二人は同時に、食事中に「はぁー」と大きなため息をついてしまった。
それを「はしたないですわよ」と咎めるヴィオラ。
自然と背筋がピンとしてしまう、そのヴィオラの声を聞いて、さらに気が重くなってしまった。
「リーリウム、今日は大丈夫だったかい?」
リーリウムにまだ元気が戻っていないと感じた公爵が、声をかける。
「はい、お父さま。
ローラ様やサラ様も心配してくださって、力づけてくださいましたので。」
リーリウムは笑顔で父親に答える。
「何かあったら、僕に言うんだよ。」
「はい、お父さま。」
リーリウムは、素直にうなずく。
もっとも公爵に報告すると大ごとになってしまいそうなので、本当にどうしようもない時だけ頼ることになるだろう。
「フレエシアも、かわいい妹のことだからといって無理してはいけないよ。」
リーリウムといっしょにため息をついていたフレエシアにも声をかける。
「はい。肝に銘じます。」
無理はしたくないが、今からヴィオラにアンドレアスのことを告げる役目は妹にはさせられない。
フレエシアは、公爵の言葉に弱々しく返事をするしかなかった。
食後しばらくして、四姉妹がヴィオラの部屋に集まってきた。
もはや定番のようにお茶とお菓子が用意してある。
プリムラは無邪気にマカロンなどを頬張っていたが、リーリウムとフレエシアはやたらと口が渇き、ソファに座ったとたんお菓子には手を付けずにお茶をやたらと飲んでいた。
「あなたたち、どうしたのかしら?」
不信に思ったヴィオラが問うが、二人は目を見合わせる。
「学園で起こったことはあとでお話ししますので、先にお姉様から日記の話をしていただいてもよろしいですか?」
フレエシアはヴィオラにそう話し、やはりお茶をすすった。
「おかしな子ね。
それではリーリウム、お願いできる?」
ヴィオラは該当のページを開くと、音読係のリーリウムに日記帳を手渡した。
リーリウムはページが閉じないようにしっかりと日記帳を持つと、そのページを読み始める。
『ヒロインは、王子たちや上位貴族の子息たちのことを“攻略対象”と呼びます。
本当に好きになった殿方へ近づこうとする子もいれば、“逆ハーエンド”といって、すべての攻略対象者に近づこうとする子もいます。
前者の場合は以前お伝えした王弟をそそのかしたヒロインように成功する場合もありますが、後者の場合は大体失敗して自滅するヒロインが多いように思います。
“逆ハーエンド”を狙うヒロインたちに共通しているのは、私たち、この世界に住んでいる人物を“生身の人間”ではなく“キャラクター”として認識していること。
私たちが考えをもって生きていることや、大切な人を愛するということが分かっていません。
“逆ハーエンド”を達成する前に、男性同士がけんかをしてしまったり、怒りだしてヒロインに別れを告げたりすることが多いのです。
しかし、男性たちがヒロインに惹かれてしまうのは事実で、攻略対象者がヒロインと別れたとしても、もともとの婚約者だった令嬢たちと元の関係に戻れるわけではありません。
やはり、令嬢たちが悲しい思いをすることは避けられないのです。』
日記帳からは、ヒロインから令嬢たちを救えなかったユニカ様の悲痛な叫びが伝わってきた。
学園初日からハードスケジュールをこなしたリーリウムは、くたくたに疲れていたが、就寝前に姉妹会議が行われることになっている。
今日の議題は主に三つ。
ヴィオラがユニカ様の日記を読んで見つけたこと、アイリとマリーの件、そして、アンドレアスの問題だ。
特にアンドレアスについては、リーリウムもフレエシアも考えるだけで気が重い。
思わず二人は同時に、食事中に「はぁー」と大きなため息をついてしまった。
それを「はしたないですわよ」と咎めるヴィオラ。
自然と背筋がピンとしてしまう、そのヴィオラの声を聞いて、さらに気が重くなってしまった。
「リーリウム、今日は大丈夫だったかい?」
リーリウムにまだ元気が戻っていないと感じた公爵が、声をかける。
「はい、お父さま。
ローラ様やサラ様も心配してくださって、力づけてくださいましたので。」
リーリウムは笑顔で父親に答える。
「何かあったら、僕に言うんだよ。」
「はい、お父さま。」
リーリウムは、素直にうなずく。
もっとも公爵に報告すると大ごとになってしまいそうなので、本当にどうしようもない時だけ頼ることになるだろう。
「フレエシアも、かわいい妹のことだからといって無理してはいけないよ。」
リーリウムといっしょにため息をついていたフレエシアにも声をかける。
「はい。肝に銘じます。」
無理はしたくないが、今からヴィオラにアンドレアスのことを告げる役目は妹にはさせられない。
フレエシアは、公爵の言葉に弱々しく返事をするしかなかった。
食後しばらくして、四姉妹がヴィオラの部屋に集まってきた。
もはや定番のようにお茶とお菓子が用意してある。
プリムラは無邪気にマカロンなどを頬張っていたが、リーリウムとフレエシアはやたらと口が渇き、ソファに座ったとたんお菓子には手を付けずにお茶をやたらと飲んでいた。
「あなたたち、どうしたのかしら?」
不信に思ったヴィオラが問うが、二人は目を見合わせる。
「学園で起こったことはあとでお話ししますので、先にお姉様から日記の話をしていただいてもよろしいですか?」
フレエシアはヴィオラにそう話し、やはりお茶をすすった。
「おかしな子ね。
それではリーリウム、お願いできる?」
ヴィオラは該当のページを開くと、音読係のリーリウムに日記帳を手渡した。
リーリウムはページが閉じないようにしっかりと日記帳を持つと、そのページを読み始める。
『ヒロインは、王子たちや上位貴族の子息たちのことを“攻略対象”と呼びます。
本当に好きになった殿方へ近づこうとする子もいれば、“逆ハーエンド”といって、すべての攻略対象者に近づこうとする子もいます。
前者の場合は以前お伝えした王弟をそそのかしたヒロインように成功する場合もありますが、後者の場合は大体失敗して自滅するヒロインが多いように思います。
“逆ハーエンド”を狙うヒロインたちに共通しているのは、私たち、この世界に住んでいる人物を“生身の人間”ではなく“キャラクター”として認識していること。
私たちが考えをもって生きていることや、大切な人を愛するということが分かっていません。
“逆ハーエンド”を達成する前に、男性同士がけんかをしてしまったり、怒りだしてヒロインに別れを告げたりすることが多いのです。
しかし、男性たちがヒロインに惹かれてしまうのは事実で、攻略対象者がヒロインと別れたとしても、もともとの婚約者だった令嬢たちと元の関係に戻れるわけではありません。
やはり、令嬢たちが悲しい思いをすることは避けられないのです。』
日記帳からは、ヒロインから令嬢たちを救えなかったユニカ様の悲痛な叫びが伝わってきた。
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