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「はいっ。私は今年度の1学年の担当をする事になりましたパク・リールです」
「同じく、今年度の1学年の担当補助をする事になりました。マリコ・カサハラです。見ての通り私は転移者ですが、この国に来てもう8年になります。よろしく。」
教室内が騒つく。
…転移者?
話は聞いた事はありますが、初めてお会いしました。
「さて、まず初めにこの学園内の決まりや生活について説明します。机に置いてある冊子の3ページを開いてー……」
先程の騒ぎが嘘の様に自然な流れで授業が開始される。
初めての授業では、この学園の歴史から生活の仕方、学園内の建物の説明に今後の生活まで事細かに説明がされる。
「……最後に、皆が気になっているであろう1学年のハイセレクトは1学期の総合成績を元に決定します。現時点、誰にでもチャンスはあるので頑張る様に」
鎮まり返っていた教室内が、パク先生の最後の言葉でまたざわつき始める。
「はーい。みんな静かにー。まだ授業は終わってませんよー。次に私からフォーンの説明をさせてもらいまーす。案内役から今朝渡されたと思いますが、皆さん出して下さーい」
転移者だというマリコ先生がフォーンを掲げて言う。
「このフォーンは昨年度から学園内で使用がはじまりました。私が転移する前にいた世界の携帯電話というものを参考にとある商会が開発したものになります。因みに現時点、電波状況の関係で学園内でしか利用はできません。」
…でんぱじょうきょう?
デンパとは?
「使用方法は簡単です。自身の端末にはそれぞれに決められた番号が登録されています。相手がその番号を入力して発信をすれば自分に掛かってきて会話ができるという単純であるけど、とても便利なものになります。」
こんな小さなもので会話ができる?
教室内が今までに無いくらいに騒つく。
その後、マリコ先生によってフォーンの使い方の説明がなされる。
聞いたことのない言葉が所々にでて、難解ではあったけど、フォーンの使い方自体は単純でそんなに難しくは無い。
正直、手紙でしかやりとりするしかないこの世界でこんな画期的な物があるなんて信じられない。
こんな便利なものを作れる商会があるなんて…
きっと名前くらい聞いた事があってもおかしくないと思うけど…何処の商会なんだろう?
学園で使われる位だから国内の商会よね。
ハウル商会?
いや。ハウル商会は自社開発品もあるけど、外商がメインの商会だからここまで開発にも時間が掛かりそうな物は取扱わない。
少なくてもハウル商会にこんなものがあったらお父様が食いつかないわけないし…
「ザッと説明しましたが、利用方法は分かりましたか?
このフォーンは今後は学園内だけではなく、国内全てで利用できる様に事業拡大をして、ゆくゆくはスマホレベルのものを開発。通話だけではなくメールやインターネットも可能にしてビューチューブやシャベッターそしてヤインやネットショッピングを…「マリコ先生ッッ」
白熱して意味のわからない言葉を乱列するマリコ先生をパク先生が青筋を立てて止める。
「あ…ごめんなさい。まぁ…と、言うわけで興味がある方は是非、開発にご協りょ…「マリコ先生…」
「ゔ……フォーンの事で分からないことがあったら私まで聞きに来てください」
マリコ先生が言っている事はよく分からないけど、異世界?って凄い所だと言う事はわかった…気がする。
「同じく、今年度の1学年の担当補助をする事になりました。マリコ・カサハラです。見ての通り私は転移者ですが、この国に来てもう8年になります。よろしく。」
教室内が騒つく。
…転移者?
話は聞いた事はありますが、初めてお会いしました。
「さて、まず初めにこの学園内の決まりや生活について説明します。机に置いてある冊子の3ページを開いてー……」
先程の騒ぎが嘘の様に自然な流れで授業が開始される。
初めての授業では、この学園の歴史から生活の仕方、学園内の建物の説明に今後の生活まで事細かに説明がされる。
「……最後に、皆が気になっているであろう1学年のハイセレクトは1学期の総合成績を元に決定します。現時点、誰にでもチャンスはあるので頑張る様に」
鎮まり返っていた教室内が、パク先生の最後の言葉でまたざわつき始める。
「はーい。みんな静かにー。まだ授業は終わってませんよー。次に私からフォーンの説明をさせてもらいまーす。案内役から今朝渡されたと思いますが、皆さん出して下さーい」
転移者だというマリコ先生がフォーンを掲げて言う。
「このフォーンは昨年度から学園内で使用がはじまりました。私が転移する前にいた世界の携帯電話というものを参考にとある商会が開発したものになります。因みに現時点、電波状況の関係で学園内でしか利用はできません。」
…でんぱじょうきょう?
デンパとは?
「使用方法は簡単です。自身の端末にはそれぞれに決められた番号が登録されています。相手がその番号を入力して発信をすれば自分に掛かってきて会話ができるという単純であるけど、とても便利なものになります。」
こんな小さなもので会話ができる?
教室内が今までに無いくらいに騒つく。
その後、マリコ先生によってフォーンの使い方の説明がなされる。
聞いたことのない言葉が所々にでて、難解ではあったけど、フォーンの使い方自体は単純でそんなに難しくは無い。
正直、手紙でしかやりとりするしかないこの世界でこんな画期的な物があるなんて信じられない。
こんな便利なものを作れる商会があるなんて…
きっと名前くらい聞いた事があってもおかしくないと思うけど…何処の商会なんだろう?
学園で使われる位だから国内の商会よね。
ハウル商会?
いや。ハウル商会は自社開発品もあるけど、外商がメインの商会だからここまで開発にも時間が掛かりそうな物は取扱わない。
少なくてもハウル商会にこんなものがあったらお父様が食いつかないわけないし…
「ザッと説明しましたが、利用方法は分かりましたか?
このフォーンは今後は学園内だけではなく、国内全てで利用できる様に事業拡大をして、ゆくゆくはスマホレベルのものを開発。通話だけではなくメールやインターネットも可能にしてビューチューブやシャベッターそしてヤインやネットショッピングを…「マリコ先生ッッ」
白熱して意味のわからない言葉を乱列するマリコ先生をパク先生が青筋を立てて止める。
「あ…ごめんなさい。まぁ…と、言うわけで興味がある方は是非、開発にご協りょ…「マリコ先生…」
「ゔ……フォーンの事で分からないことがあったら私まで聞きに来てください」
マリコ先生が言っている事はよく分からないけど、異世界?って凄い所だと言う事はわかった…気がする。
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