お望み通り、別れて差し上げます!

珊瑚

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「何よ何よ何よ!じゃあ私からも言わせてもらいますけどねえ、今のあんたなんて何一つ価値なんてないわよ!」

段々とヒートアップしていく二人は、もはや関係修復など不可能だと確信できる程の言い争いになってきていた。

「さっきまで必死になってすがり付いてきたくせに
今更強がっているのか?」
「はんっ、何を勘違いしてるんだが……。あんた本人になんて何の価値もないのよ。私に本気で愛されてるとでも思っていたの?そんなのとうてい有り得ない話ね。」
「は……はぁ!?お前は好きでもない相手にあそこまでのことが出来るのか!?お前は!?一体どんな貞操観念をしているんだ!!?」
「別にちゃんと好きだったわよ、あんたの爵位と資金がね!!」
「なっお前はじゃあ、そのためだけに僕にすり寄って来たのか!?」
「『だけ』ですって?思い上がってんじゃないわよ。あんたの取り得なんで元々それしかないじゃない。あんたから金と地位を取ったら何が残るってわけ?何よ、別にあんただって純粋に私の事が好きだって理由だけで私を選んだ訳じゃないでしょ。うっとおしいから被害者ぶるの今すぐやめてくれないかしら?」
「僕はお前と違って好意が先だったんだ!その上で成り上がりの新興貴族よりも歴史ある家柄の令嬢の方が同じ爵位でも価値があると思ったから……。」
「そんだけ好きだったんなら、その私と婚約出来たんだからむしろ感謝しなさいよね。」

何かが振っ切れたのか、リオルもカミラモ自身の思惑をぼろぼろと暴露していく。リオルの事などもはやどうでも良くなってしまったのか、これ以上なく冷たい態度のカミラと、顔を真っ赤にして今にも暴れ出しそうなりオルはまるで銃写しのように対照的であった。
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