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2章『転生×オメガ=当て馬になる』

06※

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時間を掛けてグズグズに溶かされた秘部は、在昌さんの指を何本も受け入れていた。
快楽しか見出せない行為に、私の頭の中はオメガの本能或いは、心の奥底で願っていたモノを欲していた。

「はぁ、はぁ…在昌さ、もぅ…」
「ん?」

楽しそうに、けれど何処かいじわるめいた表情で私を見つめながら攻め立てる在昌さんは、どこか余裕に見える。

「お願い、もう…」
「…もう?」

彼は言わせたいのだ。私の口で、言葉で在昌さんが欲しいと言霊にして欲しいのだ。
恐らく在昌さんは私が言葉にするまで永遠に指での愛撫を続けるだろう。

欲しい。
欲しい、と身体の奥底が悲鳴を上げる。大きなモノでこの情欲を塞いで欲しいと、奥まで穿って欲しい、とねだるのだ――…

「在昌、さん…私のココ、にっ…イれて、ください…っ…!」
「そんなに、欲しいの」
「欲しいのっ…!在昌さんの、が欲しいの…!」

ああ、淫らだと思う。はしたない、と思う。けれど、誰が止められる?この、本能を越えた欲望に、性に。

腰をくねらせ、大きく足を開き、精一杯のおねだり。雌になってしまった。女ではなく、雌に。

「ああ…。真緒ちゃんのここ、本当に欲しそうだ。ねだる度に愛液が溢れてくるね」
「あぅっ…!在昌さぁん…っ!」

じゅぽ、と音を奏でながら腕まで垂れてくる愛液を見せつけるように舌を這わす在昌さんに、子宮がきゅう、と鳴く。

愛液を舐め取り、ゆっくりとした動作でベルトを外し、性器を取り出す。初めて目の当たりにする男性のモノ。

グロテスクのようで、どこか艶めかしい。

先端からぷくり、と液が溢れている。それを手に取り、性器に擦り付ける。まるで自慰を見ているようだった。

「…初めて、見るの」
「は、はい…」

ついマジマジと見ていた私は、苦笑した在昌さんに指摘される。
在昌さんは私の返事に何も言わず、ベッドボードからゴムを取り出し装着をした。

「本当は…このままシたかったんだけどね。まだ、君の気持ちを聞いていないから」

私にのし掛かりながら在昌さんが言う。まるで、希うような言葉、だった。

「初めての、キスだね。スキン越しだけど」

私の性器と在昌さんの性器がぐちゅり、と音を出しながら何度も触れあう。確かに感じる在昌さんの熱量に、私の秘部は限界だった。

まるで自分から挿入するかのように腰を上げ、在昌さんのモノを追う。
早く、早くと鳴きながら蠢いた。

「ふふ、せっかちさん。でも、さっきまで処女だったのに、ね。そんなにコレをイれて欲しいんだ」
「んっ!んっ!欲しい、欲しいの…。お願い、ください…!」
「ゆっくり、ねっ…!」

ずぶずぶ、と音を立てながら在昌さんのモノを呑み込んでいく。広がっていく膣内はまるでもっと奥へと誘うかのように蠢いた。

「あ、あぁ…!」
「っ…」

お互いに余りの快楽に鳥肌を立てながら、ゆっくりと腰を進めていく。
痛い。けれど、気持ちが良い。嬉しい。痛みが幸福感で上塗りされていく、ような。

待ち焦がれていたそのモノに、私の目尻からは無意識に涙が溢れていた。

「真緒ちゃん、凄く気持ち良い、ね」
「は、ぁんっ…!気持ちぃの…、在昌さんの、気持ちぃ…!」

私の頬に在昌さんの汗が滴る。快楽で眉を寄せながら、ゆっくりと腰を進めている。本当なら一気に貫きたいだろう。
けれど彼は優しかった。自身の欲望を必死に抑え、私の初めてを大切にしてくれている。

好きだ。
大好きだ。どうしようも無い程に、私は在昌さんが大好きだ。

「ああぁ!」

ごつん、と子宮に先端が当たると同時に私のお尻と在昌さんの腰がぶつかった。

一息吐いた在昌さんは私に何度もキスの雨を降らせながら、少しだけ私の身体に体重を預けた。

「暫く、このままね」
「在昌さん…ん、」

ちゅ、ちゅ、と触れるだけの口付け。私の身体を労るかのような優しい口付けに私の心は張り裂けそうだった。

「…痛くないかな」
「大丈夫です…気持ちぃです…」

私に降り注ぐ在昌さんの全てが快楽だった。優しい口付けも、肌も、膣内で交わるモノも。

「君は…本当に、堪らないね」
「…?」

在昌さんの言葉が理解出来ず、私は首を傾げる。だが、言葉を続けない在昌さんに私は深く考えなかった、と言うよりも考えられなかった。

「んん…!あ、あぁ…ンぅ…!」
「っ…動いてないのに感じてるんだ、かーわいいね」

ヒクヒクと震えながら必死に快楽を押し殺そうとするも、快楽は増していくばかりで。きゅうきゅうと在昌さんを求める私に、彼も限界のようだった。

ゆっくりと腰を動かせば、じゅぼ、とイヤらしい音が響く。それが更に私の情欲を煽っていった。

「ん、はぁ…あ、あ、あぁ…!ゃ、んっ!」
「んっ…」

何度も膣内を擦られ、抉られ、奥を犯され。その度に飛沫を飛ばして二人の身体を汚していく。

徐々に早まるスピードに、必死にしがみ付いた。

「はぁっ…あ、ああぁっ…!」
「そろそろ限界、かな…っ」

腰を何度も穿ちながら、私の後頭部を掴み激しい口付けを交わす。舌を絡ませ、唾液を呑み込み、何度も。

ラストスパート、と言うかのように激しく攻め立てる在昌さんがぐぅ、と喉を鳴らしながらぶるりと身震いをした。
同時に達する私のナカでゴム越しに感じる温かな体液。

ああ、その体液をナカに浴びせるかのように穿って欲しかったと思ったのはオメガとしての感情なのか、それとも――…



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