【R18】好きな人が変態だったので、脅したら処女バレ(自爆)して逆転→溺愛されました。

志貴野ハル

文字の大きさ
16 / 19
第4章

しおりを挟む
「ぁ、アキラくん…っ」
「お利口に待ってられるんだよね?」

 小さい子に言い聞かせるようにアキラくんが笑う。可愛くない、意地悪なアキラくんだ。目を逸らして、アキラくんの膝から降りて隣の椅子に座った。

「じゃあ、行ってくるねぇ」

 拗ねた子供みたいな態度をとる私に気づいてないのか気にしてないのか、朗らかな声と共にぎゅうっと抱きしめられる。
 アキラくんに触られたところとお腹の奥が、がうずうずする。イケなかったから余計に切ない。寸止めされたのも辛いけど、アキラくんに触れてない。せっかく膝にまで乗って密着できたのに。
 ぽっかりと空いた空間に、始業のチャイムが響き渡る。アキラくんについて行って一緒に講義を受ければよかった。
 煩悩を振り払うように、授業で渡されたプリントを眺める。
 「先住民に学ぶ、現代における私たちに必要なところはなんだと思いますか」。……知るか。今、それどころじゃない。
 一瞬で諦めて、ポイ、とプリントを放り投げる。
 アキラくんと付き合うことができて、いっぱいえっちなこともできるようになったけど、どんどん欲が出てくるようになった。触って欲しいし、触りたい。
 はぁ、と温度の高い溜め息が漏れた。スマホのカメラロールを開いて隠し撮りしたアキラくんの画像を眺める。先週まではこの距離が一番近かったはずなのに。
 そういえばアキラくん、配信していたアカウントは本当に消したのかな。まだ残ってたら、見たい。前はどうやって見つけたんだっけ。いくつかのSNSを、それっぽいキーワードを使って手当り次第に検索をかける。
 だけど出てくるのは、私から見て、マスクで下半分を隠した中途半端な顔の人たちばかりで、アキラくんみたいに飛び抜けた美貌の配信者はいなかった。
 冷静になって、昂っていた熱が奥の方に引っ込んでいく。やっぱり本物がいい。早く帰ってこないかな。
 アキラくんの画像を眺めながら、机の上に突っ伏す。
 十月下旬にもなると日が短い。うとうとしながら待っているうちにどんどん日が傾き出して、午後四時あたりになると手元が夕日で赤く染まってきた。
 ふいに鳴る終業のチャイムで驚く。やっと終わった。アキラくんに会える。廊下がざわざわとうるさくなって、人通りが増えてきた。椅子に座ったまま首だけ伸ばして教室の外を伺う。まだかな。

「あっ」

 私が気づいたのと、アキラくんが廊下の端から出てきたのがほぼ同時だった。
 立ち上がって教室のドアまで走る。

「ただいまーって、わぁ、待って待って犬みたい」

 入ってきた瞬間に飛びついてきた私を受け止めて、アキラくんが笑う。

「おかえりなさい」
「部屋暗いよー。電気つけないの」

 首にぶら下がる私をそのままずるずる引きずって、また元いたところまで移動する。机の上に投げられたプリントを見て、アキラくんが尋ねた。

「レポートやってたの?」
「ううん、やろうと思ったんだけど集中できなくて」
「そっか。俺もさっき出されたよ。もう少しで冬休みだからかな」

 抱きあったまま、何事もなかったかのように会話を続ける。髪を撫でられながら、昼休みの続きを期待していたら。

「あ、やば」
「?」
「勃っちゃった」

 私にくっついたまま、くすくすとアキラくんが笑う。

「えぇ、なんで」

「あれだよ、パブロフの犬的な。コハルちゃんに触ったり匂い嗅いだりするとこうなる」

 笑って抱きついたまま、すりすりと頭に頬擦りする。最初は戯れる無邪気な感じだったのに、背中に回る腕がだんだんと下に降りて、私のお尻を撫でたりふにふにと揉んだりしてきた。

「っ、アキラくん……」
「ん?」
「手が、ちょっとやらしいです……」
「えー? そう? でもコハルちゃんも、中途半端にほっとかれて嫌だったでしょ?」
「んっ」

 細長い指が、スカート越しにお尻の割れ目をなぞるように動く。図星をつかれたのと、指の動きを意識して、顔がかぁっと熱くなる。片方の手でお尻を揉まれながら、もう一方の手で耳のふちをすりすりと撫でられる。

「お利口に待ってられたの、えらいね」

 ぎゅっと目をつぶると、アキラくんの声と息が耳にかかって、背中に電気が走ったように痺れた。

「ん…はぁ…っ」

 アキラくんの舌が耳の骨に沿って這いまわって、細く尖らせたさせた先で耳孔をほじくる。
 いやらしい音に鼓膜が支配されて、背骨が抜かれたみたいに立っていられなくなる。

「……コハルちゃん、今日、俺の部屋来る?」
「ぅんっ、行きたい…っ」

 あ、でも、アキラくんの家ってここから遠いんだっけ。またさらにお預けを喰らうのは嫌だ……。
 頭で考えるより先に、手が自然とスボンに伸びる。

「もう少し、触っていい? アキラくんのここ」

 手に収まりきらないほど大きくなった膨らみを撫でて訴える。アキラくんが意地悪っぽく目元を下げた。我慢できなくなっていることがバレている。でも取り繕っている余裕もなかった。
 すりすりと手を動かしながら、アキラくんを椅子に誘導する。
 目の前に跪いてズボンのふちに手をかける私を、アキラくんはなにも言わなかった。引っかかりを外して露わになった怒張に直接触れる。
 硬くて熱くて、手で収まりきらないくらい大きくなっているそこを、しごく。透明な雫が先っぽに溜まってきた。男の匂いが立ち込めて、くらくらする。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~

花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。  だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。  エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。  そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。 「やっと、あなたに復讐できる」 歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。  彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。 過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。 ※ムーンライトノベルにも掲載しております。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...