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第三十一話 アングロラ団
しおりを挟む「要は油断して失敗したかと言いたいんだろ?」
御頭が要訳すると、
「うむ」
サイロウタが頷く。
「なんだよ!それ⁉もう少し分かりやすく言えや!」
「・・・・・・すまん」
「しかし、あいつの身体って、透明化は魔法だろうが、壁にはりついたり、触ると手がぬるぬるしたのがいつの間にか跡形もなく消えるのは魔法なのか?」
ラーテンがそう言いながら、首を傾げる。
「そうだな・・・・・・それは私にもわからん。でも、こうなるんだったら、一度解剖してどういう仕組みなのか調べればよかったな」
「おいおい、何言ってんだよ!おまえ⁉」
ライガンがイモノスケが言ったことに突っ込む。
「本気にするな。冗談だ」
「おまえが言うと、冗談に聞こえないんだよ」
御頭が息をつき、話しだす。
「ナメヌルンが人間に捕まったわけだが、しばらくアングロラ団の活動をひかえたい・・・・・・という者はいるか?」
御頭が問う。
「いいえ、全く!」
「俺も全然!」
「同じく」
「むしろいろんな解剖対象が来て好都合!」
「そうか」
御頭は少しニヤケる。
「では、次の活動は一か月後でいいな。集合場所はケレヌ丘」
「分かりました」
「あいよ!楽しみだぜ!」
「うむ」
「承知しました」
「では、以上で解散!」
そう言うと集団連絡用水晶から映し出された四体の姿が消えた。
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