悪役令嬢にならないための指南書

ムササビ

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Lesson.5 物語の終わり

123.輝く植物の壁

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話合いの結果、ずっと眠っていてまだ自力で立てないユニカはベッドに残ることになった。

「マリアをお願いね。」

ユニカは自分の子孫たちに声をかけて、弱々しく笑顔を見せた。
ユニカはマリアの存在に一縷の望みをかけていたのだ。
この遠い未来に来たのは自分だけではない。
親友がいれば、何とか気持ちも保てるのではないかと。

ユニカがいるベッドを過ぎ、しばらく歩くと、その先には室内庭園ともいえるこの部屋の壁が現れた。
リーリウムたちの眼前にある壁は、一面に色とりどりの花が咲き乱れていた。
他の場所よりも華やかに、そして煌びやかな光すら放っている。

「これが光の魔力の正体だね。この近くにマリアもいるはずだよ。」

リナが皆に声をかける。

「もしかすると、マリア様もユニカ様のように眠っておられるのかもしれませんわ。」

ヴィオラは、どこか横たわっているような場所がないか探し始めるが、そのような場所は見つからない。

「ユニカ様は手を鎖で繋がれていたから、もしかすると壁に繋がれている可能性もあるよ。」

フレエシアはもう一つの可能性を考え、壁を触り、花々に隠されているかもしれないマリアを探し始めた。
他の面々も花をかき分け、何か手掛かりがないかと必死に探す。

「あれ?」

ルヴァリが声を上げ、手近にあった花を一輪摘み取ってみる。
すると、摘み取られた花は茎から小さな光の粒子が現れ、元の花の形に戻って行く。
どの花も蔦も草も、傷つけられた場所がすぐに治ってしまうのだ。
これでは、いくら植物をかき分けても壁面は現れない。

「この壁全体にマリアの光の魔力が満ちている。
しかし、そこまで強力ではないな。」

そう言うと、リナは壁に手を当て、闇の魔力を流し込んでいく。
相性の悪い光の魔力に包まれた空間に長時間いたことで、元々消耗していたリナの魔力と体力が削られていく。
しかし、しばらくすると植物に宿っていた光の粒子が薄くなり、見えないほどになっていった。

「この状態は長くはもたない。早く手掛かりを見つけて!」

リナが珍しく大声を上げる。
全員で草や花をかき分けていく。
もう皆の手はボロボロになってしまっているが、その痛みを気にする暇はない。
そのおかげもあって、今回は植物が再生することなく、徐々に壁面が露になる箇所が増えていった。

「おい、ここに何かあるぞ!」

壁の右側で剣を使い草花を刈り取っていたルドヴィクが皆を呼んだ。
男性陣が手で蔦や草を鷲掴みにして、力任せに引きはがしていくと、そこに何の変哲もない木製のドアが姿を現した。
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