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芽ぐむ日
第二十二話 アロイス・クレスという男2
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崖下で目覚めた時は、一瞬、自分がどこにいるか分からなかった。
しかし、すぐに体に走る痛みで、己の身に何が起きたのかを思い出した。
アロイスは、身を起こし、混乱を抱えながらも辺りを警戒する。
そして、気付いた。
「セーフティ・ゾーン……」
アロイスが落ちた場所には、魔物が嫌う匂いを出す草が辺り一面に生えていた。そこは、ダンジョンが用意したセーフティ・ゾーンではなく、偶発的に出来たセーフティ・ゾーンだった。
このセーフティ・ゾーンが、アロイスの命運を分けたと言っても過言ではないだろう。もしこのセーフティ・ゾーンが無ければ、アロイスはとっくに魔物の腹の中だったに違いない。
アロイスは詰めていた息を吐き出し、己の状態を確認する。
左腕と右足、肋骨に幾らかヒビが入っているようだが、致命的な折れ方はしていないようだった。
そして、改めて自分が落ちて来た崖を見上げる。
「上るのは無理か……」
崖は、あまりにも高かった。
むしろ、そんな高さの崖から落ちて、生きているのが不思議なくらいだ。
溜息をついた時、胸元でガチャリ、と音がした。
いったい何だと思い、それを取り出してみれば、それは粉々に壊れたタリスマンだった。それに、アロイスは息を呑む。
そのタリスマンは、アロイスが最初に所属していた上級冒険者のパーティーが、餞別としてくれたアイテムだった。
その効果は、三度だけ致命的な衝撃の身代わりなってくれるというものだ。
それが割れるだけに飽き足らず、粉々になっているということは、そういうことなのだろう。
アロイスは、それを震える手で握りしめる。
仲間の裏切りに混乱していた頭に、一滴の救いがしみわたる。
これを渡された時、本物かどうかわからないが、お守りだ。ちゃんと肌身離さずつけておけ、と言われた。
大した物ではないと思わせるような言い方で首にかけられたそれは、本当は大した物だった。値段だって、とても高額なものに違いない。
しかし、彼等はアロイスに気を使わせないようにそう言って、そしてアロイスの生を願ってこれをくれたのだ。
アロイスの目に、涙がにじむ。
生を願われていたこと。これは、信頼していた仲間に死を願われたアロイスにとって、生にしがみつく原動力になった。
まず、アロイスは自らの足でダンジョンを脱出するのを諦めた。
折れてはいないとはいえ、ヒビの入った足で下層から脱出するのはもちろん、このセーフゾーンから出るのですら危険だった。
ならば、救援を待つしかないのだが、仲間たちがそれを寄越してくれるとは思えなかった。故に、この下層に来る冒険者を待つしか手が無い。
アロイスは生き残るため、痛む体を叱咤し、周囲の探索を開始した。
結果、小さな洞窟を発見した。中は湿っており、土を掘れば水が少量湧き出た。人が一日に必要とする水分量には足りないが、それでも無いよりましだった。
後は、食料の問題だろう。切り詰めれば半月は持つだろうが、果たしてそれまでに自分は発見してもらえるだろうが?
その日から、アロイスの孤独な戦いが始まった。
携帯食を大切に齧り、携帯していた水が無くなれば、泥水を啜った。
時折、草の匂いを気にしない魔物が来て戦闘になったが、どうにか辛勝した。しかし、その時傷を負い、数日身動きが取れなくなった。
冒険者が崖上に来ていた時もあったが、残念ながらアロイスに気づかず彼等は去って行ってしまった。
そして、とうとう携帯食が無くなれば、セーフティ・ゾーンに生える草を食べ、虫を食べ、固くえぐみの酷い魔物の肉を食べた。
そうして、生にしがみついて一か月ほどの時が経った。
そして遂に、その時がやって来た。
セーフティ・ゾーンに降り立った、二股の尾を持つ大きな白虎。
アロイスはそれを見た時、これまでか、と覚悟を決めた。しかし、白虎はアロイスを攻撃しようとはせず、踵を返して何処かへ行ってしまった。
そして、しばらくすると白虎はその背に二人の人間を乗せて再び姿を現した。あの白虎は、人間と契約している獣だったらしい。
そして、その背に乗る二人こそが、アロイスを助けてくれることになる、ネモとチアンだった。
二人はアロイスの姿を確認すると、大丈夫かと声を掛け、慎重に近づいてきた。
アロイスはその姿を見て、張りつめたものが全て切れたように感じた。
全身から力が抜け、視界が歪む。
彼等に「助けてくれ」と言ったつもりだが、果たして、その言葉はちゃんと届いたかどうかは分からない。しかし、次に目覚めた時、アロイスの体には包帯が巻かれていたことから、手当てをされていることが分かった。
再び意識が落ちそうになるなか、せめて水を飲んでから目を閉じなさい、と白銀の髪の少女に叱咤され、ふと実家の母を思い出した。
それに思わず小さく笑みをこぼすと、唇に水筒の口をあてられ、ゆっくりそれを飲む。
その水は、この世の何よりも美味く感じた。
そして、それを飲み終わると、よく頑張ったと褒められた。
久しぶりに潤う喉に、涙がこぼれた。
自然とこれで助かるのだと安堵し、アロイスはゆっくりと意識を落したのだった。
次に目を覚ましたのは、白虎の背の上だった。
アロイスを助けた二人が誰かと話しているのが聞こえ、ゆっくりと目を開ければ、次の瞬間、新緑色の瞳が目に飛び込んできた。
美しい瞳の持ち主は、アロイスにゆっくりと労わるような声音で話しかけた。
「大丈夫ですか? もうすぐダンジョンを出られますから、今は身を任せて体を休めて下さいね」
そこに、包み込むような柔らかな気遣いを感じた。
その労わり声は、乾いたアロイスの心に深くしみわたる恵みの水ようだった。
礼を言おうとして口を開いたが、はくり、と呼気が漏れるだけで言葉にならず、疲労から襲ってきた眠気に勝てず、アロイスは瞼を閉じた。
あの声を、もう少し聞いていたかったのに……
三度目の覚醒は、治療院のベッドの上だった。
傍にいた看護師に声を掛ければ、彼女はすぐに医師を呼んで来てくれた。
結果、最低でもひと月の入院を指示された。
診察の後、冒険者ギルドからやって来たギルドマスターとも少し話をしたが、やはり長くは起きてはいられなくて、すぐに眠ってしまった。
そして、翌日からは目まぐるしかった。
アロイスを助けてくれた二人が見舞いに来てくれて、そこで初めて自分の運の良さを知った。
助けてくれた白銀の髪の少女は、二つ名持ちの錬金術師だったのだ。彼女の処置が的確だったうえに、良い魔法薬を提供してくれたおかげで、アロイスは後遺症もなく、早期退院が見込めるのだという。
そして、もう一人の黒髪の美貌の男は、カンラ帝国の皇子様だった。なんでも、あの白虎の主が彼で、その白虎こそがアロイスを見つけてくれたというのだから、皇子という身分以前に頭が上がらない。
アロイスは目を閉じ、己を救った人々の顔を思い浮かべる。
上級冒険者のパーティー。
二つ名の錬金術師。
白虎の主である帝国の皇子。
アロイスの命は、幸運と人の善意によって救われたのだ。
目覚めてから数日後、ギルドマスターから自分のことと、裏切り者たちのことについて聞いた。
まず、アロイスの財産は裏切り者たちに分配された後だったが、全て返還されることになった。しかし、彼等を罪に問うことは難しいとのことだった。
だが、裏切り者たちの評判は地に落ちたようだ。少なくとも、もうこの地ではまともな仕事にはありつけないだろう。
ギルドマスターが退室し、ベッドの上でアロイスは考える。
仲間たちが、なぜ自分を裏切ったのか。
ダンジョンの下層で、何度も考えたことだった。
仲間二人は、恐らく金のためだろう。
彼等は金遣いが荒く、最近では随分と分け前にうるさくなっていた。
では、リンジーはどうだろうか? 彼女は、なぜアロイスを殺そうと思ったのだろうか?
考えても、ずっと答えは出ない。
悲しみと憎しみが胸を焼くようだった。
ネモやチアン、そして彼等の後輩たちの見舞いは、アロイスの良い気分転換になった。
アロイスによく話しかけてくるイザベラは、リンジーと似た美貌の持ち主だったが、その中身は無垢な子供のようで愛らしかった。
イヴァンは人と喋るのが苦手なのか、あまり口を開かなかったが、さりげない気配りをする男だった。
そして、新緑色の瞳を持つレナ。彼女の声は、不思議とアロイスの心を穏やかにする。
彼女は言った。人生、転んだ後にどう立ち上がるかだ、と――
自分も手伝うから、頑張りましょう、と差し出された手は、小さくて、暖かかった。
煌めく新緑色の瞳が美しくて、眩しい少女。
溌溂とした笑顔は、ずっと見ていたいもので――
アロイスは、この宿がオススメです、と笑顔でこちらを見上げるレナを見て、淡く微笑んだ。
しかし、すぐに体に走る痛みで、己の身に何が起きたのかを思い出した。
アロイスは、身を起こし、混乱を抱えながらも辺りを警戒する。
そして、気付いた。
「セーフティ・ゾーン……」
アロイスが落ちた場所には、魔物が嫌う匂いを出す草が辺り一面に生えていた。そこは、ダンジョンが用意したセーフティ・ゾーンではなく、偶発的に出来たセーフティ・ゾーンだった。
このセーフティ・ゾーンが、アロイスの命運を分けたと言っても過言ではないだろう。もしこのセーフティ・ゾーンが無ければ、アロイスはとっくに魔物の腹の中だったに違いない。
アロイスは詰めていた息を吐き出し、己の状態を確認する。
左腕と右足、肋骨に幾らかヒビが入っているようだが、致命的な折れ方はしていないようだった。
そして、改めて自分が落ちて来た崖を見上げる。
「上るのは無理か……」
崖は、あまりにも高かった。
むしろ、そんな高さの崖から落ちて、生きているのが不思議なくらいだ。
溜息をついた時、胸元でガチャリ、と音がした。
いったい何だと思い、それを取り出してみれば、それは粉々に壊れたタリスマンだった。それに、アロイスは息を呑む。
そのタリスマンは、アロイスが最初に所属していた上級冒険者のパーティーが、餞別としてくれたアイテムだった。
その効果は、三度だけ致命的な衝撃の身代わりなってくれるというものだ。
それが割れるだけに飽き足らず、粉々になっているということは、そういうことなのだろう。
アロイスは、それを震える手で握りしめる。
仲間の裏切りに混乱していた頭に、一滴の救いがしみわたる。
これを渡された時、本物かどうかわからないが、お守りだ。ちゃんと肌身離さずつけておけ、と言われた。
大した物ではないと思わせるような言い方で首にかけられたそれは、本当は大した物だった。値段だって、とても高額なものに違いない。
しかし、彼等はアロイスに気を使わせないようにそう言って、そしてアロイスの生を願ってこれをくれたのだ。
アロイスの目に、涙がにじむ。
生を願われていたこと。これは、信頼していた仲間に死を願われたアロイスにとって、生にしがみつく原動力になった。
まず、アロイスは自らの足でダンジョンを脱出するのを諦めた。
折れてはいないとはいえ、ヒビの入った足で下層から脱出するのはもちろん、このセーフゾーンから出るのですら危険だった。
ならば、救援を待つしかないのだが、仲間たちがそれを寄越してくれるとは思えなかった。故に、この下層に来る冒険者を待つしか手が無い。
アロイスは生き残るため、痛む体を叱咤し、周囲の探索を開始した。
結果、小さな洞窟を発見した。中は湿っており、土を掘れば水が少量湧き出た。人が一日に必要とする水分量には足りないが、それでも無いよりましだった。
後は、食料の問題だろう。切り詰めれば半月は持つだろうが、果たしてそれまでに自分は発見してもらえるだろうが?
その日から、アロイスの孤独な戦いが始まった。
携帯食を大切に齧り、携帯していた水が無くなれば、泥水を啜った。
時折、草の匂いを気にしない魔物が来て戦闘になったが、どうにか辛勝した。しかし、その時傷を負い、数日身動きが取れなくなった。
冒険者が崖上に来ていた時もあったが、残念ながらアロイスに気づかず彼等は去って行ってしまった。
そして、とうとう携帯食が無くなれば、セーフティ・ゾーンに生える草を食べ、虫を食べ、固くえぐみの酷い魔物の肉を食べた。
そうして、生にしがみついて一か月ほどの時が経った。
そして遂に、その時がやって来た。
セーフティ・ゾーンに降り立った、二股の尾を持つ大きな白虎。
アロイスはそれを見た時、これまでか、と覚悟を決めた。しかし、白虎はアロイスを攻撃しようとはせず、踵を返して何処かへ行ってしまった。
そして、しばらくすると白虎はその背に二人の人間を乗せて再び姿を現した。あの白虎は、人間と契約している獣だったらしい。
そして、その背に乗る二人こそが、アロイスを助けてくれることになる、ネモとチアンだった。
二人はアロイスの姿を確認すると、大丈夫かと声を掛け、慎重に近づいてきた。
アロイスはその姿を見て、張りつめたものが全て切れたように感じた。
全身から力が抜け、視界が歪む。
彼等に「助けてくれ」と言ったつもりだが、果たして、その言葉はちゃんと届いたかどうかは分からない。しかし、次に目覚めた時、アロイスの体には包帯が巻かれていたことから、手当てをされていることが分かった。
再び意識が落ちそうになるなか、せめて水を飲んでから目を閉じなさい、と白銀の髪の少女に叱咤され、ふと実家の母を思い出した。
それに思わず小さく笑みをこぼすと、唇に水筒の口をあてられ、ゆっくりそれを飲む。
その水は、この世の何よりも美味く感じた。
そして、それを飲み終わると、よく頑張ったと褒められた。
久しぶりに潤う喉に、涙がこぼれた。
自然とこれで助かるのだと安堵し、アロイスはゆっくりと意識を落したのだった。
次に目を覚ましたのは、白虎の背の上だった。
アロイスを助けた二人が誰かと話しているのが聞こえ、ゆっくりと目を開ければ、次の瞬間、新緑色の瞳が目に飛び込んできた。
美しい瞳の持ち主は、アロイスにゆっくりと労わるような声音で話しかけた。
「大丈夫ですか? もうすぐダンジョンを出られますから、今は身を任せて体を休めて下さいね」
そこに、包み込むような柔らかな気遣いを感じた。
その労わり声は、乾いたアロイスの心に深くしみわたる恵みの水ようだった。
礼を言おうとして口を開いたが、はくり、と呼気が漏れるだけで言葉にならず、疲労から襲ってきた眠気に勝てず、アロイスは瞼を閉じた。
あの声を、もう少し聞いていたかったのに……
三度目の覚醒は、治療院のベッドの上だった。
傍にいた看護師に声を掛ければ、彼女はすぐに医師を呼んで来てくれた。
結果、最低でもひと月の入院を指示された。
診察の後、冒険者ギルドからやって来たギルドマスターとも少し話をしたが、やはり長くは起きてはいられなくて、すぐに眠ってしまった。
そして、翌日からは目まぐるしかった。
アロイスを助けてくれた二人が見舞いに来てくれて、そこで初めて自分の運の良さを知った。
助けてくれた白銀の髪の少女は、二つ名持ちの錬金術師だったのだ。彼女の処置が的確だったうえに、良い魔法薬を提供してくれたおかげで、アロイスは後遺症もなく、早期退院が見込めるのだという。
そして、もう一人の黒髪の美貌の男は、カンラ帝国の皇子様だった。なんでも、あの白虎の主が彼で、その白虎こそがアロイスを見つけてくれたというのだから、皇子という身分以前に頭が上がらない。
アロイスは目を閉じ、己を救った人々の顔を思い浮かべる。
上級冒険者のパーティー。
二つ名の錬金術師。
白虎の主である帝国の皇子。
アロイスの命は、幸運と人の善意によって救われたのだ。
目覚めてから数日後、ギルドマスターから自分のことと、裏切り者たちのことについて聞いた。
まず、アロイスの財産は裏切り者たちに分配された後だったが、全て返還されることになった。しかし、彼等を罪に問うことは難しいとのことだった。
だが、裏切り者たちの評判は地に落ちたようだ。少なくとも、もうこの地ではまともな仕事にはありつけないだろう。
ギルドマスターが退室し、ベッドの上でアロイスは考える。
仲間たちが、なぜ自分を裏切ったのか。
ダンジョンの下層で、何度も考えたことだった。
仲間二人は、恐らく金のためだろう。
彼等は金遣いが荒く、最近では随分と分け前にうるさくなっていた。
では、リンジーはどうだろうか? 彼女は、なぜアロイスを殺そうと思ったのだろうか?
考えても、ずっと答えは出ない。
悲しみと憎しみが胸を焼くようだった。
ネモやチアン、そして彼等の後輩たちの見舞いは、アロイスの良い気分転換になった。
アロイスによく話しかけてくるイザベラは、リンジーと似た美貌の持ち主だったが、その中身は無垢な子供のようで愛らしかった。
イヴァンは人と喋るのが苦手なのか、あまり口を開かなかったが、さりげない気配りをする男だった。
そして、新緑色の瞳を持つレナ。彼女の声は、不思議とアロイスの心を穏やかにする。
彼女は言った。人生、転んだ後にどう立ち上がるかだ、と――
自分も手伝うから、頑張りましょう、と差し出された手は、小さくて、暖かかった。
煌めく新緑色の瞳が美しくて、眩しい少女。
溌溂とした笑顔は、ずっと見ていたいもので――
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