13 / 23
幼少期
オレ、まだぴちぴちの3さいじなんですけどっ!
しおりを挟む
オレは目の前のオーガをどうしたらいいのか、迷っていた
とにかく今はこれ以上森から出さないようにし、尚且つ倒せればベストということだ
「なんて、むりげーだよっ!」
あっ、ヤバイ、目から汗が出てきた・・・・
『こっ、これは涙なんて軟弱なものじゃないんだからねっ!』
オレは、許容範囲を越える状況になると、妙なテンションになるらしい
こんなことは一生知りたくはなかった
そんな風に現実から逃避していると、敵であるオーガが動き出した
手に持っている棒を大上段からオレに向かって降り下ろそうとしていた
その力とスピードはさっき倒したキングボアに勝るとも劣らないほどだ
なんとか、紙一重で避けたが少しでも遅れれば、すぐさま肉の塊となってしまうだろう
「オレ、まだぴちぴちの3さいじなんですけどっ!てかげんぷりーずっ!!!」
情けないと言うことなかれ
これは魂の叫びである
断じて前世の年齢を足してはいけない
もし、足すような奴がいれば、オレはオーガよりも先にそいつを殺る
「かいるはやくきてくれ~!!」
オレはさっきわかれたばかりの側付きが恋しくなった
心の中では漫才をしているようだが、現実では魔法を駆使して跳んだり、避けたり、走ったりしてとにかく逃げまくった
ここで無駄な魔力の消費は死に直結する
オーガはそんなオレがうっとうしく感じたのだろう
遂に物理攻撃以外の方法を講じてきた
そうそれは、魔法である
もちろん、人間がやるような系統的なものではなく、魔力を直接敵に打ち出すといった拙いものである
しかし、オーガの魔力は通常の人の10倍はある
これが最凶の名の所以である
さすがにこれは避けることは敵わない
咄嗟に風の結界をかけた
しかし、それはすぐにヒビが入った
「まずっ!」
完全に魔法の結界が壊れる前に横に全力で跳んだ
オレがさっきまでいた場所は地面が抉れて無惨なことになっていた
ますます、絶体絶命のピンチに追いやられた
そして、オーガはすぐに次の攻撃をしてきた
今度は2つの弾丸が飛んできた
オレは避けられないと感じ、風の結界を4重に重ねがけした
結界に着弾すると、1つ目と2つ目の結界はすぐに破壊され、3つ目もヒビが入り、直ぐにでも壊れてしまいそうだ
「たのむ、もってくれっ・・・・!」
そんなオレの願いも虚しく、3つ目の結界も壊れ、あとは最後の1枚だけが残った
それも段々と衝撃に耐えられずにたわんで、弾けそうだった
その時のオレは今日一日での魔力消費が最大となり、直ぐに底をついた
徐々に体から力が抜けていき、意識を保つのが精一杯になってきた
「くそっ、こんなところでまたしんでたまるかっ!!」
片膝を付きながらオレは必死に結界の維持に集中した
だが、現実は残酷で結界にヒビが入り、パリンと崩れてしまった
目の前に迫る魔力弾を眺めながらオレは短い人生を走馬灯のように振り替える
『あぁ、セカンドライフもここまでか・・・・夢のスローライフがしたかったな・・・・・・』
死の覚悟をしたオレは最期にそんなことを思うのだった
─────────────────────────────────────────────
ありがとうございました!
主人公ピンチ!
主人公がオーガ倒せるって?
それは不可能!
なぜって?
彼が3歳児だからっ!
前に主人公にオーガを倒して欲しいと言いましたが無理でした~
とにかく今はこれ以上森から出さないようにし、尚且つ倒せればベストということだ
「なんて、むりげーだよっ!」
あっ、ヤバイ、目から汗が出てきた・・・・
『こっ、これは涙なんて軟弱なものじゃないんだからねっ!』
オレは、許容範囲を越える状況になると、妙なテンションになるらしい
こんなことは一生知りたくはなかった
そんな風に現実から逃避していると、敵であるオーガが動き出した
手に持っている棒を大上段からオレに向かって降り下ろそうとしていた
その力とスピードはさっき倒したキングボアに勝るとも劣らないほどだ
なんとか、紙一重で避けたが少しでも遅れれば、すぐさま肉の塊となってしまうだろう
「オレ、まだぴちぴちの3さいじなんですけどっ!てかげんぷりーずっ!!!」
情けないと言うことなかれ
これは魂の叫びである
断じて前世の年齢を足してはいけない
もし、足すような奴がいれば、オレはオーガよりも先にそいつを殺る
「かいるはやくきてくれ~!!」
オレはさっきわかれたばかりの側付きが恋しくなった
心の中では漫才をしているようだが、現実では魔法を駆使して跳んだり、避けたり、走ったりしてとにかく逃げまくった
ここで無駄な魔力の消費は死に直結する
オーガはそんなオレがうっとうしく感じたのだろう
遂に物理攻撃以外の方法を講じてきた
そうそれは、魔法である
もちろん、人間がやるような系統的なものではなく、魔力を直接敵に打ち出すといった拙いものである
しかし、オーガの魔力は通常の人の10倍はある
これが最凶の名の所以である
さすがにこれは避けることは敵わない
咄嗟に風の結界をかけた
しかし、それはすぐにヒビが入った
「まずっ!」
完全に魔法の結界が壊れる前に横に全力で跳んだ
オレがさっきまでいた場所は地面が抉れて無惨なことになっていた
ますます、絶体絶命のピンチに追いやられた
そして、オーガはすぐに次の攻撃をしてきた
今度は2つの弾丸が飛んできた
オレは避けられないと感じ、風の結界を4重に重ねがけした
結界に着弾すると、1つ目と2つ目の結界はすぐに破壊され、3つ目もヒビが入り、直ぐにでも壊れてしまいそうだ
「たのむ、もってくれっ・・・・!」
そんなオレの願いも虚しく、3つ目の結界も壊れ、あとは最後の1枚だけが残った
それも段々と衝撃に耐えられずにたわんで、弾けそうだった
その時のオレは今日一日での魔力消費が最大となり、直ぐに底をついた
徐々に体から力が抜けていき、意識を保つのが精一杯になってきた
「くそっ、こんなところでまたしんでたまるかっ!!」
片膝を付きながらオレは必死に結界の維持に集中した
だが、現実は残酷で結界にヒビが入り、パリンと崩れてしまった
目の前に迫る魔力弾を眺めながらオレは短い人生を走馬灯のように振り替える
『あぁ、セカンドライフもここまでか・・・・夢のスローライフがしたかったな・・・・・・』
死の覚悟をしたオレは最期にそんなことを思うのだった
─────────────────────────────────────────────
ありがとうございました!
主人公ピンチ!
主人公がオーガ倒せるって?
それは不可能!
なぜって?
彼が3歳児だからっ!
前に主人公にオーガを倒して欲しいと言いましたが無理でした~
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる