処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ

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最終話『暁の約束』

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──王国の再生は、灰燼の中から始まった。

ライナス王の死後、貴族会議の決定により、アルフォンス・ファルクナーが新たな王として即位することが決まった。その戴冠式での彼の言葉は、王国の未来を決定づけるものとなった。

「私が目指すのは、権力ではなく誠実。支配ではなく共存です。剣を掲げる者も、鍬を握る者も、平等に明日を語れる国を──私は創っていきます。」

そして、運命に翻弄された者たちも、少しずつそれぞれの道を歩み出していた。

かつて勇者を裏切った魔術師セリーヌ・ミルフォードは、すべての魔導書を封印し、王立学院の教師となった。彼女の元には、志ある若き魔導士たちが集い、セリーヌはその瞳に、かつてのレオンの意志を映す。「私は過ちを犯した。だからこそ、真実を教える資格があると信じたいの。」

レオ・グラディスは、過ちの贖罪として各地を巡礼し、傷ついた人々を癒やす旅に出る。

ソフィア・アルバートは、子供たちに弓を教えながら、時折空を見上げてつぶやく。「レオン、どこかで見てくれてるかしら。あなたに恥じないように、これからは誠実に生きていくわ──」

王都を離れたベルナール・ストークは、辺境の地で小さな診療所を開いた。最初は誰も信用しなかったが、彼の施す治癒は、やがて「奇跡」と呼ばれるようになった。「人は変われる……それを俺自身が証明しなくちゃいけないからさ。」

王国再建の象徴として新生騎士団を任されたシリル・アーデンは、若き騎士たちの希望となった。かつて憧れた“英雄”とは違う、新たな在り方の「騎士道」を貫くため、剣を握る。その胸には、レオンとの記憶が今も燃えている。

新たな王の息子としてではなく、ただ一人の騎士として── ユージン・ファルクナーは毎日剣を振るう。「強くなれたかどうか、いつか……胸を張って言える日が来るといいな。」

今日も訓練場では誰よりも明るいリディア・ハワードの声が響く。「さぁて、今日も楽しく戦おうか!」と笑うその剣士の背中には、誰もが頼れる“姉貴分”の風格があった。

騎士団の参謀となったルーカス・ヴェルナーは、シリルと肩を並べて国の未来を見据えていた。「……正しさって、難しいな。でも俺たちは歩き続ける。あの人が背中で教えてくれたんだ。」

王国最強の剣士はゼフィル・ヴァイスラントは旅に出た。目的はただ一つ、己に勝つ存在になること。「まだまだ俺は弱い。まずは己を知ることからやり直さなきゃな。」

戦場に生きた盾の男アレクシス・バルナードは、今や王都の防衛の要となっていた。無言で人々を守るその姿は、「本当の騎士道」として語り継がれていく。「守るべき者がいる限り、俺の戦いに終わりはない。」

シリルは心に誓う。
「人は、忘れてしまう生き物だ。
でも──俺はあの日を、あの人を、あの想いを、絶対に忘れない。

剣を振るうたびに、思い出す。
誰かの笑顔のために戦った、勇者の背中を。
誰かの悲しみのために怒った、勇者の眼差しを。
そして……誰よりも誰かを守ろうとした、ひとりの人間のことを。

いつか、彼の願った世界にたどり着けるように。
俺は歩き続ける。この剣と、この心を信じて。」

──終──
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感想 2

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みんなの感想(2件)

ともくん
2025.07.03 ともくん

レオン弱すぎるよ
カッコいいこと言うけど、全然相手が怯まないし、怖がりもしない
ヘタレじゃん

解除
はむ
2025.04.15 はむ

最初から惹かれる導入です。
状況の描写が上手いのでなんか自分がその場にいるような臨場感があります。
続きが気になるのでお気に入りにしました。

解除

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