恥ずか死ぬ

千東風子

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そのご

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 はて、何故こうなった?

 クラスメイトのほとんど、男子も女子も真っ赤な顔して机に突っ伏してしまいました。ナターリヤだけはクラスメイトの様子にポカンとし、顔を上げたオレークが赤い顔して私に低い声で言いました。

「ドヤ顔しているお前には悪いが、皆を代表してお前の為に言うぞ。お前に他意はないのは分かっているが、天恵で魔石に魔力を入れる具体的な方法を、二度と人前で説明するな。二度とだ」

『僕以外に教えちゃだめだよ? リェーナ』

 ……そういえば、昔、パヴェ……バーベリ先輩にもそう言われたな。二人だけの秘密みたいでドキドキしたっけ。

「オレーク、何でそんな怖い顔してるの? リェーナの話、面白かったじゃない」

 私が物思いに耽っていると、ナターリヤがオレークの袖をツンと引っ張って、訳が分からないという顔で問いかけました。

 袖ツンからの首コテ。
 ナターリヤは天然でそういうことがデキる子。……とおといっ!

 オレークがナターリヤの肩を掴んで、更に顔を真っ赤にして叫ぶように言いました。

「いつか、俺がちゃんと教えてやる!」

 オレークの言葉にクラスメイトがドッカンと沸きました。

 オレークとナターリヤは、先日オレークのアタックで付き合い始めた初々しいカップルですの。
 オレークはガラっぱちなところがありますが優しく、五男だから婿入り可能なこともあって、土掘りと古代語の石板「命」のナターリヤも満更ではないみたい。

 何で歓声が上がっているのかしら……? 私の天恵ドヤァに対してではないことだけは分かるわ。
 私の天恵について、オレークがナターリヤに教えるというの? ちょっと意味が分かんないんだけど。

 頭から「?」を飛ばしていると、クラスメイトの女子生徒たちが寄って来ました。

「素晴らしい天恵ね」

「でも、オレークの言う通り、もう人前で説明してはだめよ?」

「リェーナ、あなたは未来の旦那様に教えてもらいなさいな」

 何のこっちゃでしたが、皆にそう言われたのならそうした方が良いのでしょう。

 盛り上がるクラスメイトたちは、この日を境に更に団結を見せることになりました。

 解せぬ。

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