23 / 34
王立図書館の副館長はみなしごの一角獣に執着される
第7話 副館長が漂わせる甘い香りが館長に及ぼした影響について
しおりを挟む
調香師メルヴィルがルークに捧げた香水からは、夏の朝甘く香る白い花の、みずみずしくさわやかな香りがたちのぼった。お茶会のあと、古代遺跡風の庭園でリリとたわむれるルークにその香りはよく似合った。
ルークの美貌と香りの相乗効果はテレンス公爵夫人クララのお茶会に出席した人々をさらに魅了し、それはクララの長年のライバル、デルガン伯爵夫人も例外ではなかった。
リリは止まり木ブランコがとても気に入ったし、人々はルークとリリのツーショットを見守るのにいそがしく、ルークをつまらない質問で煩わせることもなかった。供されたケーキやスコーンもたいへんおいしかったので、ルークはなぜラッセルがお茶会を苦手とするのか不思議に思った。
というわけでクララのお茶会は大好評で終了し、その場に居合わせた人々は、自分の邸宅に帰ったあとも、王立図書館の副館長ルークがいかに麗しかったか、ドラゴンのリリのはしゃぐ様子がどんなに可愛らしかったかを家族や侍女に話してきかせた。テレンス公爵が古代遺跡風にしつらえた庭園の評判も一気に広まり、アルドレイク王国ではこれからしばらくのあいだ、ファッションやインテリアなどで古代帝国と遺跡のモチーフがますます流行することになるのだったが――
ルークとリリが館長邸に戻ると、ラッセルはまだ帰宅していなかった。夕食の時間にやっと帰ってきたが、その表情はいつになく疲労した様子である。
「お帰りなさい。遅かったですね」
「ああ……」
玄関でルークが声をかけてもあいまいな返事が戻ってきただけで、いつものラッセルらしくない。リリもこの時間はすっかりくたびれて、居間のクッションでうつらうつらしていたが、これは昼間遊びすぎたせいである。
ルークはラッセルに歩調をあわせ、夕食が用意された食堂へ向かいながら、今日のお茶会について報告した。
「お茶会は無事におわりました。想像していたよりよいものですね。リリも楽しそうでしたよ」
「そうか。それならよかった」
ラッセルの答えが短すぎるので、ルークはすこし心配になった。本当ならお茶会にはラッセルと一緒に行くはずだったのもあり、もうすこし説明を加えることにした。
「リリがお茶会で飽きないよう、止まり木ブランコを用意してくれていたのです。テレンス公爵の庭も風変りでしたが趣があるものでした。王領の遺跡のような柱を立てて、あいだにきれいな花が咲いていて。そこをリリが飛んでいるとまるで」
「遺跡か」
ラッセルが唐突に口をはさんだので、ルークは話を途中で止めた。
「ええ、そうです。古代帝国風ということで……」
「古代帝国」
ラッセルはルークの言葉を繰り返したが、どこか上の空の様子である。まだ昼間の会議のことを考えているのだろうか。
ルークは何気なくラッセルの腕に手をかけた。そのとたん、ラッセルは鼻先をぴくりと動めかせた。
「なんだか、いつもとちがう匂いがするな」
「え?」
「花のような……甘い匂いだ」
「あ、それはきっと」
ルークはあわててポケットをさぐり、小さな香水瓶を取り出した。
「これでしょうか? お茶会の席でもらいました」
ラッセルは怪訝な目でルークを見返した。
「クララのやつ、香水まで作り始めたのか?」
「あ、いえ。メルヴィルという調香師です。私が王宮の夜会に出席した時のイメージで調合したといって……」
「メルヴィル? 何者だそいつは」
「ですから調香師です。ええっと、まだ若い男の方でしたが」
ルークは人間の容姿の良し悪しに関心がないので、一般的水準に照らせば見目麗しい青年であるメルヴィルについても「まだ若い」程度の表現しかしなかったが、ラッセルの表情はほんのすこし険しくなった。
「若い男か」
「クララさんがとても優秀だと」
「ふん。そうか」
どことなく不機嫌になったラッセルを、今度はルークの方が怪訝な目で見た。
「この香り、気に入りませんか? 私はいい匂いだと思いましたが……」
「ルークが気に入ってるのなら、俺は別に」
「ラッセル?」
大股に食堂へ入っていくラッセルをルークはあわてて追いかけた。
「どうしました? 何かあったんですか?」
「いや、頭の中が忙しいだけだ。明日出発する調査隊に同行することになった」
「明日?」
食堂では執事が温かいスープの皿を運んできたところである。ルークとラッセルは向かい合ってテーブルについたが、ラッセルはルークの顔も見ずにスプーンをとって、スープを食べ始めた。
「宝物庫でみつかった盾のせいですね? 今日の会議で決まったんですか?」
「ああ」
「明日出発というのは、ずいぶん急な……」
ラッセルはせわしなくスープをかきまぜていたが、ルークがじっとみつめていると、ふいにスプーンを置いた。
「盾に刻まれた古代文字はまだすべて解読されていないが、王領の森の地下にある精霊族の都から、さらに奥へ向かう道しるべがわかった。都の泉は以前、竜のヤドリギの一団に占拠されていたからな。至急調べた方がいいということになったんだ」
「それであなたが?」
「あの森と遺跡は俺の担当だからな」
「明日は日曜日ですが、戻りはいつになりますか?」
「早くても火曜になるだろう。場合によってはもう二、三日のびるが、図書館はルークがいるから問題ない」
「それはそうですが……」
館長が不在のときは副館長が図書館の責任者となる。その通りではあるが、ルークはすこし寂しい気分になった。ラッセルの不在もあるが、宝物庫で発見した盾のことが気になっていたからでもある。何しろこれがラッセルの頭を直撃したときには、ルークもその場にいたのだ。
執事がメインの肉料理を運んでくると、また静かに引き下がった。館長邸には使用人が少なく、夜のあいだは執事がさまざまな用事をこなすのである。食堂は静かで、ラッセルはいつになく神経質な手つきでパンをちぎっている。ルークはまたも、いったい何があったのかと思った。
「ラッセル、どうしたんですか?」
ラッセルはちらっとルークを見たが、すぐに目をそらした。
「べつに」
「なんだか、様子が変です。どこか具合が悪いとか?」
「いや」
ルークは冷静な目で向かい側の皿を眺めた。ラッセルはわき目もふらずフォークに肉を突き刺して口に運んでいる。
「たしかに食欲はあるようですが……そういえば、クララさんのお茶会で出されたものはとてもおいしかったです」
「そうだろうとも。クララは昔から食事にもうるさいんだ」
またもそっけない返事である。ルークは自分の食事の手を止めると、いったい何が原因なのか、頭の中で精査した。
「……ラッセル、ひょっとして……私とリリだけでお茶会に行ったのが気に入らないんですか? お茶会は苦手だと聞いたので、私はそうは思わなかったのですが……」
ラッセルは肉の皿に残ったソースをパンでていねいにぬぐっている。ルークはその様子を見ながらさらに話を続けた。
「だいたい私としては、三人で行った方がもっと楽しかったと思うのです。知っての通り、私は知らない方々と話すのは苦手ですから。それはよくわかっているでしょう?」
ラッセルはちらっと目をあげる。
「それでもずいぶん楽しめたようじゃないか」
「クララさんがもてなしてくれましたし、リリも一緒でしたから」
「それに、知らない男に香水までもらったんだろう」
「たしかにもらいましたが……」
ルークは不思議そうな顔でラッセルを見た。
「調香師というのはそういうものではないのですか? それが仕事なわけですし」
ラッセルの眉がぴくりと動いた。
「まさか。そいつは出席者全員に同じことをしていたのか?」
ルークはきょとんとした。
「そういえば、そんなことはありませんでしたね。サンプルをもらったのは私だけです。本当はあなたと一緒に行くはずだったのだから、あなたのイメージの香水も持ってくるべきだったのに」
そこまでいって、ルークはハッとした顔になった。
「それで機嫌が悪いんですね! 私だけ香水をもらったのがずるいと……それはその通りです。次にクララさんに会った時に、あの調香師に伝えてもらいましょう」
「……いや、いい」
ラッセルは毒気を抜かれた顔でルークをみつめ、次になぜか肩を落とした。
「すまん……俺が悪かった」
「は? なぜ謝るんですか?」
「いやその……何でもない」
ルークがさっぱりわからないという顔でラッセルを見返したとき、パタパタと翼の音がしてリリが食堂にやってきた。最初はリリの止まり木として用意されている七枝の燭台へ羽ばたいていたが、途中でテーブルにラッセルが座っていることに気づいた。
リリにとって今日は楽しい一日だったが、いつものお座布団(ラッセルの頭)に座れなかったことはすこしだけ残念に思っていたのだ。蜜色あたまのふわふわ毛を見て、うたたねからさめたばかりのリリの気分は一気に上がった。
ピップピピ!
(リリのおざぶとん!)
ぽすん。
ラッセルの頭上にご機嫌のドラゴンが座るのと同時に、執事がデザートの皿を持って食堂に入って来た。
ドラゴンという生き物は、人の肩や腕にとまっているとなかなかさまになるものである。しかし頭のてっぺんに座っていると、その人をなんとも間抜けに、いや、おもしろく見せてしまう。執事はおごそかな顔でデザートの皿をならべたが、その肩はかすかにふるえていた。そしてルークとラッセルのあいだの空気も、すっかりいつもの調子に戻っている。
「ラッセル、明日は何時に出発ですか?」
「夜明け前に発って、できれば午前中から遺跡に入るつもりだ。ルークはゆっくり寝ていてくれ」
「いいえ、リリと一緒にお見送りします。朝の散歩もありますからね」
ピ!
ラッセルの頭の上でリリも同意の声をあげる。しかしルークはラッセルの休日がなくなってしまったことを残念に思っていた。
ルークの美貌と香りの相乗効果はテレンス公爵夫人クララのお茶会に出席した人々をさらに魅了し、それはクララの長年のライバル、デルガン伯爵夫人も例外ではなかった。
リリは止まり木ブランコがとても気に入ったし、人々はルークとリリのツーショットを見守るのにいそがしく、ルークをつまらない質問で煩わせることもなかった。供されたケーキやスコーンもたいへんおいしかったので、ルークはなぜラッセルがお茶会を苦手とするのか不思議に思った。
というわけでクララのお茶会は大好評で終了し、その場に居合わせた人々は、自分の邸宅に帰ったあとも、王立図書館の副館長ルークがいかに麗しかったか、ドラゴンのリリのはしゃぐ様子がどんなに可愛らしかったかを家族や侍女に話してきかせた。テレンス公爵が古代遺跡風にしつらえた庭園の評判も一気に広まり、アルドレイク王国ではこれからしばらくのあいだ、ファッションやインテリアなどで古代帝国と遺跡のモチーフがますます流行することになるのだったが――
ルークとリリが館長邸に戻ると、ラッセルはまだ帰宅していなかった。夕食の時間にやっと帰ってきたが、その表情はいつになく疲労した様子である。
「お帰りなさい。遅かったですね」
「ああ……」
玄関でルークが声をかけてもあいまいな返事が戻ってきただけで、いつものラッセルらしくない。リリもこの時間はすっかりくたびれて、居間のクッションでうつらうつらしていたが、これは昼間遊びすぎたせいである。
ルークはラッセルに歩調をあわせ、夕食が用意された食堂へ向かいながら、今日のお茶会について報告した。
「お茶会は無事におわりました。想像していたよりよいものですね。リリも楽しそうでしたよ」
「そうか。それならよかった」
ラッセルの答えが短すぎるので、ルークはすこし心配になった。本当ならお茶会にはラッセルと一緒に行くはずだったのもあり、もうすこし説明を加えることにした。
「リリがお茶会で飽きないよう、止まり木ブランコを用意してくれていたのです。テレンス公爵の庭も風変りでしたが趣があるものでした。王領の遺跡のような柱を立てて、あいだにきれいな花が咲いていて。そこをリリが飛んでいるとまるで」
「遺跡か」
ラッセルが唐突に口をはさんだので、ルークは話を途中で止めた。
「ええ、そうです。古代帝国風ということで……」
「古代帝国」
ラッセルはルークの言葉を繰り返したが、どこか上の空の様子である。まだ昼間の会議のことを考えているのだろうか。
ルークは何気なくラッセルの腕に手をかけた。そのとたん、ラッセルは鼻先をぴくりと動めかせた。
「なんだか、いつもとちがう匂いがするな」
「え?」
「花のような……甘い匂いだ」
「あ、それはきっと」
ルークはあわててポケットをさぐり、小さな香水瓶を取り出した。
「これでしょうか? お茶会の席でもらいました」
ラッセルは怪訝な目でルークを見返した。
「クララのやつ、香水まで作り始めたのか?」
「あ、いえ。メルヴィルという調香師です。私が王宮の夜会に出席した時のイメージで調合したといって……」
「メルヴィル? 何者だそいつは」
「ですから調香師です。ええっと、まだ若い男の方でしたが」
ルークは人間の容姿の良し悪しに関心がないので、一般的水準に照らせば見目麗しい青年であるメルヴィルについても「まだ若い」程度の表現しかしなかったが、ラッセルの表情はほんのすこし険しくなった。
「若い男か」
「クララさんがとても優秀だと」
「ふん。そうか」
どことなく不機嫌になったラッセルを、今度はルークの方が怪訝な目で見た。
「この香り、気に入りませんか? 私はいい匂いだと思いましたが……」
「ルークが気に入ってるのなら、俺は別に」
「ラッセル?」
大股に食堂へ入っていくラッセルをルークはあわてて追いかけた。
「どうしました? 何かあったんですか?」
「いや、頭の中が忙しいだけだ。明日出発する調査隊に同行することになった」
「明日?」
食堂では執事が温かいスープの皿を運んできたところである。ルークとラッセルは向かい合ってテーブルについたが、ラッセルはルークの顔も見ずにスプーンをとって、スープを食べ始めた。
「宝物庫でみつかった盾のせいですね? 今日の会議で決まったんですか?」
「ああ」
「明日出発というのは、ずいぶん急な……」
ラッセルはせわしなくスープをかきまぜていたが、ルークがじっとみつめていると、ふいにスプーンを置いた。
「盾に刻まれた古代文字はまだすべて解読されていないが、王領の森の地下にある精霊族の都から、さらに奥へ向かう道しるべがわかった。都の泉は以前、竜のヤドリギの一団に占拠されていたからな。至急調べた方がいいということになったんだ」
「それであなたが?」
「あの森と遺跡は俺の担当だからな」
「明日は日曜日ですが、戻りはいつになりますか?」
「早くても火曜になるだろう。場合によってはもう二、三日のびるが、図書館はルークがいるから問題ない」
「それはそうですが……」
館長が不在のときは副館長が図書館の責任者となる。その通りではあるが、ルークはすこし寂しい気分になった。ラッセルの不在もあるが、宝物庫で発見した盾のことが気になっていたからでもある。何しろこれがラッセルの頭を直撃したときには、ルークもその場にいたのだ。
執事がメインの肉料理を運んでくると、また静かに引き下がった。館長邸には使用人が少なく、夜のあいだは執事がさまざまな用事をこなすのである。食堂は静かで、ラッセルはいつになく神経質な手つきでパンをちぎっている。ルークはまたも、いったい何があったのかと思った。
「ラッセル、どうしたんですか?」
ラッセルはちらっとルークを見たが、すぐに目をそらした。
「べつに」
「なんだか、様子が変です。どこか具合が悪いとか?」
「いや」
ルークは冷静な目で向かい側の皿を眺めた。ラッセルはわき目もふらずフォークに肉を突き刺して口に運んでいる。
「たしかに食欲はあるようですが……そういえば、クララさんのお茶会で出されたものはとてもおいしかったです」
「そうだろうとも。クララは昔から食事にもうるさいんだ」
またもそっけない返事である。ルークは自分の食事の手を止めると、いったい何が原因なのか、頭の中で精査した。
「……ラッセル、ひょっとして……私とリリだけでお茶会に行ったのが気に入らないんですか? お茶会は苦手だと聞いたので、私はそうは思わなかったのですが……」
ラッセルは肉の皿に残ったソースをパンでていねいにぬぐっている。ルークはその様子を見ながらさらに話を続けた。
「だいたい私としては、三人で行った方がもっと楽しかったと思うのです。知っての通り、私は知らない方々と話すのは苦手ですから。それはよくわかっているでしょう?」
ラッセルはちらっと目をあげる。
「それでもずいぶん楽しめたようじゃないか」
「クララさんがもてなしてくれましたし、リリも一緒でしたから」
「それに、知らない男に香水までもらったんだろう」
「たしかにもらいましたが……」
ルークは不思議そうな顔でラッセルを見た。
「調香師というのはそういうものではないのですか? それが仕事なわけですし」
ラッセルの眉がぴくりと動いた。
「まさか。そいつは出席者全員に同じことをしていたのか?」
ルークはきょとんとした。
「そういえば、そんなことはありませんでしたね。サンプルをもらったのは私だけです。本当はあなたと一緒に行くはずだったのだから、あなたのイメージの香水も持ってくるべきだったのに」
そこまでいって、ルークはハッとした顔になった。
「それで機嫌が悪いんですね! 私だけ香水をもらったのがずるいと……それはその通りです。次にクララさんに会った時に、あの調香師に伝えてもらいましょう」
「……いや、いい」
ラッセルは毒気を抜かれた顔でルークをみつめ、次になぜか肩を落とした。
「すまん……俺が悪かった」
「は? なぜ謝るんですか?」
「いやその……何でもない」
ルークがさっぱりわからないという顔でラッセルを見返したとき、パタパタと翼の音がしてリリが食堂にやってきた。最初はリリの止まり木として用意されている七枝の燭台へ羽ばたいていたが、途中でテーブルにラッセルが座っていることに気づいた。
リリにとって今日は楽しい一日だったが、いつものお座布団(ラッセルの頭)に座れなかったことはすこしだけ残念に思っていたのだ。蜜色あたまのふわふわ毛を見て、うたたねからさめたばかりのリリの気分は一気に上がった。
ピップピピ!
(リリのおざぶとん!)
ぽすん。
ラッセルの頭上にご機嫌のドラゴンが座るのと同時に、執事がデザートの皿を持って食堂に入って来た。
ドラゴンという生き物は、人の肩や腕にとまっているとなかなかさまになるものである。しかし頭のてっぺんに座っていると、その人をなんとも間抜けに、いや、おもしろく見せてしまう。執事はおごそかな顔でデザートの皿をならべたが、その肩はかすかにふるえていた。そしてルークとラッセルのあいだの空気も、すっかりいつもの調子に戻っている。
「ラッセル、明日は何時に出発ですか?」
「夜明け前に発って、できれば午前中から遺跡に入るつもりだ。ルークはゆっくり寝ていてくれ」
「いいえ、リリと一緒にお見送りします。朝の散歩もありますからね」
ピ!
ラッセルの頭の上でリリも同意の声をあげる。しかしルークはラッセルの休日がなくなってしまったことを残念に思っていた。
375
あなたにおすすめの小説
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
【本編完結】処刑台の元婚約者は無実でした~聖女に騙された元王太子が幸せになるまで~
TOY
BL
【本編完結・後日譚更新中】
公開処刑のその日、王太子メルドは元婚約者で“稀代の悪女”とされたレイチェルの最期を見届けようとしていた。
しかし「最後のお別れの挨拶」で現婚約者候補の“聖女”アリアの裏の顔を、偶然にも暴いてしまい……!?
王位継承権、婚約、信頼、すべてを失った王子のもとに残ったのは、幼馴染であり護衛騎士のケイ。
これは、聖女に騙され全てを失った王子と、その護衛騎士のちょっとズレた恋の物語。
※別で投稿している作品、
『物語によくいる「ざまぁされる王子」に転生したら』の全年齢版です。
設定と後半の展開が少し変わっています。
※後日譚を追加しました。
後日譚① レイチェル視点→メルド視点
後日譚② 王弟→王→ケイ視点
後日譚③ メルド視点
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。