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追究編
謎の人物
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『体が重い・・・指一本も動かせないわ・・・・・・・そういえば私今どうなってるの・・・・・?』
どこかに横たわっている感覚はあるが、自分が今どのような状況にあるのかを知るため、重いまぶたを無理やりこじ開ける
しかし、そこは見たこともない場所だった
どこを見ても暗い闇の中にいるようだ
『ここは・・・どこ・・・?』
そう思うと驚くことにどこからか返事があった
「やあ、お目覚めかな?お姫様!」
『―っ!?誰?』
その声はとても冷たく、背筋が凍るようなもので、どこかで聞いたことがあるのにどこで聞いたのか全く思い出せない
声を出そうにも息が漏れるのみで音らしきものは出ない
その為、相手が誰か見ようと体を一生懸命動かしたが、動いたのは首が横に少し傾いただけであった
「ふふふっ・・・無理に体を動かさない方がいい・・・」
謎の人物がさも楽しいという風に静かに笑った
『なんで動かないの!?』
「それはここがワタシの領域であり、ワタシがお前を支配しているからだ」
色々驚くことをいきなり言われ、私は混乱した
『えっ、なんで私の思ってる事がわかるの?それに私を支配ってどういうこと?そもそもあんた誰!?』
「疑問は最もだが・・・とりあえず、一個ずつ答えよう・・・」
落ち着いてるが、凍えるようなその声は私の慌てようを嘲笑うかのように言葉を紡いだ
「まず、お前の思っているのがわかるというのはさっきも言ったようにワタシがお前を支配しているからだ。証拠にほら、こんなことも出来る」
そう言って、私の右腕が私の意思に関係なく動き、私の頬をつねった
『イタタタタッ、何するのよ!』
「ふふふっ、証明するためとは言え思わずいたずらをしてしまった。だが、これでわかっただろう?ワタシがお前の全てを支配していると・・・」
『一体あんた何が目的なの・・・!姿を見せなさいよ!』
このような状況に混乱と怒りにより思わず相手に怒鳴りつけてしまった
「ああ、そうだった・・・ワタシの正体を知りたいということだが、本当に知りたいのか?お前の今の幸せな生活を壊すことになっても?」
『・・・それは一体どういう意味・・・?』
その不気味な問いかけに私はすぐには答えられず、少しの間沈黙したが勇気を出して相手に問いかけた
「どういう意味もなにもお前の今を全てを捨てる覚悟があるならばワタシはお前の前に姿を見せよう・・・」
いきなりの話に私は何も言えなかったが、それではこの現状をどうにかできるとは思えなかった為なんとか会話を続けた
『・・・・・・・もし・・もし私がその覚悟とやらが無いと言ったら?』
「その時はずっとお前はこのままワタシに支配され、永遠にワタシと二人きり・・・そう永遠にな・・・ふふふふふふ」
それは絶望的な台詞だった
相手は楽しくて仕方がないというように不気味に狂気的な笑い声をあげている
『そんなの・・・・そんなの・・・!認められるわけないじゃない!!今を捨てろですって!冗談じゃない!誰があんたの言いなりになるもんですか!支配されてる?それこそ今すぐ絶ちきってやるわっ!!!』
その時の私は恐怖も不安も何もかもを投げ捨てて、姿の見えない相手にぶちギレた
「そうかい、それは残念だ・・・・だが、それも一興・・・ここから逃れられるものなら醜く惨めになりながらも足掻くがいいさ・・ふふふふ」
その言葉を最後に相手は沈黙した
私は体に力を入れて起き上がろうと必死に歯を食い縛ると指が少し動いた
『よしっ!動いた!』
そして、根気強く動かせるところから徐々に力を込めていくと段々と体が自由になってきた
『うぉぉぉぉっ~!!』
最後の力を振り絞ると、遂に立ち上がることが出来た
『はぁ、はぁ、やった!どうよ、見たか!あんたの支配なんか簡単に抜け出してやったわ!』
相変わらず口からは声が出なかったが、体は自由になった
すると、沈黙していた相手は拍手をしながらこちらに話しかけた
「おめでとう・・・・では、そのご褒美にお前を元の場所に戻してやろう」
それは、私にとっては吉報だったが相変わらず相手の正体は明かされなかった
『その前にあんた結局何なのよ!』
「ふふふ、それはいずれ分かるお前が自分を信じていればな・・・・」
意味不明なことを言われて私は自由な体を動かして周りを見回すが先程と変化はなく、闇の中に私だけがいるのみであった
「それではお帰りの時間だお姫様・・・目の前の鏡に手をつけて、何があろうとも必ず目を閉じていろ」
そして、いきなり顕れた体がすっぽりとおさまるような大きさの鏡が目の前にあった
それに驚きつつも、相手を本当に信じていいのかわからず次の行動に移せないでいた
「怖いのか?大丈夫だ、ワタシは約束は違えん
それともここにずっといたいのか?ワタシはそれでも一向に構わんが」
相手のその言葉は行動を起こさせるのには十分だった
『誰がこんなところにいつまでもいるもんですか!これでいいんでしょ!』
そう苛立ち紛れに荒々しく鏡に手をつけ、目を閉じた
すると、閉じている目からもわかるようにまばゆい光が感じられた
やっとこの訳のわからない状況から抜け出せると思ったところに最後に声が聞こえた
「どんな時でも己を信じ、前に進む勇気を持っていれば必ずやこの先の苦難にも打ち勝てよう・・・ワタシはユリ、お前を信じているぞ・・・」
それは今までの凍りつくような声ではなく、慈しむような暖かい声だった
『えっ・・・?』
思わず目を開けると、まぶしくて目を少ししか開けられなかった
それでも私の目の前に誰かいるのかが視認できた
しかし、その姿に私は驚愕してしまった
『あんたは一体・・・・・・』
「目を開けたら駄目だと言ったじゃないか・・・全く仕方のない子だな・・・・さて、ここでの記憶はその時が来るまで封じておく・・・・・・さあ、お前を待つ人のところに戻れ────」
目の前の人物が私の頭に手をあてると私はなぜだかまぶたがとても重くなり、開けていられなくなった
そして、優しく撫でられたのを最後に感じると
私の意識は徐々に沈んでいく
「また会おう・・・その時まで──き──が───し─────か───────る」
何か言われているが最後は何と言っているの聞き取れなかった
『なんて・・・言ってるの・・・・聞こえない・・・・・・・・・・聞こえないって私・・・・・誰と話してたっけ・・・・・・・・まあ、いいか』
私の意思とは関係なく意識はさらに沈んでゆく────────
___________________________________________________
読んで頂きありがとうございます!
謎の人物の正体はいずれまた出てきます!
それまでのお楽しみに!
今回も更新が遅れてしまい申し訳ありません!
いつもこんな亀更新ですが、また次回お会いしましょう(^o^)/~~
どこかに横たわっている感覚はあるが、自分が今どのような状況にあるのかを知るため、重いまぶたを無理やりこじ開ける
しかし、そこは見たこともない場所だった
どこを見ても暗い闇の中にいるようだ
『ここは・・・どこ・・・?』
そう思うと驚くことにどこからか返事があった
「やあ、お目覚めかな?お姫様!」
『―っ!?誰?』
その声はとても冷たく、背筋が凍るようなもので、どこかで聞いたことがあるのにどこで聞いたのか全く思い出せない
声を出そうにも息が漏れるのみで音らしきものは出ない
その為、相手が誰か見ようと体を一生懸命動かしたが、動いたのは首が横に少し傾いただけであった
「ふふふっ・・・無理に体を動かさない方がいい・・・」
謎の人物がさも楽しいという風に静かに笑った
『なんで動かないの!?』
「それはここがワタシの領域であり、ワタシがお前を支配しているからだ」
色々驚くことをいきなり言われ、私は混乱した
『えっ、なんで私の思ってる事がわかるの?それに私を支配ってどういうこと?そもそもあんた誰!?』
「疑問は最もだが・・・とりあえず、一個ずつ答えよう・・・」
落ち着いてるが、凍えるようなその声は私の慌てようを嘲笑うかのように言葉を紡いだ
「まず、お前の思っているのがわかるというのはさっきも言ったようにワタシがお前を支配しているからだ。証拠にほら、こんなことも出来る」
そう言って、私の右腕が私の意思に関係なく動き、私の頬をつねった
『イタタタタッ、何するのよ!』
「ふふふっ、証明するためとは言え思わずいたずらをしてしまった。だが、これでわかっただろう?ワタシがお前の全てを支配していると・・・」
『一体あんた何が目的なの・・・!姿を見せなさいよ!』
このような状況に混乱と怒りにより思わず相手に怒鳴りつけてしまった
「ああ、そうだった・・・ワタシの正体を知りたいということだが、本当に知りたいのか?お前の今の幸せな生活を壊すことになっても?」
『・・・それは一体どういう意味・・・?』
その不気味な問いかけに私はすぐには答えられず、少しの間沈黙したが勇気を出して相手に問いかけた
「どういう意味もなにもお前の今を全てを捨てる覚悟があるならばワタシはお前の前に姿を見せよう・・・」
いきなりの話に私は何も言えなかったが、それではこの現状をどうにかできるとは思えなかった為なんとか会話を続けた
『・・・・・・・もし・・もし私がその覚悟とやらが無いと言ったら?』
「その時はずっとお前はこのままワタシに支配され、永遠にワタシと二人きり・・・そう永遠にな・・・ふふふふふふ」
それは絶望的な台詞だった
相手は楽しくて仕方がないというように不気味に狂気的な笑い声をあげている
『そんなの・・・・そんなの・・・!認められるわけないじゃない!!今を捨てろですって!冗談じゃない!誰があんたの言いなりになるもんですか!支配されてる?それこそ今すぐ絶ちきってやるわっ!!!』
その時の私は恐怖も不安も何もかもを投げ捨てて、姿の見えない相手にぶちギレた
「そうかい、それは残念だ・・・・だが、それも一興・・・ここから逃れられるものなら醜く惨めになりながらも足掻くがいいさ・・ふふふふ」
その言葉を最後に相手は沈黙した
私は体に力を入れて起き上がろうと必死に歯を食い縛ると指が少し動いた
『よしっ!動いた!』
そして、根気強く動かせるところから徐々に力を込めていくと段々と体が自由になってきた
『うぉぉぉぉっ~!!』
最後の力を振り絞ると、遂に立ち上がることが出来た
『はぁ、はぁ、やった!どうよ、見たか!あんたの支配なんか簡単に抜け出してやったわ!』
相変わらず口からは声が出なかったが、体は自由になった
すると、沈黙していた相手は拍手をしながらこちらに話しかけた
「おめでとう・・・・では、そのご褒美にお前を元の場所に戻してやろう」
それは、私にとっては吉報だったが相変わらず相手の正体は明かされなかった
『その前にあんた結局何なのよ!』
「ふふふ、それはいずれ分かるお前が自分を信じていればな・・・・」
意味不明なことを言われて私は自由な体を動かして周りを見回すが先程と変化はなく、闇の中に私だけがいるのみであった
「それではお帰りの時間だお姫様・・・目の前の鏡に手をつけて、何があろうとも必ず目を閉じていろ」
そして、いきなり顕れた体がすっぽりとおさまるような大きさの鏡が目の前にあった
それに驚きつつも、相手を本当に信じていいのかわからず次の行動に移せないでいた
「怖いのか?大丈夫だ、ワタシは約束は違えん
それともここにずっといたいのか?ワタシはそれでも一向に構わんが」
相手のその言葉は行動を起こさせるのには十分だった
『誰がこんなところにいつまでもいるもんですか!これでいいんでしょ!』
そう苛立ち紛れに荒々しく鏡に手をつけ、目を閉じた
すると、閉じている目からもわかるようにまばゆい光が感じられた
やっとこの訳のわからない状況から抜け出せると思ったところに最後に声が聞こえた
「どんな時でも己を信じ、前に進む勇気を持っていれば必ずやこの先の苦難にも打ち勝てよう・・・ワタシはユリ、お前を信じているぞ・・・」
それは今までの凍りつくような声ではなく、慈しむような暖かい声だった
『えっ・・・?』
思わず目を開けると、まぶしくて目を少ししか開けられなかった
それでも私の目の前に誰かいるのかが視認できた
しかし、その姿に私は驚愕してしまった
『あんたは一体・・・・・・』
「目を開けたら駄目だと言ったじゃないか・・・全く仕方のない子だな・・・・さて、ここでの記憶はその時が来るまで封じておく・・・・・・さあ、お前を待つ人のところに戻れ────」
目の前の人物が私の頭に手をあてると私はなぜだかまぶたがとても重くなり、開けていられなくなった
そして、優しく撫でられたのを最後に感じると
私の意識は徐々に沈んでいく
「また会おう・・・その時まで──き──が───し─────か───────る」
何か言われているが最後は何と言っているの聞き取れなかった
『なんて・・・言ってるの・・・・聞こえない・・・・・・・・・・聞こえないって私・・・・・誰と話してたっけ・・・・・・・・まあ、いいか』
私の意思とは関係なく意識はさらに沈んでゆく────────
___________________________________________________
読んで頂きありがとうございます!
謎の人物の正体はいずれまた出てきます!
それまでのお楽しみに!
今回も更新が遅れてしまい申し訳ありません!
いつもこんな亀更新ですが、また次回お会いしましょう(^o^)/~~
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