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Lesson.4 ヒロイン封じと学園改革
85.深まる謎
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ベッドサイドのテーブルに、メイドたちがてきぱきと料理を並べていく。
リーリウムがどれでも食べられるようにと、フルーツやパンケーキなどの軽食からステーキなどの重めの料理まで、多種多様な料理が揃っている。
しかし、もともと小食のリーリウムは、そのほとんどを残してしまうのだった。
「もう少し食べないと、体力が落ちてしまうわよ。」
「空腹は感じるのですが、喉を通らないのです……。」
申し訳なさそうにするリーリウム。
ヴィオラは、テーブルに並べられた料理を見つめると、メイドに炙ったベーコンが浮かんだ野菜スープとホットミルクだけを残して、すべて下げるように命じた。
メイドたちがワゴンにほとんど手つかずの料理を乗せて部屋を出ていくと、ヴィオラはティーセットで濃い紅茶を淹れた。
そしてホットミルクと合わせ、リーリウムのために即席のミルクティーを作る。
「リーリウム、このスープだけはきちんと飲んで。
あと、これ食べられる?」
ヴィオラが持参したバスケットからフルーツケーキを取り出すと、リーリウムの瞳がキラキラと輝く。
その表情を見ると、ヴィオラはフルーツケーキの小さな一切れを紙に包んで、リーリウムに手渡した。
「あなたはこうやって食べるのでしょう?
はしたないけれど、今はだれも見ていないからいいわ。」
「お姉様、ご存じだったのですか?」
リーリウムが驚いていると、ヴィオラは悪戯っぽく微笑んだ。
手の中にあるフルーツケーキから、屋敷の使用人たちのぬくもりが伝わってくる。
いつも厨房の片隅で食べていたように、そのままガブリとかぶりつき、ヴィオラが淹れてくれた少しぬるいミルクティーも口に含む。
その様子をほほえまし気に見ていたヴィオラが、口を開く。
「リーリウム、今、ユニカ様の日記を持ってきているのだけど、食後に読んでもらえるかしら?
闇の魔法使いについての記述があるのです。
それと、どうしても分からない謎があって……。」
「はい。わたくしで、その謎が解けるかはわかりませんが……。」
リーリウムがヴィオラの言いつけ通りスープも完食すると、少し日光に当たった方が良いというヴィオラの言葉に従って、リーリウムの着替え後、二人で庭園へと移動した。
ただの散歩だからと、メイドを下がらせると、木陰に置かれたベンチに腰掛ける。
ヴィオラは、ユニカ様の日記を取り出し、該当するページをリーリウムに読ませた。
「驚きました。
ユニカ様やマリア様でも太刀打ちできないとは……。
それに“原作者”というのも、気になります。
それでは、まるでこの世界の創造主のようではありませんか?
わたくしたちも、彼女の創造物なのかしら……?」
考え始めると、頭が混乱してくる。
「だけど、リーリウム、ユニカ様の時代からすでに五百年以上は経っているのですよ?
その間の歴史をすべて書き上げるなんてこと、できるのかしら?
それに、一番の謎はこの日記帳ですわ。
以前、読んでも読んでも終わりが見えてこないと言ったのを覚えている?」
「どうかしたのですか?」
「どうしても最後のページが気になって、後ろから開いてみたのです。」
「何が書かれていたのですか?」
「魔法の使い方について、書かれていました。
でも、数日後にもう一度後ろから開くと、最後のページの内容が変わっていて……。」
「え?」
「正確に言うと、前にみた最後のページから、さらに内容が追加されていたのです。」
「どういうことですの?」
「わからない。
今も日記が書き加えられ続けている、ということだとは思うのだけれど……。」
二人は顔を見合わせると、眉間にしわを寄せて、深まる謎に頭を悩ませた。
リーリウムがどれでも食べられるようにと、フルーツやパンケーキなどの軽食からステーキなどの重めの料理まで、多種多様な料理が揃っている。
しかし、もともと小食のリーリウムは、そのほとんどを残してしまうのだった。
「もう少し食べないと、体力が落ちてしまうわよ。」
「空腹は感じるのですが、喉を通らないのです……。」
申し訳なさそうにするリーリウム。
ヴィオラは、テーブルに並べられた料理を見つめると、メイドに炙ったベーコンが浮かんだ野菜スープとホットミルクだけを残して、すべて下げるように命じた。
メイドたちがワゴンにほとんど手つかずの料理を乗せて部屋を出ていくと、ヴィオラはティーセットで濃い紅茶を淹れた。
そしてホットミルクと合わせ、リーリウムのために即席のミルクティーを作る。
「リーリウム、このスープだけはきちんと飲んで。
あと、これ食べられる?」
ヴィオラが持参したバスケットからフルーツケーキを取り出すと、リーリウムの瞳がキラキラと輝く。
その表情を見ると、ヴィオラはフルーツケーキの小さな一切れを紙に包んで、リーリウムに手渡した。
「あなたはこうやって食べるのでしょう?
はしたないけれど、今はだれも見ていないからいいわ。」
「お姉様、ご存じだったのですか?」
リーリウムが驚いていると、ヴィオラは悪戯っぽく微笑んだ。
手の中にあるフルーツケーキから、屋敷の使用人たちのぬくもりが伝わってくる。
いつも厨房の片隅で食べていたように、そのままガブリとかぶりつき、ヴィオラが淹れてくれた少しぬるいミルクティーも口に含む。
その様子をほほえまし気に見ていたヴィオラが、口を開く。
「リーリウム、今、ユニカ様の日記を持ってきているのだけど、食後に読んでもらえるかしら?
闇の魔法使いについての記述があるのです。
それと、どうしても分からない謎があって……。」
「はい。わたくしで、その謎が解けるかはわかりませんが……。」
リーリウムがヴィオラの言いつけ通りスープも完食すると、少し日光に当たった方が良いというヴィオラの言葉に従って、リーリウムの着替え後、二人で庭園へと移動した。
ただの散歩だからと、メイドを下がらせると、木陰に置かれたベンチに腰掛ける。
ヴィオラは、ユニカ様の日記を取り出し、該当するページをリーリウムに読ませた。
「驚きました。
ユニカ様やマリア様でも太刀打ちできないとは……。
それに“原作者”というのも、気になります。
それでは、まるでこの世界の創造主のようではありませんか?
わたくしたちも、彼女の創造物なのかしら……?」
考え始めると、頭が混乱してくる。
「だけど、リーリウム、ユニカ様の時代からすでに五百年以上は経っているのですよ?
その間の歴史をすべて書き上げるなんてこと、できるのかしら?
それに、一番の謎はこの日記帳ですわ。
以前、読んでも読んでも終わりが見えてこないと言ったのを覚えている?」
「どうかしたのですか?」
「どうしても最後のページが気になって、後ろから開いてみたのです。」
「何が書かれていたのですか?」
「魔法の使い方について、書かれていました。
でも、数日後にもう一度後ろから開くと、最後のページの内容が変わっていて……。」
「え?」
「正確に言うと、前にみた最後のページから、さらに内容が追加されていたのです。」
「どういうことですの?」
「わからない。
今も日記が書き加えられ続けている、ということだとは思うのだけれど……。」
二人は顔を見合わせると、眉間にしわを寄せて、深まる謎に頭を悩ませた。
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