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終章『転生×オメガ=幸せになる』

06※

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幻覚かと思った。けれど、この香りは本物で。
苦しい、欲しい、足りない。自分で慰めても、こんな短い指では満足出来なくて。何度も在昌さんの名を呼んだ。恋しくて、切なくて、愛しくて。

その声が届いたのか、目の前に在昌さんが居た。息を荒げながら私の痴態を見ている。けれど恥ずかしさなんて無くて。それよりも早くこの空洞を埋めて欲しかった。何時ものように穿って、放ってぐちゃぐちゃになるまで犯して欲しかった。

在昌さんの香りに身体を擦り付けながら秘部を広げる。ナカが蠢いているのか、微かにくちゅり、と水音がして。

欲しい、とねだる。その熱い大きなモノで埋め尽くして、欲しい。

在昌さんが近付く度に私の秘部からは期待で愛液が零れる。二人の香りが濃くなる。唇が触れる。絡む。ああ、もう、堪らない。

この匂いが、体温が、存在が、愛しくて堪らない。

「真緒。欲しかったら俺の、出して」
「んぅ…」

言われるがままに、在昌さんのスラックスから大きく膨らんだ性器を取り出す。勢い良く飛び出たソレは既に先端から体液が溢れていて、無意識に指に掬い口に含んだ。

ああ、どうしようもない程に美味しい。唾液と一緒に嚥下する度にまるで媚薬のように身体に広がっていく。
この体液が、この大きなモノがいつも私を天国に連れて行ってくれるんだ、と思うと更に愛液が溢れる。シーツも在昌さんの服も私の愛液でぐちゃぐちゃだ。

どうしてやろうか、という呟きに私は両手を広げた。

「滅茶苦茶に、抱いて…下さい」

頭が空っぽになって在昌さんの事しか考えられないくらいになるまで、ずっと抱いて欲しい。

私の言葉に在昌さんの性器がピクリ、と反応する。嬉しい、と言っているように感じて私が微笑めば、身体がぐぅ、と押し倒される。足を大きく開脚され、在昌さんの性器が私の性器にキスをする。

在昌さんが自身の性器を動かす度にくちゅくちゅというイヤらしい音が響いて、堪らなくなった。

「在昌さぁん…早く、早くほしぃ…奥に、ねぇ…ぁう、」
「奥にどうして欲しいの」

私が早く、と腰を突き出せば在昌さんは腰を引く。

「奥にいっぱいイれて、いっぱい突いて、いっぱい出し、あぁぁ…!!」
「ご要望通り、沢山、あげるね」

グズグズになった秘部に奥までパンパンに膨れ上がった性器が突き刺さる。子宮を突き刺され、私の脳天に火花が散る。
在昌さんはそのまま勢い良く腰を打ち付ければ、子宮に先端が当たる度に私は激しい絶頂を迎えた。それでも止まる事の無い在昌さんの動きに、本能が咆哮を上げた。

「ぁう!はぁ、あぁ!きもちぃ、そこ、いいのっ…!」
「うん、真緒は子宮をぐーって突かれるのが好きだもんね、沢山シてあげる」
「ッ――!!ゃう、はぁっ!ありまささ、ありまさ、さぁん…!」

パンパン、と肉が打つかる音が響く。名前を呼べば、顔を近付け貪るような口付け。ぐちゅぐちゅと互いの唾液を混ぜあい、流れるがままに嚥下する。角度を変え、舌が痺れるまで蠢いて、無我夢中で互いを吸い合って。

口付けだけを切り取っても、それすら性交のようだった。こんなにもイヤらしくて本能的な口付けを私は知らない。

「ふ、ん、ンん…はぁ、んむ、…あ、あぅ…!」
「ン、真緒のナカ気持ち良すぎてこのまま溶けちゃいそう…」

唇が一瞬離れ、在昌さんが呟く。それは私も同じだった。在昌さんの言葉に何度も頷きながら舌を出して口付けをねだる。

私が出した舌に在昌さんの唇が吸い付く。その度に溢れる唾液が顎を伝い在昌さんの枕を濡らす。

「ねぇ、俺の匂いで…服で巣作ってたんだ」
「ぁう…っ、はぁ、あぅん!」

ゴリゴリと奥を擦られる。その度に膣内がきゅうきゅうと鳴き、在昌さんを締め付ければ限界が来たようで、小さく呻きながら最奥に精を飛ばす。

「ひゃんっ…!あ、熱いよぅ…在昌さんのせーし、あったかい…」

子宮があるであろう箇所を上から撫でる。いまだにビクビクと震えながら精を吐き出す感覚に恍惚感を覚えた。
そんな私に在昌さんの性器は質量を保ったまま、精を奥へと押しつけるかのような動きをした。

「きゃう!は、ぁん!ゃあ…!あ、あ、あぁ…!」
「はー…すごい、気持ちぃ…」

二人の体液が在昌さんの性器によってかき混ぜられる。音が先程よりも激しさを増した。

「ナカに出されて嬉しいんだ。また真緒の匂い、濃くなった」
「あぅ…ん…嬉し、…んあ…」

一度出したお陰か、在昌さんの動きが緩慢になる。まるで膣内を味わうようにゆったりと、ねっとりとした動きになって。

「ずーっとこのままで居たいね」

蕩けるような甘い声で囁く在昌さんの吐息が鼓膜を震わす。途切れたような喘ぎ声を上げながら、私は在昌さんにしがみ付く。また先程のように激しくして欲しかった。

自ら腰をくねらせれば、察した在昌さんの腰が気持ち良いポイントを抉るようにして動かす。

「ひあぁっ…!」
「ここも、好きだもんね。Gスポットって言うんだよ。女の子がナカで一番気持ち良いところ」

そのGスポットというところを何度もグリグリと捏ねるように刺激する在昌さんに、私は飛沫を上げながら絶頂を迎える。けれど私の身体は足りなくて、絶頂を迎えたまま自分から在昌さんの先端にスポットを押しつける。

「ん、気に入ったの?自分で押しつけちゃって」
「ぁう、はぁ…ぁ、あぅ…これ、気持ちぃ…すごい、あぅん…!」

クツクツと喉で笑う在昌さんの動きが止まる。けれど私はそれに気付かずひたすら快楽を貪った。
飛沫を飛ばし、ぐいぐいと腰を揺らめかせながら目を瞑って愉悦に呑まれる。

「俺ので一人で気持ち良くなっちゃって可愛いけど…だぁめ」
「ゃあ!やだぁ…抜かないでぇ…っ!」

不服そうな声でずるり、と抜こうとする在昌さんに両足で必死に固定する。そんな私の行動に目を丸くした在昌さんが苦笑しながら、二人でね、と言いながら再度奥まで挿入してくれた。

「は、ぁあ…気持ちぃ…」
「本当、気持ちよさそうに鳴くね。可愛い、本当可愛いなぁ」

背中を丸めた在昌さんが、胸に舌を這わす。緩やかな快楽に胸を突き出せば、大きな掌が両胸を覆った。

「あれ、大きくなった?」
「そ、ですか…?」

言われてみればそうかもしれない。けれど、些細なサイズアップだと思う。ちらりと胸を見ても、在昌さんの大きな掌に覆われていてはみ出ている…何てことは無い。

「小さくてごめんなさい…」
「俺はこれくらいが好きだよ。掌サイズで丁度良いし。感度も良いし、ね」
「ひゃぅ!」

ぱくりと突起を口に含まれそのままくちゅくちゅと舌で転がされる。心地の良い快楽だった。性器はみっちりと埋まったまま、胸を愛撫される行為に目を瞑った。

「顔も下もとろとろだね。真緒は本当にえっちが好きだね」
「んぅ…はぁ…在昌さんだから…在昌さんだから気持ちぃの…」

少し目を開け、へにゃりと笑えば胸から口を離した在昌さんが私の胸に倒れる。可愛い…と呟きながら言う在昌さんの頭を撫でれば、緩やかだった腰がいきなり激しさを増した。

「ゃ…!な…、でぇ…っ!あぅんっ…!」
「あーもー、本当可愛くて爆発しそう」

ガンガンと腰を振りながら更に大きくなった性器で私を攻め立てる。可愛いのは在昌さんだ、と言いたいけれど言葉にならず、ひぃひぃと鳴く事しか出来なかった。



                                  
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