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前編
6 ※暴力
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腹を蹴り上げられ、ボゴォッと鈍い音がした。
声にならない呻きが喉の奥から飛び出るも、頭に被せられた紙袋でこもった声となる。
痛みに喘ぐ。
抵抗もままならない。
拘束され、芋虫のように身を捩る。
クソ、もう駄目だ。
俺は見ていられなくて、座っていたソファから腰を上げた。
「おいっどこへ行く」
嬉々として蒼井をリンチしていた団長が、俺に怒鳴りつけてきた。
「便所ですよ。」
「ダメだ、ここで見ていろ」
「……ここで漏らしていいんすか?」
そう言うと、団長は行け、とでもいうように顔をふいっと動かした。
俺は動揺が悟られないようにゆっくりと足を進めながら、部屋を出た。
細い廊下を歩いて、汚く狭い便所に入り、鍵をかけた。
「はぁー」
大きくため息をつく。
どうしたら、この現状を止められる?
蒼井を逃したら、俺は間違いなく刑務所行き、良くて執行猶予だ。
しかし、このまま放っておいたら、最後には蒼井は殺される。
俺も暴力行為に加担させられる。
どうやっても逃げ場がない。
団長の狙いは明らかにこれだ。
のらりくらりと活動をかわしてきた俺を、強制的に渦中に引きずり込もうと言うのだ。
気が滅入る。
どうしようもない。
俺が長い時間をかけて部屋に戻ると、暴行はひとまず止んでいた。
床を見ると、ボロ雑巾のような蒼井が倒れていた。
「切ったか?」
「はい、バッチリ撮れてます」
「わかった。撤収するぞ。…水無瀬!」
「……なんすか」
「こいつの後処理をしておけ、それくらいの仕事はできるだろう」
「……わかりました」
他の団員がスタスタと部屋を出る中、俺と蒼井は二人きりで部屋に取り残された。
後処理ーーそれは、優しさなどではない。
ただ床についた血を拭って、縛られている対象の体を防音の倉庫にぶち込むだけだ。
ボロボロにされて血まみれになったαを、冷暖房も効かない、真っ暗な1畳ほどの倉庫に閉じ込めるだけ。
いつもは後処理は下っ端の団員が行っており、幹部がやることはなかった。
俺は、初めて「後処理」を行う。
しかし、床の血を拭くのは後だ。
俺は全ての団員が部屋から去ったのを確認すると、急いで自分のカバンをまさぐって、薬と飲みかけのペットボトルの水を手に取った。
それは、痛み止めの薬だ。
俺はボロボロで気を失う寸前の蒼井の上半身をわずかに起こして、頭に被せられた紙袋を外した。
紙袋の中からは、割れた眼鏡の破片がざらりと落下する。
その破片で切ったのか、頰に刻まれた切り傷からは血が流れていた。
目を傷つけていないことに、少しホッとする。
下手をすれば失明してしまう。
「飲め、少しは痛みが紛れる。」
薄眼を開けて、眉を顰める蒼井。
その口に痛み止めの薬を突っ込んで、ペットボトルの水で流し込む。
横になった姿勢で水を飲んだせいか、けほっと軽く咳き込んだ。
グボッと吐いた水で濡れた蒼井の口元を、俺は震える指で拭った。
「……なんで俺を……気にかけてくれるんだ…君は」
「俺はこういうの向いてねえんだよ。目的のために非情になるとか…。ここの奴らは、暴力を振るうことに麻痺してんだ」
「俺は……先日嫌がる君に付きまとったんだ。恨まれてても……仕方ないと……思っていたんだが」
「そりゃウザかったけど、それが暴力を振るわれていい理由にはならない。……この組織にいる以上、俺も加害者だ。許してほしいなんて思ってない」
あとちょっとでも、殴られたら死んでしまいそうだ。
この腕の中で人が死ぬなんて……考えただけでも、怖い。
いわゆる「過激な行動」に対して、俺はなんとも思っていないとそう信じていた。
自分は興味がないから参加しないだけだと、思っていた。
しかし、違った。
現実味を帯びて、自分が巻き込まれると、嫌でもわかる。
俺は、こんなにも人が傷つくのが怖い。
震える俺を、蒼井は虚ろな、しかしまっすぐな瞳で見上げていた。
「……許してほしいも何も、俺は別に……君たちを恨んでない。……やり方には賛同できないが、目的は同じく『人々が幸せな世界を作りたい』……そうだろう。俺は言葉で…君たちは暴力で……どちらのやり方が合っているかなんて……やってみなければわからない」
心臓が口から飛び出してしまいそうだった。
幸せな世界を作りたい、なんて。
そんな純粋な気持ちで、ここにいる人間なんて、もういない。
それどころか、他の奴らのような「自分の願望を満たす」ことすら、俺は考えていない。
俺がここにいるのは、中途半端で、暇で、つまらなくて、制裁が怖くて、後戻りできずに、ただ流されているだけだ。
そんな、まっすぐな目で、俺を見るな……。
「……そんな高尚なもんじゃねえんだよ」
「……え?」
「ただ暇だから、怠惰だから、俺はここにいる。他の奴らも、刺激が欲しくて、憂さ晴らししたくて、αをストレス発散の道具にしたくて、ここにいるんだ。……俺は、あんたみたいに真っ当に、美しく、満たされた生き方はできない。……空っぽなんだ」
胸の内に隠していた本心を、誰かに喋るのはこれが初めてだった。
「……俺が縛られてなければ、君の頭を……撫でてあげられるんだけどなあ」
「ばっ、何を言って!……俺は運命の番じゃないって、わかったんだろうが」
「『口が上手いばっかりで全然助けてくれないじゃないか』って、何度も罵られたことがある。『言葉』という手段は……こんなにも脆いのかと絶望したこともある。その点君は、その手で確実に俺という存在を助けてくれてる。それだけで……君は満たされてると思うよ。『生き方』じゃなくて『心』がね」
痛む体を抑え付けて、蒼井は笑みを浮かべながら俺に言葉を投げかけた。
俺が、満たされてる?
どう答えようか、考えあぐねて、声を出せないままでいると、扉から団長が入ってきた。
「何をしている、水無瀬。まだ終わっていないのか」
「……死んでないか確認してただけっすよ」
「早くしろ。俺は先に出るから、鍵閉めとけよ」
「……はい」
俺は、床の血を拭い始めた。
声にならない呻きが喉の奥から飛び出るも、頭に被せられた紙袋でこもった声となる。
痛みに喘ぐ。
抵抗もままならない。
拘束され、芋虫のように身を捩る。
クソ、もう駄目だ。
俺は見ていられなくて、座っていたソファから腰を上げた。
「おいっどこへ行く」
嬉々として蒼井をリンチしていた団長が、俺に怒鳴りつけてきた。
「便所ですよ。」
「ダメだ、ここで見ていろ」
「……ここで漏らしていいんすか?」
そう言うと、団長は行け、とでもいうように顔をふいっと動かした。
俺は動揺が悟られないようにゆっくりと足を進めながら、部屋を出た。
細い廊下を歩いて、汚く狭い便所に入り、鍵をかけた。
「はぁー」
大きくため息をつく。
どうしたら、この現状を止められる?
蒼井を逃したら、俺は間違いなく刑務所行き、良くて執行猶予だ。
しかし、このまま放っておいたら、最後には蒼井は殺される。
俺も暴力行為に加担させられる。
どうやっても逃げ場がない。
団長の狙いは明らかにこれだ。
のらりくらりと活動をかわしてきた俺を、強制的に渦中に引きずり込もうと言うのだ。
気が滅入る。
どうしようもない。
俺が長い時間をかけて部屋に戻ると、暴行はひとまず止んでいた。
床を見ると、ボロ雑巾のような蒼井が倒れていた。
「切ったか?」
「はい、バッチリ撮れてます」
「わかった。撤収するぞ。…水無瀬!」
「……なんすか」
「こいつの後処理をしておけ、それくらいの仕事はできるだろう」
「……わかりました」
他の団員がスタスタと部屋を出る中、俺と蒼井は二人きりで部屋に取り残された。
後処理ーーそれは、優しさなどではない。
ただ床についた血を拭って、縛られている対象の体を防音の倉庫にぶち込むだけだ。
ボロボロにされて血まみれになったαを、冷暖房も効かない、真っ暗な1畳ほどの倉庫に閉じ込めるだけ。
いつもは後処理は下っ端の団員が行っており、幹部がやることはなかった。
俺は、初めて「後処理」を行う。
しかし、床の血を拭くのは後だ。
俺は全ての団員が部屋から去ったのを確認すると、急いで自分のカバンをまさぐって、薬と飲みかけのペットボトルの水を手に取った。
それは、痛み止めの薬だ。
俺はボロボロで気を失う寸前の蒼井の上半身をわずかに起こして、頭に被せられた紙袋を外した。
紙袋の中からは、割れた眼鏡の破片がざらりと落下する。
その破片で切ったのか、頰に刻まれた切り傷からは血が流れていた。
目を傷つけていないことに、少しホッとする。
下手をすれば失明してしまう。
「飲め、少しは痛みが紛れる。」
薄眼を開けて、眉を顰める蒼井。
その口に痛み止めの薬を突っ込んで、ペットボトルの水で流し込む。
横になった姿勢で水を飲んだせいか、けほっと軽く咳き込んだ。
グボッと吐いた水で濡れた蒼井の口元を、俺は震える指で拭った。
「……なんで俺を……気にかけてくれるんだ…君は」
「俺はこういうの向いてねえんだよ。目的のために非情になるとか…。ここの奴らは、暴力を振るうことに麻痺してんだ」
「俺は……先日嫌がる君に付きまとったんだ。恨まれてても……仕方ないと……思っていたんだが」
「そりゃウザかったけど、それが暴力を振るわれていい理由にはならない。……この組織にいる以上、俺も加害者だ。許してほしいなんて思ってない」
あとちょっとでも、殴られたら死んでしまいそうだ。
この腕の中で人が死ぬなんて……考えただけでも、怖い。
いわゆる「過激な行動」に対して、俺はなんとも思っていないとそう信じていた。
自分は興味がないから参加しないだけだと、思っていた。
しかし、違った。
現実味を帯びて、自分が巻き込まれると、嫌でもわかる。
俺は、こんなにも人が傷つくのが怖い。
震える俺を、蒼井は虚ろな、しかしまっすぐな瞳で見上げていた。
「……許してほしいも何も、俺は別に……君たちを恨んでない。……やり方には賛同できないが、目的は同じく『人々が幸せな世界を作りたい』……そうだろう。俺は言葉で…君たちは暴力で……どちらのやり方が合っているかなんて……やってみなければわからない」
心臓が口から飛び出してしまいそうだった。
幸せな世界を作りたい、なんて。
そんな純粋な気持ちで、ここにいる人間なんて、もういない。
それどころか、他の奴らのような「自分の願望を満たす」ことすら、俺は考えていない。
俺がここにいるのは、中途半端で、暇で、つまらなくて、制裁が怖くて、後戻りできずに、ただ流されているだけだ。
そんな、まっすぐな目で、俺を見るな……。
「……そんな高尚なもんじゃねえんだよ」
「……え?」
「ただ暇だから、怠惰だから、俺はここにいる。他の奴らも、刺激が欲しくて、憂さ晴らししたくて、αをストレス発散の道具にしたくて、ここにいるんだ。……俺は、あんたみたいに真っ当に、美しく、満たされた生き方はできない。……空っぽなんだ」
胸の内に隠していた本心を、誰かに喋るのはこれが初めてだった。
「……俺が縛られてなければ、君の頭を……撫でてあげられるんだけどなあ」
「ばっ、何を言って!……俺は運命の番じゃないって、わかったんだろうが」
「『口が上手いばっかりで全然助けてくれないじゃないか』って、何度も罵られたことがある。『言葉』という手段は……こんなにも脆いのかと絶望したこともある。その点君は、その手で確実に俺という存在を助けてくれてる。それだけで……君は満たされてると思うよ。『生き方』じゃなくて『心』がね」
痛む体を抑え付けて、蒼井は笑みを浮かべながら俺に言葉を投げかけた。
俺が、満たされてる?
どう答えようか、考えあぐねて、声を出せないままでいると、扉から団長が入ってきた。
「何をしている、水無瀬。まだ終わっていないのか」
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