【完結】はい、かしこまりました。婚約破棄了承いたします。

はゆりか

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突っ込みを入れたくなる状況ではあるけど、情報が衝撃的すぎて頭が回らなくなる。

「まぁ…よくそこまで調べたね。その人物までは想定できていなかった…最重要人物はマサラダ公爵だと踏んでいたからな。まさかハリストン公爵だったとは…道理でなにも出てこないわけだ…」


「僕も最初はマサラ王妃が入った娼館の裏の管理者だったマサラダ公爵が怪しいと思っていた。だけど、マサラ王妃はマサラダ公爵の娘…トルネ嬢を息子のマルクにいた。流石にマサラダ公爵が相手ならそんな事はしないでしょう?」

アロンの言葉にサムル様は目を見開く。

「あの女…マルクに対してそんなことまでしてたのか?ったく…倫理観を疑う…」

「しかも、未だにマサラ王妃とその4人は国王陛下の目をうまく誤魔化しながら繋がりを持ち続けてる。」


サムル様は呆れたように大きなため息をつく。

国王父上は責任感が強く、情が厚く、国を誰よりも思っている。頭が切れて政策力も行動力もある方だけど、本当に人を疑うことを知らない。本当に困るくらいのお人好しな性格だからな…正直、国のトップには向いていない人物だ…ここまであの女に欺かれているとは…」



アロンとサムル様2人でどんどん進んでいく話に私は完全な置いてきぼりをくらう。

「あの…ごめんなさい。全く話が見えないのですが…」

流石に理解を超えてしまい、このままだと完全に話についていけないので私は咄嗟にアロンとサムル様の会話を止める。


「あっごめんね。カロン…そうだよね。そうだな…どこから話せば…」

「カロリーナさんは王家が代々受け継ぐ身体的特徴は何か知ってるよね?」

アロンが悩み始めると、横からサムル様が私に話しかける。

「えぇ…緑色の目…ですか?」

「そう。俺はその中でも絶対に王家の直血にしか現れないといわれている珍しいエメラルドグリーンの瞳。そして、義弟の深緑の瞳。2人とも王家の象徴である緑色の瞳を持っている。

だけど考えて。今、話に出てきたあの女の相手達に共通する瞳の色は?」


マサラダ公爵はの息子で緑目。
キャスティン侯爵もの息子で緑目。
のモーメント侯爵も当たり前に緑目。
ハリストン公爵はで…緑目。


「…みんな…何かしら王家の血筋を引いて緑目だわ」

「そう。みんな緑目なんだ。そして、現国王は絶対的後継のサムル殿下を授かった際に、争いごとを避ける為に側室は持たない宣言をしていた。」

アロンがどこからかその当時のニュースペーパーをヒラリと見せるながら言う。

「要は、争いを避けるために余計な子孫は作らないって宣言したんだよね。結構有名な話。」

そのニュースペーパーをハイルさんがアロンから受け取り私の前まで持ってきてくれる。


「父上は暴君だった先代国王祖父を見てきていたからか元来から争いを好まない人だ…だからどんな些細な事でも争いに繋がる事を極力避ける。それを徹底する人だ。

なのに、母上が亡くなり間もない頃、フラッと出てきたあの女に急に子供ができたと…責任感の強い父上は責任をとる形で女豹と婚姻を結んだ」


サムル様が悔しそうに拳にグッと力を入れる。


「政略結婚とされているが父上は本当に母上を愛していた。相思相愛だったと周りの皆が言っていた。なのに、そんな情に厚い父上が母上が亡くなりすぐに他の女と子を作るなんておかしいだろう?

周りは落ち込んだ父上をあの女が支えたからとか、男の心は出会った女ですぐ変わるものだと肯定的な噂が流れてすぐに国中に受け入れられたが、それもおかしな事だ。全てあの女に手玉に取られた男達バカどもの差金だろう…」


普段、穏やかなサムル様が怒りを露わにする。


今の話を聞けば、さすがの私でも状況が理解できる。
でも…それが本当であればこの国のあり方事態を巻き込む最悪な事態…


ブルリと身体が震える。

知るのが怖い…
でも、知らなくては前に進めない…


私はアロンに視線を送ると、アロンは静かに頷く。


「かなりの確率で第2王子マルクは現国王の子供ではない。」




マルク様が…国王陛下の子供では…ない?

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