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王立図書館の副館長はみなしごの一角獣に執着される
第8話 副館長は館長に厳しすぎるという疑惑について
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日曜に出発したラッセルは、水曜になっても帰ってこなかった。
帰宅は早くて火曜、場合によっては数日かかると聞いていたから、ルークは心配などしなかった。それに王立図書館の業務については、館長が数日不在にしてもちゃんと回る。
王立図書館の職員たちもまったく気にしていなかった。そもそも不在になって彼らが困るのは館長ではなく副館長である。実務的な側面はもちろんだが、勤務中や休み時間に副館長のルーク(それにドラゴンのリリ)の姿を見かけない日は、職員全員の士気がだだ下がりになってしまう。つまりルーク(とドラゴンのリリ)は彼らの福利厚生の一環といっても差し支えないが、ラッセルはそれほどでもない。
とはいえ、ラッセルの不在を気にした者は少なくともひとりはいた。毎日のように王立図書館へやってくる読書が趣味の貴族、ハーバート・ローレンスである。
「やあ、副館長。ラッセルはどうしたんだ? 今週はさっぱり見かけないが」
そういって二階の廊下を歩いていたルークを呼びとめたハーバートは、お気に入りの読書室へ向かう途中だった。
「館長なら三日月湖に行っています。遺跡の調査隊に同行しているので」
「調査隊? そういえば宝物庫から古代の遺物が出てきたそうだな」
「ええ」
ハーバートはステンドグラスのはまったドアを指さした。
「時間があるなら寄っていかないか」
まるで自分の部屋のような物言いだが、ルークは気にしなかった。
「ええ」
二人が入っていった読書室は北東奥にある小さな部屋だった。ハーバートは王立図書館にくると、ほとんどの時間をここですごす。他の閲覧席や読書室には開館から閉館まで王立大学の学生がいるのだが、ここに彼らはめったによりつかない。おかげでハーバート専用室のようになってしまっているのだ。
この部屋はデスクのほかに長椅子も完備された、貴族の居間のように快適な空間なのだが、学生にとって大きな欠点がひとつあった。窓の外のバルコニーからは、すぐ向かいに建つ王立大学の建物――それも、ずらりと並ぶ教授陣の部屋が丸見えなのである。つまり、うっかりバルコニーに出ようものなら、おなじくバルコニーで息抜きをしたり煙草を吸っている教授と目が合いかねない。
たとえバルコニーへ出なかったとしても、すぐそこから教授に見られているかもしれないと思うと、落ちついて勉強も読書もできない――というわけで、この部屋には学生はあらわれなかった。
ちなみに学生以外の利用者も、この部屋には少々臆してしまうようである。これはハーバートが自分の部屋のようにくつろいでしまっているせいかもしれない。
「それにしてもラッセルは当たりを引きやすい体質のようだ。今になって宝物庫から新発見とはね。精霊族に祝福されているのかもしれないな」
ハーバートはのんびりした声でいった。
「祝福ならいいのですが」とルークは首をかしげた。
「遺物でたんこぶを作っていましたし、休む間もなく調査へ行くなど、すこし忙しすぎるのではないかと思います」
「おや、ラッセルが心配なのか?」
ハーバートはハッハッハと笑っていった。
「精霊族は王の末っ子をこき使う、と昔はよくいわれたそうだからな。この何十年――いや、百年以上はそんなこともなかったが、かつては末っ子が精霊族にかかわるとアルドレイク王国には良いことがあったそうだ。それにラッセルは頑丈だ」
「ええ……それはわかっていますが、あの時は私もその場にいましたので」
「そうだったのか?」
ハーバートは意外そうに眉をあげたが、何をしに宝物庫へ行ったのかとは聞かなかった。ルークは内心ほっとした。ハーバートはドラゴンの卵の秘密を知っているが、あのときのことを具体的に話すわけにはいかない。
「下り天井に隠し扉があり、その下の壁にスイッチが隠されていたのです。ラッセルは知らずにそれを押し、落ちてきた遺物でたんこぶを……」
「なぜそんなところに遺物をしまっておくのやら。昔の人間の考えることはわからんな」
ハーバートは呆れ顔でいった。
「あそこは私が子供のころに一度、虫干しをしたはずでね。とはいえ宝物庫のある塔は王宮でもっとも古いところだ。きっと遊び心のありすぎる先人が仕掛けたのさ」
「もっとも古い? そうなのですか?」
「ああ。あの塔はかつて、王国が古代帝国から独立する前に建てられた砦の一部だったんだ」
「ひょっとして王領の森に残る遺跡とも関係があるのでしょうか」
「ああ、だいたい同じ時代だ。副館長、どうかしたのか?」
ハーバートにそういわれて、ルークは我に返った。いつのまにかうつむいて物思いにふけっていたのである。
「なんでもありませんが」
ルークはあわててそう答えたが、ハーバートは口もとに穏やかな笑みをうかべて「そうなのか? ラッセルに会えなくて寂しいのでは?」とたずねた。
寂しい? ルークはハッとしたが、それはハーバートの言葉が当たっていたからではなかった。
「いえ、香水のことを思い出していただけです」
「香水?」
ハーバートがきょとんとして聞き返したので、ルークはテレンス公爵夫人のお茶会のことと、出席した自分だけが香水をもらって帰ったことに、ラッセルがムッとしたらしいと話した。だが話しているうちにハーバートの表情が変わり、妙に笑いをこらえているような顔になったので、ルークは怪訝に思った。
「ああ、そんなことがあったのか」
「ええ。またお茶会の招待を受けることがあっても、私とリリだけで出席するのはやめたほうがよさそうです。次にあの調香師に会ったら、今度はラッセルの香水を調合してもらえばいいとは思うのですが」
ルークが根本的に勘違いしていることにハーバートは気づいた。ルーク・セクストンは、他の男にもらった香水をつけることでラッセルを嫉妬させているなどとは思ってもみない人間なのである。しかし面白いので訂正はしないことにして、それどころか誤解をさらに深めるようなことをいった。
「そうだな。ラッセルもオーダーメイドの香水をつけるくらいの洒落心はもっているだろう」
「そうなのですね。私は考えもしませんでした」
真面目に返したルークに対して、調子にのったハーバートはさらにいった。
「ひょっとしたらルークは、ラッセルについて思いこみすぎている……決めつけてしまっている部分があるのかもしれないな」
「決めつけている?」
ルークは今度こそハッとしてハーバートを見返した。
「そんなつもりはありませんでしたが…」
「ああ、責めているのではないよ。しかし仕事については、ラッセルに厳しくなっているときもあるんじゃないか? もうすこし柔軟に、厳しくなりすぎないようにしてもいいだろう」
ルークは思わず考えこんだ。
「それはつまり、私はふだん、館長に対して厳しすぎるということでしょうか? すくなくともそう見えると?」
「いやいや、そんなたいした話ではないんだ。ちょっとした感想さ、感想」
ハーバートはそういったが、ルークはもう頭の中で、いくつかのささいな出来事を思い起こしていた。ルークは基本的に後回しがきらいな性格なので、ラッセルが決裁待ちの書類を――期日がかなり先であろうと――積み上げてしまうのが気に入らなかった。
最近のラッセルは会議などで不在が多いわりに書類をデスクに積み上げなくなっていて、ルークをいらいらさせなくなっていたが、後回しにできる仕事まで無理してやっている、ということかもしれなかった。
「そういわれるとたしかに、思い当たることがあります」
ルークはしみじみといった。ハーバートは会話が妙な方向に行ってしまったことにちょっとだけ焦ったが、害になるとも思えなかったので、気にしないことにした。
「いやいや。そんなふうに真面目なのが副館長のいいところだな。まあ、ラッセルにはときどき飴でもあたえてやればいい」
「飴? ああ、なるほど、そういうことですね」
ルークは良い考えでも浮かんだように顔をぱっと輝かせた。そうすると、もともと月の光を放っているような美貌にダイヤモンドのきらめきが加わり、ハーバートの頭をくらっとさせる。
「私が香水をもらったわけですから、ラッセルにも何かプレゼントをあげればいいと」
「プレゼント――そうだな」
ルークがそんな結論に達した道筋はハーバートには今ひとつよくわからなかったが、一応うなずいてみせた。
「それはきっと、ラッセルも喜ぶだろう」
「というわけで、ラッセルに香水のかわりのプレゼントをしようと思うんだ。リリは何がいいと思う?」
その晩ルークは湯船につかりながら、すぐそばのたらいで入浴しているリリに聞いた。
バシャッ!
リリは答えるかわりに、片羽根を振ってぬるま湯を飛ばした。夏が近づいているせいか、最近のリリはお風呂が面倒くさくなっているらしい。ルークがリリの体をこすっているあいだこそおとなしくしているが、すぐに飽きて遊びたがる。
「それに、考えてみると私はラッセルに何もあげたことがないんだ。帰ってきたときに渡したら、喜んでくれるんじゃないかな」
パチャン……
リリは羽根でお湯をかきまわしただけで黙っている。
「だけど、何をあげたらいいんだろう。この街にプレゼントに向いたものを置いている店なんてあっただろうか。ねえ、リリ、どうだろう?」
蜜色あたまは、ルークとくっついていられればそれで十分なんじゃないの?
リリは内心そう思ったが、ルークはしごく真剣な顔をしているので、やる気のない返事をした。
ピッ……
(……どうにかなるんじゃない?)
帰宅は早くて火曜、場合によっては数日かかると聞いていたから、ルークは心配などしなかった。それに王立図書館の業務については、館長が数日不在にしてもちゃんと回る。
王立図書館の職員たちもまったく気にしていなかった。そもそも不在になって彼らが困るのは館長ではなく副館長である。実務的な側面はもちろんだが、勤務中や休み時間に副館長のルーク(それにドラゴンのリリ)の姿を見かけない日は、職員全員の士気がだだ下がりになってしまう。つまりルーク(とドラゴンのリリ)は彼らの福利厚生の一環といっても差し支えないが、ラッセルはそれほどでもない。
とはいえ、ラッセルの不在を気にした者は少なくともひとりはいた。毎日のように王立図書館へやってくる読書が趣味の貴族、ハーバート・ローレンスである。
「やあ、副館長。ラッセルはどうしたんだ? 今週はさっぱり見かけないが」
そういって二階の廊下を歩いていたルークを呼びとめたハーバートは、お気に入りの読書室へ向かう途中だった。
「館長なら三日月湖に行っています。遺跡の調査隊に同行しているので」
「調査隊? そういえば宝物庫から古代の遺物が出てきたそうだな」
「ええ」
ハーバートはステンドグラスのはまったドアを指さした。
「時間があるなら寄っていかないか」
まるで自分の部屋のような物言いだが、ルークは気にしなかった。
「ええ」
二人が入っていった読書室は北東奥にある小さな部屋だった。ハーバートは王立図書館にくると、ほとんどの時間をここですごす。他の閲覧席や読書室には開館から閉館まで王立大学の学生がいるのだが、ここに彼らはめったによりつかない。おかげでハーバート専用室のようになってしまっているのだ。
この部屋はデスクのほかに長椅子も完備された、貴族の居間のように快適な空間なのだが、学生にとって大きな欠点がひとつあった。窓の外のバルコニーからは、すぐ向かいに建つ王立大学の建物――それも、ずらりと並ぶ教授陣の部屋が丸見えなのである。つまり、うっかりバルコニーに出ようものなら、おなじくバルコニーで息抜きをしたり煙草を吸っている教授と目が合いかねない。
たとえバルコニーへ出なかったとしても、すぐそこから教授に見られているかもしれないと思うと、落ちついて勉強も読書もできない――というわけで、この部屋には学生はあらわれなかった。
ちなみに学生以外の利用者も、この部屋には少々臆してしまうようである。これはハーバートが自分の部屋のようにくつろいでしまっているせいかもしれない。
「それにしてもラッセルは当たりを引きやすい体質のようだ。今になって宝物庫から新発見とはね。精霊族に祝福されているのかもしれないな」
ハーバートはのんびりした声でいった。
「祝福ならいいのですが」とルークは首をかしげた。
「遺物でたんこぶを作っていましたし、休む間もなく調査へ行くなど、すこし忙しすぎるのではないかと思います」
「おや、ラッセルが心配なのか?」
ハーバートはハッハッハと笑っていった。
「精霊族は王の末っ子をこき使う、と昔はよくいわれたそうだからな。この何十年――いや、百年以上はそんなこともなかったが、かつては末っ子が精霊族にかかわるとアルドレイク王国には良いことがあったそうだ。それにラッセルは頑丈だ」
「ええ……それはわかっていますが、あの時は私もその場にいましたので」
「そうだったのか?」
ハーバートは意外そうに眉をあげたが、何をしに宝物庫へ行ったのかとは聞かなかった。ルークは内心ほっとした。ハーバートはドラゴンの卵の秘密を知っているが、あのときのことを具体的に話すわけにはいかない。
「下り天井に隠し扉があり、その下の壁にスイッチが隠されていたのです。ラッセルは知らずにそれを押し、落ちてきた遺物でたんこぶを……」
「なぜそんなところに遺物をしまっておくのやら。昔の人間の考えることはわからんな」
ハーバートは呆れ顔でいった。
「あそこは私が子供のころに一度、虫干しをしたはずでね。とはいえ宝物庫のある塔は王宮でもっとも古いところだ。きっと遊び心のありすぎる先人が仕掛けたのさ」
「もっとも古い? そうなのですか?」
「ああ。あの塔はかつて、王国が古代帝国から独立する前に建てられた砦の一部だったんだ」
「ひょっとして王領の森に残る遺跡とも関係があるのでしょうか」
「ああ、だいたい同じ時代だ。副館長、どうかしたのか?」
ハーバートにそういわれて、ルークは我に返った。いつのまにかうつむいて物思いにふけっていたのである。
「なんでもありませんが」
ルークはあわててそう答えたが、ハーバートは口もとに穏やかな笑みをうかべて「そうなのか? ラッセルに会えなくて寂しいのでは?」とたずねた。
寂しい? ルークはハッとしたが、それはハーバートの言葉が当たっていたからではなかった。
「いえ、香水のことを思い出していただけです」
「香水?」
ハーバートがきょとんとして聞き返したので、ルークはテレンス公爵夫人のお茶会のことと、出席した自分だけが香水をもらって帰ったことに、ラッセルがムッとしたらしいと話した。だが話しているうちにハーバートの表情が変わり、妙に笑いをこらえているような顔になったので、ルークは怪訝に思った。
「ああ、そんなことがあったのか」
「ええ。またお茶会の招待を受けることがあっても、私とリリだけで出席するのはやめたほうがよさそうです。次にあの調香師に会ったら、今度はラッセルの香水を調合してもらえばいいとは思うのですが」
ルークが根本的に勘違いしていることにハーバートは気づいた。ルーク・セクストンは、他の男にもらった香水をつけることでラッセルを嫉妬させているなどとは思ってもみない人間なのである。しかし面白いので訂正はしないことにして、それどころか誤解をさらに深めるようなことをいった。
「そうだな。ラッセルもオーダーメイドの香水をつけるくらいの洒落心はもっているだろう」
「そうなのですね。私は考えもしませんでした」
真面目に返したルークに対して、調子にのったハーバートはさらにいった。
「ひょっとしたらルークは、ラッセルについて思いこみすぎている……決めつけてしまっている部分があるのかもしれないな」
「決めつけている?」
ルークは今度こそハッとしてハーバートを見返した。
「そんなつもりはありませんでしたが…」
「ああ、責めているのではないよ。しかし仕事については、ラッセルに厳しくなっているときもあるんじゃないか? もうすこし柔軟に、厳しくなりすぎないようにしてもいいだろう」
ルークは思わず考えこんだ。
「それはつまり、私はふだん、館長に対して厳しすぎるということでしょうか? すくなくともそう見えると?」
「いやいや、そんなたいした話ではないんだ。ちょっとした感想さ、感想」
ハーバートはそういったが、ルークはもう頭の中で、いくつかのささいな出来事を思い起こしていた。ルークは基本的に後回しがきらいな性格なので、ラッセルが決裁待ちの書類を――期日がかなり先であろうと――積み上げてしまうのが気に入らなかった。
最近のラッセルは会議などで不在が多いわりに書類をデスクに積み上げなくなっていて、ルークをいらいらさせなくなっていたが、後回しにできる仕事まで無理してやっている、ということかもしれなかった。
「そういわれるとたしかに、思い当たることがあります」
ルークはしみじみといった。ハーバートは会話が妙な方向に行ってしまったことにちょっとだけ焦ったが、害になるとも思えなかったので、気にしないことにした。
「いやいや。そんなふうに真面目なのが副館長のいいところだな。まあ、ラッセルにはときどき飴でもあたえてやればいい」
「飴? ああ、なるほど、そういうことですね」
ルークは良い考えでも浮かんだように顔をぱっと輝かせた。そうすると、もともと月の光を放っているような美貌にダイヤモンドのきらめきが加わり、ハーバートの頭をくらっとさせる。
「私が香水をもらったわけですから、ラッセルにも何かプレゼントをあげればいいと」
「プレゼント――そうだな」
ルークがそんな結論に達した道筋はハーバートには今ひとつよくわからなかったが、一応うなずいてみせた。
「それはきっと、ラッセルも喜ぶだろう」
「というわけで、ラッセルに香水のかわりのプレゼントをしようと思うんだ。リリは何がいいと思う?」
その晩ルークは湯船につかりながら、すぐそばのたらいで入浴しているリリに聞いた。
バシャッ!
リリは答えるかわりに、片羽根を振ってぬるま湯を飛ばした。夏が近づいているせいか、最近のリリはお風呂が面倒くさくなっているらしい。ルークがリリの体をこすっているあいだこそおとなしくしているが、すぐに飽きて遊びたがる。
「それに、考えてみると私はラッセルに何もあげたことがないんだ。帰ってきたときに渡したら、喜んでくれるんじゃないかな」
パチャン……
リリは羽根でお湯をかきまわしただけで黙っている。
「だけど、何をあげたらいいんだろう。この街にプレゼントに向いたものを置いている店なんてあっただろうか。ねえ、リリ、どうだろう?」
蜜色あたまは、ルークとくっついていられればそれで十分なんじゃないの?
リリは内心そう思ったが、ルークはしごく真剣な顔をしているので、やる気のない返事をした。
ピッ……
(……どうにかなるんじゃない?)
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