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追究編
こんなこと絶対に認めないんだから~~~!!!!
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ガラガラガラッ!!!
「はい!そこからは延長料金頂きまーす」
その声によって私は彼から電気が走った様な勢いで離れた
声の主はというと彩乃だった
「如月ク~ン?今からどこの部位を潰して欲しい?」
指をボキボキと鳴らしながら顔は笑顔であったが思わず逃げてしまいたいほどの絶対零度の目がそこにはあった
「えーと、つい魔が差してしまいまして・・・・・・」
何やら言い訳をする彼は思いっきり目が泳いでいる
今の2人はまるで蛇に睨まれた蛙といった図になっている
「じゃぁ、選ばせてあげます。下と上どちらか選んでください。うん!あたしってやさしいですよねー」
「あ、彩乃さん?なんかキャラ変わってません?」
私は恐怖のあまり2人の会話に入り込めずにいたが如月君が目で私にヘルプを求めてきた
だが、私は彩乃が一度この笑顔&敬語モードになったらもはや止めることができないということを知っていた
『ムリムリ~!だから如月君、ファイトォー!!』
身振り手振りで私は一生懸命伝えた
こちらの意思が伝わったのか彼の顔色がサーと引いて青白くなった
「上ですか、下ですか?それとも両方がよかったですか~!」
綾乃は彼に少しずつ近づき、後数歩で彼女の絶対領域に壁へと追い詰められていた彼が入ろうとしていた
男子には絶対に笑顔は向けない彼女が唯一向ける時は、皮肉にもブチギレタ時であった
「きっ如月君今すぐ逃げてー!私が時間稼ぐから!!!」
私が彩乃を止めようとしたら彼がすばやく置いていた私と彼のカバンを右手で持って左手で私の手を掴んで走り出した
「待ちなさい!!」
後ろから彩乃の暗く冷たい熱を持った声が届いた
しかし、私達は気にせずに一直線に昇降口に向かった
昇降口に着くと彼女が来る前に靴を履き替え、急ぎ足で校門をくぐった
「あー怖かった」
「そうだね、私でもああなっちゃうと気迫で負けちゃってどうする事も出来ないんだよね」
さっきまでの保健室とは違った明るい空気で2人家路を笑いながら歩いた
笑いやむと、如月君は突然真面目な顔で話を切り出した
「ユリちゃん。今週の日曜って空いてる?」
「空いてるけどなんで?」
「実は、彼女と出会った場所に改めて行ってみようと思っているんだ。だからユリちゃんもどうかなと思って・・・」
「まぁいいけど。昨日手伝うって言ったし」
だが、その時突然後ろから声がした
「それあたしも行くからね」
2人そろって後ろを振り返るとそこには笑顔の彩乃がいた
「彩乃ちゃん!!?」
「彩ちゃん!」
彼と私は同じタイミングで名前を呼んだ
「あ・た・しも行くからね?」
有無を言わせぬ笑顔で迫られ、私達は無言で頷くしかできなかった
その後さっきまでの会話を思い出し、疑問が浮かんだ
「でも彩ちゃん、何しに行くか分かってないでしょ?」
「分かんないけど、ユリをこんなやつと一緒にしかも2人きりになんかさせられないわっ!」
「大丈夫だよ。この僕自らユリちゃんをエスコートするから何も心配いらないよ」
「それが不安だって言ってんの!!」
あーだこうだ言っているうちに早くも家に到着した
ここで問題が生じた
『如月君がいるということは家を知られてしまう!けどこのままだったら彩ちゃんが気づいちゃう!』
どうしようとオドオドしているうちに家が目前に迫って来た
ここまでくると私の心はすでに居直り強盗のようになった
なので、家の前を通り過ぎようとした私を見た彩乃が当然の疑問を口にした
「あれ?ユリ、あんたの家はここでしょ?どこに行くのよ」
「えーとそれはそのー」
言い淀んでいると横からこれ見よがしに輝いた目と弾んだ声が聞こえた
「えっ!ここってユリちゃんの家だったの!!じゃあお隣さん同士じゃないか!!!」
「うっうん、そうだね・・・」
それを聞いた彩乃は目をカッと見開いて彼に詰め寄った
「ちょっと、それどういうことよ!お隣って・・・ままさか!?」
そう言って私の隣の家の表札を見て彼女は愕然とした顔をした
「そそんなことって・・・・・」
「それならそうと言ってくれればいいのに~」
正反対の反応に私は収拾が付かなくなりあいさつもそこそこに一目散に家に逃げ込んだ
すると、扉の外から叫び声が聞こえてきた
「こんなこと絶対に認めないんだから~~~!!!!」
その遠吠えのような声は段々遠ざかって行った
部屋に上がってベランダに出て夕焼けをみるとやっと一息つけた
「今日も色々あったなー。はぁ疲れた」
すると、思わぬ方向から声がした
「僕は十分楽しかったよ、刺激的で」
驚いて声のした方を見ると同様にベランダに出た彼がニヤニヤとしながら柵に肘を付けてその手に顎を乗せていた
「なっ、勝手に人の独り言に答えないでよ」
「いやーそれにしてもホントだったんだね。君がお隣さんって言うのは」
「あなたに言う必要はないでしょ」
「そんなこと言って、でもこれからは朝から君の顔が見れると思うと胸が高鳴るよ~」
「変態!ナルシ!」
私はそう叫び自分の部屋に戻り、カーテンを思い切り引っ張って視界から彼を消し、制服のままベッドに飛び込んだ
それから改めて今日一日のことを振り返ってみると本当に色々なことがあった
そして、ふと保健室のことに思いを馳せた
まるで時が止まったかのような瞬間、もしあそこで彩ちゃんが入ってくれなかったらあの後一体私と彼はどうなっていたのだろう
しかしそんな疑問も母の私を呼ぶ声によってすぐに心の隅に追いやられた――――
_____________________________________
ここまでありがとうございました!!
綾ちゃんは神出鬼没で怖いですね~
そして如月君は違う意味で怖いですよね
でも作者はそれでも2人のことが好きです!
皆さんもどうかこの癖のある人達を温かい目で見守ってくださるとありがたいです!!
「はい!そこからは延長料金頂きまーす」
その声によって私は彼から電気が走った様な勢いで離れた
声の主はというと彩乃だった
「如月ク~ン?今からどこの部位を潰して欲しい?」
指をボキボキと鳴らしながら顔は笑顔であったが思わず逃げてしまいたいほどの絶対零度の目がそこにはあった
「えーと、つい魔が差してしまいまして・・・・・・」
何やら言い訳をする彼は思いっきり目が泳いでいる
今の2人はまるで蛇に睨まれた蛙といった図になっている
「じゃぁ、選ばせてあげます。下と上どちらか選んでください。うん!あたしってやさしいですよねー」
「あ、彩乃さん?なんかキャラ変わってません?」
私は恐怖のあまり2人の会話に入り込めずにいたが如月君が目で私にヘルプを求めてきた
だが、私は彩乃が一度この笑顔&敬語モードになったらもはや止めることができないということを知っていた
『ムリムリ~!だから如月君、ファイトォー!!』
身振り手振りで私は一生懸命伝えた
こちらの意思が伝わったのか彼の顔色がサーと引いて青白くなった
「上ですか、下ですか?それとも両方がよかったですか~!」
綾乃は彼に少しずつ近づき、後数歩で彼女の絶対領域に壁へと追い詰められていた彼が入ろうとしていた
男子には絶対に笑顔は向けない彼女が唯一向ける時は、皮肉にもブチギレタ時であった
「きっ如月君今すぐ逃げてー!私が時間稼ぐから!!!」
私が彩乃を止めようとしたら彼がすばやく置いていた私と彼のカバンを右手で持って左手で私の手を掴んで走り出した
「待ちなさい!!」
後ろから彩乃の暗く冷たい熱を持った声が届いた
しかし、私達は気にせずに一直線に昇降口に向かった
昇降口に着くと彼女が来る前に靴を履き替え、急ぎ足で校門をくぐった
「あー怖かった」
「そうだね、私でもああなっちゃうと気迫で負けちゃってどうする事も出来ないんだよね」
さっきまでの保健室とは違った明るい空気で2人家路を笑いながら歩いた
笑いやむと、如月君は突然真面目な顔で話を切り出した
「ユリちゃん。今週の日曜って空いてる?」
「空いてるけどなんで?」
「実は、彼女と出会った場所に改めて行ってみようと思っているんだ。だからユリちゃんもどうかなと思って・・・」
「まぁいいけど。昨日手伝うって言ったし」
だが、その時突然後ろから声がした
「それあたしも行くからね」
2人そろって後ろを振り返るとそこには笑顔の彩乃がいた
「彩乃ちゃん!!?」
「彩ちゃん!」
彼と私は同じタイミングで名前を呼んだ
「あ・た・しも行くからね?」
有無を言わせぬ笑顔で迫られ、私達は無言で頷くしかできなかった
その後さっきまでの会話を思い出し、疑問が浮かんだ
「でも彩ちゃん、何しに行くか分かってないでしょ?」
「分かんないけど、ユリをこんなやつと一緒にしかも2人きりになんかさせられないわっ!」
「大丈夫だよ。この僕自らユリちゃんをエスコートするから何も心配いらないよ」
「それが不安だって言ってんの!!」
あーだこうだ言っているうちに早くも家に到着した
ここで問題が生じた
『如月君がいるということは家を知られてしまう!けどこのままだったら彩ちゃんが気づいちゃう!』
どうしようとオドオドしているうちに家が目前に迫って来た
ここまでくると私の心はすでに居直り強盗のようになった
なので、家の前を通り過ぎようとした私を見た彩乃が当然の疑問を口にした
「あれ?ユリ、あんたの家はここでしょ?どこに行くのよ」
「えーとそれはそのー」
言い淀んでいると横からこれ見よがしに輝いた目と弾んだ声が聞こえた
「えっ!ここってユリちゃんの家だったの!!じゃあお隣さん同士じゃないか!!!」
「うっうん、そうだね・・・」
それを聞いた彩乃は目をカッと見開いて彼に詰め寄った
「ちょっと、それどういうことよ!お隣って・・・ままさか!?」
そう言って私の隣の家の表札を見て彼女は愕然とした顔をした
「そそんなことって・・・・・」
「それならそうと言ってくれればいいのに~」
正反対の反応に私は収拾が付かなくなりあいさつもそこそこに一目散に家に逃げ込んだ
すると、扉の外から叫び声が聞こえてきた
「こんなこと絶対に認めないんだから~~~!!!!」
その遠吠えのような声は段々遠ざかって行った
部屋に上がってベランダに出て夕焼けをみるとやっと一息つけた
「今日も色々あったなー。はぁ疲れた」
すると、思わぬ方向から声がした
「僕は十分楽しかったよ、刺激的で」
驚いて声のした方を見ると同様にベランダに出た彼がニヤニヤとしながら柵に肘を付けてその手に顎を乗せていた
「なっ、勝手に人の独り言に答えないでよ」
「いやーそれにしてもホントだったんだね。君がお隣さんって言うのは」
「あなたに言う必要はないでしょ」
「そんなこと言って、でもこれからは朝から君の顔が見れると思うと胸が高鳴るよ~」
「変態!ナルシ!」
私はそう叫び自分の部屋に戻り、カーテンを思い切り引っ張って視界から彼を消し、制服のままベッドに飛び込んだ
それから改めて今日一日のことを振り返ってみると本当に色々なことがあった
そして、ふと保健室のことに思いを馳せた
まるで時が止まったかのような瞬間、もしあそこで彩ちゃんが入ってくれなかったらあの後一体私と彼はどうなっていたのだろう
しかしそんな疑問も母の私を呼ぶ声によってすぐに心の隅に追いやられた――――
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ここまでありがとうございました!!
綾ちゃんは神出鬼没で怖いですね~
そして如月君は違う意味で怖いですよね
でも作者はそれでも2人のことが好きです!
皆さんもどうかこの癖のある人達を温かい目で見守ってくださるとありがたいです!!
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